会山行紀行文 2021年
2/27(土)
曇り一時吹雪一時晴れ
(まつだいらやま)
松平山

953.9m
参加者 (紀行文) 2232 S/K
4名
(男性2名・女性2名) (写真) 2232 S/K
≪コースタイム≫
五頭連峰少年自然の家(7:30)…340mピーク(8:00)…山葵山(9:35)…770mピーク(10:10)…山葵山(10:30−11:10)…340mピーク(12:10)
…少年自然の家(12:35)
≪紀行文≫
〜〜〜松平山は中々難しい山だと思いました〜〜〜

 残雪期の松平山へ向かうのは今回で3回目です。今回も天候悪化の為、山頂に届かず途中撤退となりました。

 1回目は4年前の2017年の会山行。この時は時間切れで山頂に至らずに、途中で戻りました。2回目は約1年前の昨冬の2019年12月の個人山行。この時は雪が少なく、山葵山の山頂直下の酷い藪につかまりました。山葵山から先も雪は少なくほぼ夏道で松平山山頂まで登りましたが、なんとなく消化不良の状態でした。

 松平山へ向かうには少し遅くなった感もありますが、スケジュールが一致した土曜日に出かけて来ました。阿賀野市の天気予報は曇りの予報でしたが、雲の動きをみると時々雨雲に覆われる状況で、風が4〜5mと強く、気温も−1〜3℃と低い事を考え合わせると、ちょっとした吹雪?も想定されました。

 待合せ場所は、最寄りのコンビニです。久しぶりの仲間との山行で、一人での山行とはまた違った楽しみがあります。気温は低いですが風はほとんど無く、青空も一部に見えて、まずまずの天気です。
 五頭連峰少年自然の家に駐車させて頂き準備に取り掛かります。登山靴かピン長か迷いましたが、藪がある事を考慮してピン長を履く事にしました。もちろんワカンも持ちます。

 遊歩道を少し歩いて、左の尾根に取着きます。尾根に残雪は無く、昨夜の雪で少し白くなっている程度です。30分程歩いて最初の340mピークに到着。ここからは残雪が徐々に現れ、今日は踏み抜く事が無いので雪の上の方が快適に歩けます。
7:30、少年自然の家から登ります 冬道は少し藪っぽいです 残雪に乗ると快適に歩けました

 小さなピークをいくつも越えて徐々に高度を稼ぎ、尾根がT字状になってる490mピークを左に折れるように進みます。標高差50m程の急斜面を上がった所で休憩です。この場所は尾根が合流している所で、下る時に迷いやすい様なので目印の赤テープをつけました。
 山葵山の山頂手前にも急斜面があります。前回、酷い藪につかまった所です。そのまま尾根を直登したのですが、表層が固く凍っていて、枝につかまってようやく登る事が出来ました。左にもう一つ小尾根があり、後で地図を確認すると少し傾斜が緩い様にも見えます。次回トライです。
9:35、山葵山の山頂着 松平山方面は天気悪そう 途中撤退後、山葵山に戻って昼食

 ほぼ2時間で山葵山に到着しました。
 休憩の後、松平山を目指します。夏道は稜線の少し下に切られていますが雪が有る時は忠実に稜線を歩きます。距離は短いですが、クラストした急斜面が現れます。これまでと違って山葵山から先では、風がまともに吹き付けます。時々雪雲に覆われ吹雪の様相です。ホワイトアウトも懸念されることから、750mピークで撤退することにしました。見通しが得られない状況で迷いやすい尾根を下るのは危険との判断からです。山葵山から時間にしておよそ30分、松平山迄距離にして1/3程進んだ所です。
 山葵山の山頂まで戻ると、ほとんど風も無く薄日が差してきたので、ここで展望を楽しみながら至福の時間としました。下山する頃には松平山方面にも青空が広がっています。心残りはありますが、山頂を後にしました。また次回にトライしたいと思います。
下山する頃に青空も・・・残念 山葵山直下の急坂を慎重に下ります 12:35、無事に戻りました

 山葵山直下の急斜面を慎重に下り、1時間30分程で登山口に到着です。帰りは夏道の遊歩道を歩きましたが、沢沿いの為か残雪がまだ沢山残っていました。

 今日の行動時間=5時間15分、歩行距離=7.4km、累積標高差=879m。
 少し歩き足りない感じですが、冬と春が同居する松平山を楽しむことが出来ました。

 今回の山行では、事前に雪の状態を見極める難しさを感じました。クラストした急斜面ではピン長では不十分である事を体験しました。もう一点、地形図を登りで見る場合と下りで見る場合で、まるで違うことに改めて気づきました。登りでは尾根の合流地点は問題なく通過できますが、下りでは簡単ではありません。松平山から山葵山に下る時に、そんな尾根の分岐が何カ所も現れます。ホワイトアウトした吹雪の中で、スマホのGPSを頼りに下れるかどうかも疑問です。ルート旗の必要性を感じた山行でもありました。
 改めて、松平山は中々難しい山だと思いました。