会山行紀行文 2021年
5/19(水)
曇り後小雨
(とぐらやま)
戸倉山

975.5m
参加者 (紀行文) 2339 C/T
No−T16 グレード:D 26名
 担当リーダー 2051 S/T (男性6名・女性20名) (写真) 2195 M/I 2339 C/T
≪コースタイム≫
新潟駅南口(6:15)=(北陸道)=しろ池の森P(9:00−9:20)…しろ池(9:55)...角間池(10:47)…戸倉山(11:20−12:00)…角間池(12:38)
…しろ池(13:00)…しろ池の森P(13:45)=新潟駅(16:45)
≪紀行文≫
〜〜〜透き通ったサンカヨウと幻想的なブナ林〜〜〜

 戸倉山は、新潟県糸魚川市と長野県小谷村の境界近くにある標高975.5mの山です。登山口の標高が550m位なので、標高差は420m程度、往復6qのハイキングが楽しめます。

 今日の糸魚川地方は、9時からくもり予報でしたが、米山SA付近から霧雨になり、雨具装着の予感。糸魚川ICで高速道路を降りて、国道148号を白馬方面に向かい県道225号に入ります。バスが坂道を登っていくに従って、霧が濃くなり、あたりは真っ白になってきました。駐車場に到着してみると、他に車は無く、今日はどうやら貸し切りのようです。

 心配していた雨は、出発の時にはやんで、ひとまず雨具は片付けて、登山開始です。
 どんぐりの小径を通って、しろ池を目指します。早速「注意!!この付近にクマ出没」の看板が。LLが、何度もホイッスルでクマに私たちの存在をアピールしてくれます。あたりは新緑に包まれて、清浄な空気に満ちています。マイナスイオンたっぷり、気持ちよく登っていきます。

 みはらしの丘がありました。真っ白で何も見えません。天気がよければ、糸魚川の街と日本海が見えるそうなので、想像してみます。
 35分ほどでしろ池に到着。本来ならば、コバルトブルーの美しい池のようですが、今日は空が真っ白、池と空の境目が分からない、そこに池があるかも分からないほど白く、まさに「しろ池」
 しろ池から角間池までは、塩の道を歩きます。糸魚川から松本まで続いている塩の道、80sもの荷物を担ぐこともあったそうです。近くにはボッカ宿の跡もありました。かつて、この地は信州と越後の国境の争いがあり、今でも県境ははっきりしていないそうです。諏訪社の跡もあり、歴史を感じさせられる道でした。
 くま出没看板多数あり  緑の中を行く  しろ池真っ白
諏訪社の跡 写真タイム 透き通ったサンカヨウ

 登山道沿いには、鮮やかなピンクのタニウツギ、巨大な葉のエンレイソウの群生、イワカガミの群生など、雨に濡れて生き生きとした植物達がたくさん見られました。ひときわ輝いて見えたのが、今が盛りのサンカヨウ。雨を含んだ透明な花びらに魅せられて、足を止めての写真タイムです。  雨の日にしか見られない透き通るサンカヨウ、初めて見て感動したという方もいました。

 あっという間に角間池に到着。角間池からは、塩の道を離れ、少しずつ急登になっていきます。霧の中のブナの原生林は、とても幻想的で、急登のつらさを忘れる位に美しかったです。
塩の道とお別れ 角間池 本当にすぐそこ頂上

 そして、いよいよ戸倉山頂上、真っ白な360°の大展望。細長い山頂で横に並んでのランチタイムです。

 リーダーさんと、先輩方に、晴れていれば、海谷山塊、焼岳、雨飾山、小蓮華山、朝日岳、などの名峰、日本海が見えると教えていただき、想像してみました。

 その時、山が見えてきたよ、と言われ、振り返ると、白い空間にぽっかりと2つの山の山頂だけが浮かんでいるのが見えました。ごつごつした山頂。しかし、またたく間に雲の中に消え、本格的に雨が降ってきました。
   山頂到着
 山頂二つ
 雨具装着  集合写真 

 ちょうど、ランチタイムが終わった頃の雨で、グッドタイミング。雨具を着て撤収です。
 下山は滑りやすいので、慎重におります。霧がますます濃くなって、霧の中のブナ林に吸い込まれるように、下山して行きます。
 今度は、角間池が真っ白になり、しろ池はわずかに輪郭をあらわしていたので、これでどちらの池も確認できました。
 サンカヨウは、ますます水を含み、透明度を増していました。
 滑りやすい下山でしたが、だれもけがすることなく、予定時刻より1時間早く下山できました。
下山中 倒木またぎ うっすら見えるしろ池

今日は、多少雨が降りましたが、風も無く、ちょうどよい気温で、気持ちよく登ることができました。サンカヨウをはじめ、たくさんの生き生きとした植物たちに出会うことができました。リーダーさん、ラストリーダーさん、皆様、ありがとうございました。

≪今日であった花たち≫