≪紀行文≫ |
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〜〜〜新潟の良さが更に認識できました〜〜〜 |
新潟市の「下町(しもまち)」とはどの辺りか?、信濃川河口から柾谷小路までの範囲の一帯を指すようです。
現在の柾谷小路の辺りにあった新潟奉行所が、北を下町(しもまち)、その反対を上町(かみまち)と呼んでいたのが始まりという説もあるようです。
自分は新潟市に住んで40年を超えるのに、まだまだ知らない所がたくさんあります。
特に、下町(しもまち)と呼ばれる地域については、「通りが入り組んでいて迷子になるよ」と教えられて未だに未踏の地でした。
そんな折、会山行でM/Tリーダーの「下町あるき」が実行されるので、絶好の機会と参加しました。
参加者が多いので二日間に分け、自分の参加は二日目、参加者は19名ですがなんと!男性は自分ひとり! |
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この時期としては望むべきもない最高の天気、快晴・無風・寒くなく暑くもなくの町あるきは真に楽しいものでした。
新潟駅からタクシー分乗で「みなとぴあ」前の広場に参集。3班に分かれ、それぞれに町ガイドさんがつきます。各ガイドさんの紹介と挨拶の後、集合写真を撮ってから出発です。
まずは目の前の「旧第四銀行住吉支店」と「旧新潟税関庁舎」を見学の後、いよいよ下町あるき開始です。 |
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「新潟市歴史博物館みなとぴあ」前で集合、これより出発。 |
「湊稲荷神社」は1716年創建、新潟湊に入港の舟はこの神社の森を目当てにしたといいます。航海の無事を祈る神社、遊女たちにも信仰されて、別名を「道楽稲荷」とも言われました。
境内の回る「願懸け高麗犬」は市指定有形民俗文化財、遊女は強風になって航海が中止になり店が繁盛するようにと願って、風の強くなる西方向に回したと伝わります。 |
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「開港150年」の幕を潜って豊光稲荷神社に参拝 |
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湊稲荷神社は遊女たちも、盛んにお詣りしたそうな。 |
「金刀比羅神社」は明治23年の建築。市有形文化財の「難船彫刻絵馬」は、白山丸が遭難から救われた様子が欅の一枚板に彫られて奉納されています。
境内の狛犬は、悪所通いをやめる、酒・煙草・博打絶ちを願って、歩けないように麻ひもで縛られています。勢いあまって、顔までも縛られていました。 |
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行いの悪い男たちが多かったようで、金刀比羅神社は歯止めになったか? |
「願随寺」は長岡藩より貰い受けた4千坪の敷地。新潟開港時に外国使節団の接待所になり、町を守る砂防の為に「初代新潟奉行・川村修就」によって植えられた松が残ります。 |
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願随寺正面に見える松は、川村奉行による植えられた松。 |
「開運稲荷神社」は明治10年に現在地に移転。商売繁盛・諸願成就を願う参拝が多かった。
出雲石で造られた「こんこん様」は境内の両側にあり、ご利益を得ようとこんこん様の両足をなぜた手で自分の額に当てて祈る人が多いといいます。 |
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こんこん様は、触られて?痛々しい傷だらけ・・・ |
「入船地蔵尊」は、海上安全、天明大飢饉の供養の為に「浄土宗・浄信院」に安置。本堂及び境内には約22pの金色地蔵尊が1545体安置されて、千体地蔵と言われています。小窓から堂内を見ることができました。
境内には、江戸中期の神道家・竹内式部の顕彰碑があります。 |
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小窓から本堂を覗くと、金ぴかの千体地蔵が見えました。また、竹内式部は新潟が産んだ江戸時代の学者として知られています。 |
「秋葉神社」は火伏の神様、神仏混合でお寺も兼ねていたが、明治元年の神仏分離令により秋葉神社となる。 |
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秋葉神社は間口こそ狭いが厳かな雰囲気です。 |
楽しい「町あるき」の仕上げは、日本料理店「魚や・片桐寅吉」での昼食です。
古民家を改装したと言われる情緒ある建物、新鮮な魚を載せた海鮮丼は絶品の旨さでした。 |
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歴史ある「魚や・片桐寅吉」の建物は、「登録有形文化財」です。 |
(俳句) 参加者の557・T/Kさんが詠まれた俳句です。
・冬枯れの河口汽船は一まわり ・ベンガラの窓よりも濃き冬紅葉 ・石倉の中は資料と冬木立
・荷上げ場の水冬晴れの空写し ・木漏れ日の早川堀に落ち葉積む ・こま犬の回れば冬日きらきらと
・こんぴらの難破絵馬や冬灯し ・遊女らの思いは遠し菊の寺 ・軒下の細き道すぎ花八つ手
・六千年砂丘の町や冬うらら ・千体の入船地蔵干大根 ・四手古し火伏の宮や石蕗日和
(最後に)
知らなかった下町(しもまち)の色々を案内戴き、新潟の良さが更に認識できました。
湊町としての歴史ある新潟、それらを支えてきた寺社や女性たち、健気な頑張りの「湊町・新潟」を知ったとても楽しく有意義な一日でした。
この日のスマホ歩数計は10249歩でした。一万を超えて万足!、満足!
企画してくれたM/Tリーダーに感謝です。
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