会山行紀行文 2020年
10/18(日)
晴れ一時曇り
(たもぎやま・じがみ)
頼母木山・地神北峰

1730m    1790
参加者 (紀行文) 2232 S/K
7名
(男性2名・女性5名) (写真) 2232 S/K
≪コースタイム≫
奥胎内ヒュッテ(5:55)…足の松尾根登山口(6:40)…姫子の峰(7:20)…水場分岐(8:35)…大石山分岐(9:40)…頼母木小屋(10:20)
…頼母木山(10:40)…地神北峰(11:10-11:55)…頼母木小屋(12:20)…大石山分岐(12:55)…足の松尾根登山口(15:10)…奥胎内ヒュッテ(15:55)
≪紀行文≫
~~~飯豊の紅葉と素晴らしい展望を満喫しました~~~

 奥胎内ヒュッテから足の松尾根を登り、頼母木山と地神北峰まで歩いて来ました。
 
 飯豊の頼母木山には何度か登っていますが、紅葉の季節に登ったことがありませんでした。そしていつも頼母木山で引き返すのでもう少し先まで歩いてみたい、との思いから今回の山行を計画しました。地神北峰で止めるか地神山まで行くかは、時間と相談です。

 5:55、まだ夜が明け切らない時間に奥胎内ヒュッテを出発しました。夏場はここから乗り合いタクシーが出るのですが、あいにく先週の日曜日に終了し足の松尾根登山口までおよそ50分位を歩く必要があります。
 登山口からは、最初は緩い登りですがすぐに木の根っこが幅を利かす登山道の急登が始まります。途中に二カ所岩場があり、留意して歩く必要があります。
5:55 まだ少し暗い奥胎内ヒュッテを出発 6:40 足の松尾根登山口 こんな岩場が二カ所あります

 姫子の峰、滝見場、水場分岐と順調に登り、イチジ峰を過ぎると展望が開けてきて、西ノ峰に続く斜面の紅葉がとてもきれいです。青空に紅葉がとても映えます。
イチジ峰を過ぎた辺りの紅葉 左手に見える鉾立峰 西ノ峰からの鉾立峰と朳差岳

 登山口から3時間ほどで大石山分岐に到着。右手には頼母木小屋から頼母木山に続く稜線と、その奥には今日の目的地の地神山が見えています。分岐を右手に折れて、気持ちの良い稜線を歩きます。春にはお花畑になる所で、ハクサンイチゲがまだポツリポツリと咲いていました。振り返れば秋色に染まった鉾立峰と朳差岳が見えます。緑と草紅葉の茶色のまだら模様がとてもきれいです。
9:40 大石山分岐からの地神山(右奥) 稜線にはまだ咲いていました 10:20 頼母木小屋からの朳差岳

 頼母木小屋で一息入れて、10:40に頼母木山頂着。季節にはイイデリンドウが沢山咲く所です。名残のハクサンイチゲがあるなら、名残のイイデリンドウもあるのでは?と探しましたが泥鰌二匹はいませんでした。
 いつもならここで引き返すのですが、今日は先に進みます。草紅葉の中の稜線漫歩です。暖かければ良いのですが、新潟側からの風が少し冷たく感じます。標高2000mはもう少しで雪の季節でしょうか?
頼母木小屋と左は二王子岳 10:40 頼母木山着 今日は頼母木山から先に進みます

 11:10、地神北峰に到着です。地神山頂まであと15分位ですが、今日はここを山頂とし至福の時間を過ごします。北峰からの展望は素晴らしく、歩いてきた頼母木山と頼母木小屋、その向こうに鉾立峰と朳差岳が見えます。
11:10 地神北峰着、今日の山頂 稜線の途中に咲いていました 北峰からの頼母木山と奥に朳差岳

北峰の先の山形側には、扇ノ地紙に突き上げる梶川尾根が大きく見えています。梶川尾根の向こうには、飯豊本山とダイクラ尾根が見えるはずですが今日は雲に隠れていました。ここまで歩いてきて初めて見ることが出来る素晴らしい展望です。
心ゆくまで展望を楽しんだ後、11:55、下山を開始します。大石山分岐まで来ると地神山がずいぶんと遠くに見えました。来春のハクサンイチゲの頃に、またこの景色を見たいものです。         
北峰からの梶川尾根と扇ノ地紙 頼母木山と地神山を振り返る 二ツ峰の奥に烏帽子山が見える
 紅葉と奥は二王子岳  紅葉、結構きれいです 足の松尾根は急に終わります
 
 15:10、木の根の急坂を慎重に下り、無事に足の松尾根登山口に到着しました。後は林道歩きを残すだけです。

 今日の成果は、行動時間=10時間00分、歩行距離=21.2km、累積標高差=2120m。

 飯豊の素晴らしい展望と、思いがけず出会えた名残のお花と、何よりも紅葉がとてもきれいでした。秋の飯豊を満喫した山行でした。