≪紀行文≫ |
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〜〜〜霧のドンデン高原も粋なもの〜〜〜 |
佐渡は霧に包まれていた。霧の摩周湖には叶わないにしろ、霧の加茂湖もなかなか乙なものである。まあ、朝霧なのだからそのうち晴れるさと気楽に構えていたが、この重い霧はなかなか晴れなかった。両津湊から新潟交通佐渡の観光バスに乗ってドンデン高原に向かったが、窓外の景色はほとんど見えなかった。
バスは、くねくねと九十九折になった道をあえぎあえぎ登って行くが、いつまでたっても外はガスに包まれていた。わずかに道端の草木が流れ去っていくのが見えるのみ。でも、ススキの穂とわずかに色づいた紅葉が秋を感じさせた。高度を稼ぐにつれ、少し風も強くなってきたようだ。せっかくのドンデン高原トレッキング、期待していただけに裏さみしく感じた。
ドンデン山荘に着き、身支度を整えて出発であるが、わずかに雨粒も落ちてきて、皆、雨具かダウンのヤッケを羽織っていた。ほんの一登り、20分程で尻立山に到着、相変わらずガスが纏わりついていたが、とにかく登頂である。顔は良く写らなくても証拠の記念写真は撮っておかねばとパチリと1枚。本来なら、眼下にドンデン池が見え、両津湾、小佐渡の向こうに本土の山並みが見えるはずなのに全く残念である。
ドンデン池は山椒魚とモリアオガエルなどの両生類が生息しているほかには淡水性の藻が付着している程度だが、放牧牛たちにはなくてはならない池である。この池があるから千年も前から放牧が行われ、その牛馬に食われる事によって天然芝は広がり、火山灰のこの山の治山、保水に役立っているのである。しかし今日は、ドンデン池の縁に佇んで、重く霞む水面をただ眺めるだけであった。足元にはセンブリがたくさん生えていた。センブリは胃腸薬として漢方では重宝されているが、ほんの少し口に入れて見たら、その苦いこと苦いこと、たまったものではなかった。いつまでも口の中に苦みが残っていて本当におうじょうした。センブリの名前の由来は、その草全体が非常に苦く、それを煎じて「千回振出してもまだ苦い」ということから、「千度振り出し」が略されて名付けられたとされている。全く馬鹿なことをしたもんだと悔やんでも後の祭り。
さて、晴れていればドンデン池の畔でのんびりとランチタイムとしゃれ込む予定だったが、いかんせんこの天気、早々に山荘に逃げ込んで、長い休憩時間となった。山レポとしてはお粗末かもしれないが、これも思い出の1つである。 |
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佐渡汽船内のロゴ、カーフェリの名前は「おけさ丸」と「ときわ丸」関係あるのかな? |
両津港から貸し切りバスでドンデン山荘に到着、正式名はドンデン高原ロッジとか。 |
生憎高原は濃い霧に包まれていた、見方を変えれば実に幻想的! |
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尻立山までは一登り、少〜し色づいてきたかな。 |
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標高934mの尻立山山頂、ドンデン山荘からは一登り20分足らずで到着だ。 |
ガスで折角のお顔は見えないけど、記念の集合写真。 |
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大きい声でおしゃべりはできないが、みんなニコニコ良いお顔。 |
足元にはセンブリがいっぱい生えていた。口に入れたらすごく苦かった。 |
ドンデン池、山椒魚とモリアオガエルが生息しているとリーダーからの説明。 |
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みなさんこのガスの中何を見てる? 池との境界が分からないのです。 |
ドンデン池を後に下ります。少しザレた道、足元注意だよ。 |
県道を歩いてドンデン山荘まで戻りますが、緩やかな登りとは言え結構しんどかった。 |
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ドンデン池で昼食の予定だったが、今日は山荘の食堂でランチタイム。男性陣お疲れかな。 |
金北山が見えるよ!の声、急いで外に出てみると、雲海の上に名峰金北山の雄姿が。 |
そして眼下には色づき始めた紅葉の先に加茂湖と国仲平野、遠くに本土の山並み。 |
さて閑話休題、今回のトレッキングはリーダーが佐渡の人なので、集合解散が両津湊となっていた。しからばと、個人的ではあったが自分は1日早く佐渡入りした。目的は前回に引き続いての佐渡の灯台巡り。前回は大佐度を一周したが、今回は小佐渡一周としゃれ込んだ。小佐渡には4つの灯台があるが、今回はレンタカーを借りてゆっくりと見て回ることが出来た。そして何よりも、泊まった「トキ交流会館」から朝もやの中を出発するとすぐに、間近に野生のトキ7羽と遭遇したのである。思い出に残る佐渡の2日間であった。 |
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佐渡の玄関口「おけさ灯台」 |
善宝寺「私設灯台」明治18年廻船問屋が建立した。 |
姫崎灯台、明治28年佐渡の灯台第一号として点灯、鉄づくりの灯台として我が国最古のもの。 |
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城ケ鼻灯台、風光明媚なところに建っていた。 |
鴻ノ瀬鼻灯台、越後との最短地点にあり、順徳上皇、日蓮上人上陸の地として知られている。 |
沢崎鼻灯台、直江津より小木港に入る船が第一目標にする灯台だ。 |
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