≪紀行文≫ |
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〜〜〜白花ツリフネソウは清楚で可憐でした〜〜〜 |
白花ツリフネソウは自然界でほとんど存在せず、とても希少な花です。2000株にもまとまった白花ツリフネソウを見られるのは、越後丘陵公園だけになります。
快晴に恵まれた越後丘陵公園里山口にバスは到着、里山はすっかり秋模様です。まず、皆さん「越後丘陵公園にこんなところがあったの?」とびっくりです。皆さん正面玄関のバラ園や遊具がある方をイメージされていたようです。このエリアは里山がそのまま保全されており、熊も出るところです。今年は熊が出たためにコースの変更の連絡を受けていました。しかし、嬉しいことに直前に通行禁止が解除され、予定通り数百万株あるといわれるツリフネソウの群落地内を歩くことができるようになりました。 |
ガイドさんの案内で2グループに分かれ、第1グループは花の森を、第2グループは逆の花の水辺区を目指して出発です。
戊辰戦争の時に馬を隠したという「馬隠しの小径」にはツルリンドウやジャコウソウ、サラシナショウマの花が咲いていました。
並んだ丸い果実を水玉に見立てたミズタマソウ(水玉草)、種がメガネのようなヌスビトハギ、皆さん初めて見たというモミジガサの花、ガイドさんの説明で新たな出会いです。
(俳句)秋晴るる越後丘陵公園ウオーキング
(俳句)秋草や戊辰の役の馬かくし
(俳句)じゃこう草マスクのままで香りきし |
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越後丘陵公園の里山ミュージアム
(クリックで拡大) |
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里山交流館でガイドさんの紹介 |
「馬隠しの小径」の入り口 |
アイパットで説明 |
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プチプチと実の付く水玉草 |
メガネ?ヌスビトハギの種 |
花いかだの実 |
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チェックポイントで学び |
美しい杉林と苔の道 |
分かりやすい標識 |
「ツリフネソウの名前の由来は?」と図を使って説明です。名前は茶席や生け花で使う花器の「釣舟」から、このような花の形になったのはマルハナバチに蜜を独占させ、効率よく受粉させるためになったそうです。自然界の不思議です。赤花のツリフネソウの大群落の中、白花のツリフネソウがひっそりと咲いていました。その花は清楚で儚く可憐でした。今年は花が遅いそうで数は少なかったですが、赤、黄、白と三色のツリフネソウを写真に収めることができました。
(俳句)杉木立つりふね草の赤と白
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ツリフネソウの説明 |
群生する赤花ツリフネソウ |
しっかり写真に収め |
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白花ツリフネソウ |
赤花ツリフネソウ |
黄花ツリフネソウ |
苔むした遊歩道を歩きながら、時には山道を上り、里山の秋を楽しみました。ブナの葉の硬さを手で確かめ、ヤマボウシの実の味見、ウリカエデの種飛ばし、ウコギ科の木の見分け方、ユキツバキとヤブツバキの違い、秋の七草の覚え方など、たくさんの説明を受けましたがなかなか覚えきれません。「2つ位覚えられたら良いですよ。」とガイドさんのアドバイスでした。皆さん、幾つ覚えられましたでしょうか。
秋の七草の覚え方:
「お・す・き・な・ふ・く・は」です。「お」おみなえし、「す」すすき、「き」ききょう、「な」なでしこ、「ふ」ふじばかま、「く」くず、「は」はぎ
(俳句)青栗の三つ四つ転げ雑木道
(俳句)苔の道乾き切ったる朴落葉
(俳句)木漏れ日に水引草の紅きらり
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ブナの葉の硬さを感じる |
ウリカエデの種飛ばし |
ヤマボウシの実の味見 |
古民家のある里山の一角は、懐かしい風景です。山古志から移築された古民家で昼食をとりました。
午後は年間400名近い子供たちが訪れるという「カブトムシハウス」を見学し、水辺区へ。池にはサンショウモに、コウホネ、オモダカソウ、ミズオオバコ、ヒツジグサ、ホテイアオイの花々がきれいに咲いていました。
(俳句)茅ぶきの古民家芒よく似合う
(俳句)植物を語るガイドの背にとんぼ
(俳句)池の面を水おおばこの埋めつくし
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カブトムシハウスの跡 |
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カブトムシの寝床 |
懐かしい日本の風景 |
越の里山館で昼食 |
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越後の伝統的な農家の復元 |
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秋の収穫 |
越の里山館前にて集合写真 |
白花ツリフネソウは後一週間くらい見られそうです。機会がありましたら、越後丘陵公園の里山ミュージアムにお出かけください。
≪水辺で出会った花々≫ |
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山椒の葉に似たサンショウモ |
ミズオオバコ |
ヒツジグサ |
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オモダカソウ |
ホテイアオイ |
コウホネ |
≪里山で出会った花々≫ |
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