会山行紀行文 2021年
1/25(月)
晴れ
(たなはしやま)
棚橋山

674m
参加者 (紀行文) 1861 K/Y
単独
(男性1名) (写真) 1861 K/Y
≪コースタイム≫
駐車場所(8:05)…取付点(8:15)…渡渉点(9:05)…送電鉄塔(9:40)…棚橋山(11:45-12:40)…送電鉄塔(14:05)…渡渉点(14:35)…取付点(15:05)
…駐車場所(15:15)
≪紀行文≫
〜〜〜かつては雪が在る季節の定番コース〜〜〜

 棚橋山は、かつては雪が在る季節の定番として良く通っていました。少し頑張るときは馬ノ髪山まで歩き、気合を入れてやるときは俎倉山
まで歩いていました。取り付きは主に赤谷からでしたが、赤谷の鉱石所が無くなると除雪が集落外れまでとなり、またバスなどの邪魔にならずに
駐車できる場所も無くなったので、以降は上綱木集落と上赤谷集落の境界の尾根(郡界尾根)や冬季閉鎖されているゴルフ場から取り付いて
いました。特にゴルフ場から行けば緩やかな起伏で歩き易く、歩行距離も短くて済むので、ゴルフ場ルートをよく使いました。
 しかし、数年前にゴルフ場が家畜飼育場に変わったので、当然冬季の閉鎖などは無く、施設がらむやみに入ってはいけないでしょうから、
定番コースが使えなくなったこともあって、棚橋山からは足が遠のいていました。
 今回は家畜飼育場の敷地を迂回して行ってみることにしました。結果はかつてのゴルフ場内を通過するよりも多少は歩き応えがありますが、
造林道がかなり奥まで延びていて、まぁまぁ良いコース取りが出来ました。

 新発田市赤谷と阿賀町綱木の境界近くには車が10数台駐車できる広い車寄せがあり、いつもきれいに除雪されています。今回駐車したのは
境界の綱木側ですが、赤谷側にも広い車寄せが在ります。
 駐車場所からは、綱木側に道路を10分ほど歩いて、家畜飼育場の少し手前で造林工事が行なわれている個所から取り付きました。
駐車場所 駐車場所から綱木方面 取り付き場所、右奥は家畜飼育場の敷地

 綱木川の支流の左岸側が家畜飼育場の敷地です。この支流の沢筋に沿って右岸側を進み、家畜飼育場の敷地の北側の外れから尾根を
登って行きました。
 綱木川支流の沢に流れ込む小沢(写真では中ほどの上から流れ込んで来るが、今はほぼ雪に埋もれている)が敷地の境になっています。
写真では右側が家畜飼育場の敷地になります。
 家畜飼育場の敷地の境界から50mほど上流で綱木川支流の沢を渡渉し尾根に上がりました。渡渉はウサギの足跡が付いた小さなスノウ
ブリッジを渡りました。帰りには気温が上がるので、落ちているかも知れないし、たとえ残っていても危なくて渡れないなと思いました。
 (帰りは渡れませんでした。少し上流に沢内の岩に雪が載った個所があったので、雪が載った岩をステップにして渡りました)
真ん中より右側が家畜飼育場の敷地 渡渉に使用したスノウブリッジ

 尾根は広く傾斜もなだらかで、とても気持ち良く歩けます。しばらくすると送電線が通過します。送電線の為に樹木が伐採されているので、
周囲が広く開けています。
 やがて急斜面の登りになり、登りきると、かつてゴルフ場から登って来ていたルートに合流します。
送電線鉄塔 急斜面の登り ゴルフ場からのルートに合流

 丘陵地のように緩やかな起伏の広い尾根を進んで行くと、丘を越えた向こうに突然棚橋山が見えてきます。ほんとに突然見えてくるので、
初めて来た人なら“わぁ”という驚嘆の声が出ると思います。振り返ると五頭山系、菅名山系の山々が広がっています。
 棚橋山は綺麗に雪が付いていますが、もう少しすると雪割れが起こります。左側の尾根を登ったら気持ち良さそうですが、ふつう雪崩が
起こる所には木が生えません。まだ雪崩の時期には早そうですが、安全第一、右側の木が茂った所から登ります。ちなみに棚橋山の山頂は
白い山肌の上部ではなく、右端のこんもり黒々した部分です。
右が棚橋山、左は赤谷ルート上のピーク 振り返ると五頭、菅名 林の中を登って行く

 棚橋山に向かって行く広い尾根には大きな杉の木が所々に生えています。中でも登る人を迎えてくれるように尾根のど真ん中に生えている
杉が一番大きな杉ではないかと思います。今回も元気で私を迎えてくれました。
 上に登るに連れて傾斜が増してきます。ホントに上部はめちゃ急です。今回はワカンですが、スノウシュウできた時には、登りは何とか登り
ましたが、下りはどうにもならず、スノウシュウを外してツボ足で股間近くまで潜りながらやっと下ったことがあります。                  
尾根の大杉 ほんとに急です 登り付いた尾根、前方は主稜線、右が山頂

 主稜線に向かう尾根は東側(進行方向右側)が開けています。右側には馬ノ髪山が大きな存在感を示しています。
 棚橋山の最高標高点(山頂)には何かの目印がある訳では無いので、一番高そうな所をここが山頂と決めました。
主稜線に向かう尾根から馬ノ髪山 主稜線を山頂に向かう 山頂と思しき場所

 棚橋山の最高標高点(山頂674m)には三角点(668m)は無く、山頂から西側に200m程離れた尾根上に在ります。
 山頂と三角点の間の尾根上には360度遮るものが無い10m程のピークが在り、絶景が望めます。
山頂と三角点の間のピーク 前方のドームに三角点が在る 中間のピークから山頂を振返る

山頂と三角点の間の尾根上からは素晴らしい山容が広がっています。 
二王子岳 焼峰山 蒜場山
飯豊方面 五頭山系方面