会山行紀行文 2021年
4/9(金)
曇りのち晴れ
雪国植物園と
長岡市トキと自然の学習館山

参加者 (紀行文) 2339 C/T
No-T03  グレード:E 16名 (俳句) 557 T/K
 担当リーダー 1341 M/N (男性2名・女性14名) (写真) 2339 C/T
≪コースタイム≫
新潟駅南口(8:05)=巻潟東IC(8:30)=雪国植物園(見学)(9:20-11:45)(昼食)(11:45-12:50)
=トキ自然の学習館と寺泊民俗資料館見学(13:30-14:50)=巻潟東IC(15:50)=新潟駅南口(16:30)
≪紀行文≫
~~~新潟の素晴らしさを再発見した一日でした~~~

 くもり時々雨の不安定な天気の予報で、冬支度での集合。気温は低かったですが、雨は降る事無く、太陽も時折顔を出し、トレッキングに最適な一日となりました。
 バス乗車時に検温を済ませ、2人がけの座席の窓側に一人ずつ座り、マスク着用で感染対策し、会話を控えた静かな車内でしたが、会山行が無事に再開できた喜びが皆さんの表情に現れていました。本当に、会山行が再開されて良かったです。

 雪国植物園は、里山の植生をそのまま保全している、東京ドーム7つ分の長岡市の里山です。ちょうど、里山の花まつりが行われていて、絵はがき、入園券などが当たる三角くじを引いてから入場します。数日前のニュースでは、4月10日頃までが雪割草の見頃ということでしたので、期待が高まります。
早速の三角くじ グループごとに点呼 風が冷たく、冬支度で出発

 入場すると、まず目に入るのは、シラネアオイでした。その横には、珍しいピンク色のイカリソウが咲いていて、いきなり気分が盛り上がります。その後も、白いカタクリ、シュンラン、イワウチワ、ニリンソウ、サンカヨウ、コシノカンアオイ、エチゴルリソウなど次々に現れ、写真を撮ったり、近寄ってじっくり観察したり、と春の花を堪能しました。こんなにたくさんの花が見られるなんて、なんて良い所なんだろう、と皆さん嬉しそうでした。

 (俳句)植物園 しらねあおいに 迎えられ
  雪国植物園の春の花たち

 雪割草の群生は、しばらく歩いた先にあり、とても小さい花もあれば、大小入り交じった株もあり、色も様々で、自然の雪割草の姿を残していました。

 (俳句)風かたし 雪割草の 花小さし
愛らしい雪割草

 (俳句)折々に 道祖神 笑み桜散る   (俳句)水芭蕉 小さきせせらぎ 明るうす   (俳句)水温む 池まだ小さき 蛙の子
道祖神が道案内 ちょっとひと休み おたまじゃくしがいっぱい!

 ふと遠くを見渡すと、広場をピンク色の山桜が囲んでいて、赤や白の椿の花と、青空とのコントラストがすばらしかったです。

 (俳句)小流れに ほつほつと 紅落椿
   ピンクの椿
 シラネアオイに見とれる
華やかな椿 集合写真

 お昼ごはんは、建物内でいただきます。
 お水、お湯があり、カップ麵、珈琲、雪割草まんじゅう、バウムクーヘンなど購入できます。
 雪割草まんじゅうをお土産に購入しました。中のあんはピンクの雪割草色でした。

 次に、トキみ~て(長岡市トキと自然の学習館)に向かいます。
 まずは、トキ分散飼育センターのトキを観覧窓から観察します。10羽飼育されており、そのうち5羽のトキを観察できます。ちょうど、餌付けの時間で、ドジョウをついばみ、飲み込むトキの姿を見ることができました。丁寧な説明の後、更にたくさんの質問に答えてくださった解説員さん、ありがとうございました。とても大切に育てられているトキだということが分かりました。

 (俳句)花びらを 除けてどじょうを 食すとき

 隣接している、トキと自然の学習館は、廃校になった小学校を改築した建物で、とてもきれいな建物です。トキが卵から成長するまでをモニター画面で見ながら、解説員さんが説明をしてくれました。人間に育てられているとはいえ、野生の習性も残していることや、餌を定時に定量与えていることなど、知ることができました。

 (俳句)廃校は ときの館に 花の山

 2階は、寺泊民俗資料館になっています。
 昭和初期~30年代の寺泊の暮らしを、ジオラマで再現しており、美味しそうな郷土料理のサンプルが、ひときわ目を惹きます。
 懐かしい道具を前にして、昔話に花が咲いていました。楽しいひとときでした。

 (俳句)耕しの 中に 民俗資料館
トキのマークがかわいい マジックミラーで
トキから人間は見えないそうです
雪わり草まんじゅう

 雪国植物園、トキ見学で、新潟の素晴らしさを再発見できました。
 植物も、生物も、もっと大切にしたい、と思わせてくれた一日でした。
 俳句を見る度に、目の前に、風景が鮮明によみがえります。
 Kさん、たくさんの俳句をありがとうございました。色とりどりの春の花と、トキに出会わせてくださった、リーダーさんに感謝いたします。