≪紀行文≫ |
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~~~新潟の素晴らしさを再発見した一日でした~~~ |
くもり時々雨の不安定な天気の予報で、冬支度での集合。気温は低かったですが、雨は降る事無く、太陽も時折顔を出し、トレッキングに最適な一日となりました。
バス乗車時に検温を済ませ、2人がけの座席の窓側に一人ずつ座り、マスク着用で感染対策し、会話を控えた静かな車内でしたが、会山行が無事に再開できた喜びが皆さんの表情に現れていました。本当に、会山行が再開されて良かったです。
雪国植物園は、里山の植生をそのまま保全している、東京ドーム7つ分の長岡市の里山です。ちょうど、里山の花まつりが行われていて、絵はがき、入園券などが当たる三角くじを引いてから入場します。数日前のニュースでは、4月10日頃までが雪割草の見頃ということでしたので、期待が高まります。 |
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早速の三角くじ |
グループごとに点呼 |
風が冷たく、冬支度で出発 |
入場すると、まず目に入るのは、シラネアオイでした。その横には、珍しいピンク色のイカリソウが咲いていて、いきなり気分が盛り上がります。その後も、白いカタクリ、シュンラン、イワウチワ、ニリンソウ、サンカヨウ、コシノカンアオイ、エチゴルリソウなど次々に現れ、写真を撮ったり、近寄ってじっくり観察したり、と春の花を堪能しました。こんなにたくさんの花が見られるなんて、なんて良い所なんだろう、と皆さん嬉しそうでした。
(俳句)植物園 しらねあおいに 迎えられ
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雪国植物園の春の花たち |
雪割草の群生は、しばらく歩いた先にあり、とても小さい花もあれば、大小入り交じった株もあり、色も様々で、自然の雪割草の姿を残していました。
(俳句)風かたし 雪割草の 花小さし
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愛らしい雪割草 |
(俳句)折々に 道祖神 笑み桜散る (俳句)水芭蕉 小さきせせらぎ 明るうす (俳句)水温む 池まだ小さき 蛙の子
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道祖神が道案内 |
ちょっとひと休み |
おたまじゃくしがいっぱい! |
ふと遠くを見渡すと、広場をピンク色の山桜が囲んでいて、赤や白の椿の花と、青空とのコントラストがすばらしかったです。
(俳句)小流れに ほつほつと 紅落椿
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ピンクの椿 |
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シラネアオイに見とれる |
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華やかな椿 |
集合写真 |
お昼ごはんは、建物内でいただきます。
お水、お湯があり、カップ麵、珈琲、雪割草まんじゅう、バウムクーヘンなど購入できます。
雪割草まんじゅうをお土産に購入しました。中のあんはピンクの雪割草色でした。
次に、トキみ~て(長岡市トキと自然の学習館)に向かいます。
まずは、トキ分散飼育センターのトキを観覧窓から観察します。10羽飼育されており、そのうち5羽のトキを観察できます。ちょうど、餌付けの時間で、ドジョウをついばみ、飲み込むトキの姿を見ることができました。丁寧な説明の後、更にたくさんの質問に答えてくださった解説員さん、ありがとうございました。とても大切に育てられているトキだということが分かりました。
(俳句)花びらを 除けてどじょうを 食すとき
隣接している、トキと自然の学習館は、廃校になった小学校を改築した建物で、とてもきれいな建物です。トキが卵から成長するまでをモニター画面で見ながら、解説員さんが説明をしてくれました。人間に育てられているとはいえ、野生の習性も残していることや、餌を定時に定量与えていることなど、知ることができました。
(俳句)廃校は ときの館に 花の山
2階は、寺泊民俗資料館になっています。
昭和初期~30年代の寺泊の暮らしを、ジオラマで再現しており、美味しそうな郷土料理のサンプルが、ひときわ目を惹きます。
懐かしい道具を前にして、昔話に花が咲いていました。楽しいひとときでした。
(俳句)耕しの 中に 民俗資料館
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トキのマークがかわいい |
マジックミラーで
トキから人間は見えないそうです |
雪わり草まんじゅう |
雪国植物園、トキ見学で、新潟の素晴らしさを再発見できました。
植物も、生物も、もっと大切にしたい、と思わせてくれた一日でした。
俳句を見る度に、目の前に、風景が鮮明によみがえります。
Kさん、たくさんの俳句をありがとうございました。色とりどりの春の花と、トキに出会わせてくださった、リーダーさんに感謝いたします。
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