会山行紀行文 2020年
11/01(日)
晴れ
(じゃばやしやま)
ジャ林山

283.1m
参加者 (紀行文) 1861 K/Y
単独
(男性1名) (写真)1861 K/Y
≪コースタイム≫
立島集落入口(8:35)…尾根取り付き(8:45)…313m峰(10:00)…尾根合流の峰(10:30)…ジャ林山(10:50-11:00)…立島集落入口(12:45)
≪紀行文≫
〜〜〜奇妙な名前の山に入ってみました〜〜〜

 奇妙な名前のこの山は旧山北町、現村上市の山。
 山頂には鵜泊集落の人達が祀ったという社が在り、鵜泊集落から登拝路が付けられていると聞いていました。過去、ジャ林山に登った人たちの記録を見ると、みな登拝路を使うものでした。しかし登拝路は人家の敷地内でしかも軒下を通るルートです。当該の家の方々に通過の許可を取るのも面倒くさいし、無断で通過するのは気が引けるしで行かず仕舞いになっていました。

 今回、地図を見ていてふと気が付きました。ジャ林山を挟んで、鵜泊集落の反対側、立島集落からジャ林山に素直な尾根が伸びています。なあぁ〜んだ、反対から行けばいいんじゃないかということで行ってみました。
 立島集落からジャ林山への尾根は薄い踏み跡もあって全体的には歩き易いのですが、標高170〜190m付近が急傾斜で、岩場が在ったりします。念のために10m程のロープを携行していると、使う使わないは別にして、帰路も安心して穏やかな気持ちで歩けるのではないかと思います。

 国道7号線沿いの勝木川を渡った立島集落入口すぐ右側に、車を15台ほどは止めれそうな広いスペースがあるので、そこに車を駐車しました。
 駐車場所から集落脇の林道を150m程進むと10基ほどの墓が設置されている墓地があり、墓地の裏側の竹林から尾根に乗りました。
駐車場所、勝木川沿いのスペース 集落脇の林道 墓地を写真右に行き、左に上がると竹林

 墓地から右に歩いて左に上がると台地上の広場があり、広場の真裏が竹林になっています。竹林の尾根直上には踏み跡が入っています。
 竹林が終わっても尾根の踏み跡は続いています。
台地状の真裏が竹林 竹林の尾根直上の様子 竹林が終わった直後の尾根

 尾根上はいろいろ変化に富んでいて歩く人を飽きさせません。
 イノシシの仕業とおぼしき掘り返しがこんな尾根上にもあって、びっくりです。
 尾根上の木々にはツタが多く絡んでいます。中には面白い形で絡んでいたりしています。
イノシシの掘り返し? ツタが多く絡んでいます 面白い形のツタ

 標高170〜190m付近には急傾斜の個所があり岩場もあります。岩場には手掛かりになる灌木があまり生えていません。登る時はさほどではないと思いますが、下りは腰が引けるかも知れません。
 岩場を乗っ越すと傾斜は緩やかになり、程なくこのルートの最高地点標高313mのピークに到着します。313m峰からはタテシマゴエノ沢方面に下る尾根にも踏み跡が入っていました。
写真で見るよりはずーっと急傾斜なのです 岩場 313m峰

 313m峰から少し歩くと鵜泊集落から上がってくる尾根と合流するピークに到着します。鵜泊側からジャ林山に登る人が多いので、鵜泊側から上がってくる尾根には明瞭な道が在るのだろうと期待していましたが、そのピークに立っても鵜泊側からの道は見当たりませんでした。
 鵜泊に向かって尾根を少し下ってみましたが、踏み跡の状態は立島集落からの尾根の方がより明瞭に感じられました。
鵜泊からの尾根と合流すピーク 鵜泊からの尾根1 鵜泊側からの尾根2

 何か変だなと思いましたが、とにかくジャ林山に向かって進みました。
 尾根合流点のピーク以降の尾根の道形は踏み跡レベルではなく、もしかしてこれは登拝路といった感じでした。
ジャ林山山頂に向かう尾根 ジャ林山山頂直下 ジャ林山山頂

 赤いペイントの社の脇に三角点が在りました。
 社の中は空っぽです。祀られていたものの台座だったのでしょうか、ブロックが一個残っているだけです。
 かなり以前から社の中は空っぽと報告されています。もしかすると参拝の対象となっていた神体に関わるものは他所に移され、ここは古峯神社(こぶじんじゃ)では無くなったのでしょうか。   (おわり)  
 社脇の三角点  社の中には何もありません  社の裏側