会山行紀行文 2020年
9/27(日)
曇り時々小雨
(みくにだけ)
三国岳
(弥平四郎〜周回)
1644m
参加者 (紀行文) 2232 S/K
2名
(男性2名) (写真) 2232 S/K
≪コースタイム≫
弥平四郎登山口(7:20)…松平峠(9:10)…疣岩分岐(9:55)…疣岩山(10:10)…三国岳(10:45−11:40)…疣岩山(12:15)…疣岩分岐(12:30)
…巻岩山(12:45)…上ノ越(13:15)…弥平四郎登山口(14:25)
≪紀行文≫
〜〜〜飯豊の紅葉が始まっていました〜〜〜

 飯豊の福島側にある疣岩山と三国岳に登って来ました。弥平四郎登山口からの周回です。

 当初の予定は、湯沢方面の山を歩く予定でしたが、天候が思わしくありませんでした。福島側は少し天気が良さそうなので、飯豊の三国岳に行く事にしましたが、雨雲が時々かかる微妙な天候です。ギリギリまで様子をみて、多少の雨を覚悟で行く事に決めました。

 弥平四郎集落奥の橋を渡った所にゲートがありますが、今日は開いていました。ここから先は砂利道の悪路が続き、車高の高い車の方が断然有利で安心です。登山口の駐車場に他の車はありませんでした。下山しても他に車は無く、途中誰にも逢いませんでした。雨模様の日に登る人は、我々の他にはいなかったようです。風は無く雨も上がっていて、カッパの必要はありませんでした。

 7:20、準備を整えて出発です。最初は沢に下りて、奥川に架かる橋を渡ります。しばらく歩くと立派な栗?が落ちていました。最初は栗かと思ったのですが、どうも栃の実の様です。熊にはご馳走でしょうか?拾うのを諦めて先に進みます。

 秡川山荘を過ぎると登山道は徐々に急になり、山の斜面をトラバースするように登って行きます。登山道にはみ出した草や枝が昨日からの雨の滴をたっぷりと含んでいて、肩から肘の辺りがびっしょりです。蜘蛛の巣も払うのが大変。いくつもの小さな尾根と小さな沢を横切って2時間ほど歩くと、ひょっこりと松平峠に出ました。ここで一息入れます。
7:20 弥平四郎登山口発 奥川に架かる橋を渡ります 9:10 松平峠着

 松平峠から先はこれまでのトラバース道と違って尾根の登りとなり、展望はありませんが開放感がありました。稜線の疣岩分岐までは、更に標高差約300mを登ります。

 9:55、疣岩分岐着。登山口から、ほぼ登り一辺倒の標高差900mを2時間35分で登りました。コースタイムよりも少し早いようです。
 疣岩山へは、登山道を折り返すようして登ります。山頂は三角点が有るだけで、山頂標はありませんでした。
 三国岳へはアップダウンを繰り返し、山頂手前の1560mコルまで約100m下り、そこから更に100mを登り返します。
 稜線の途中でそれまでの霧雨から小雨に変わり、カッパを着用しました。稜線には、多くはありませんがウメバチソウ、コゴメグサ、リンドウ、アザミ、イワハゼ等の花々が見られました。イワカガミも一輪見つけました。咲く季節を間違ったのでしょうか?紅葉もすでに始まっていました。
こんな所も通ります 9:55 疣岩分岐着 紅葉が始まっていました

 10:45、三国岳山頂と三国小屋着。小屋の裏からは、種蒔山や切合小屋を経由して飯豊本山に続く登山道を確認することが出来ました。少し紅葉した稜線の右半分が雲に覆われ、とてもきれいです。切合小屋迄コースタイムで1時間50分、行ってみたい気持ちはありますが今日は時間的に無理です。風も無く、寒くも無いので外でお昼にしました。
稜線にはお花も咲いていました 10:45 三国岳&三国小屋着 小屋から飯豊本山に続く登山道

 帰路、雲も少し取れてきて景色も眺めることが出来ました。三国岳から少し戻った1560mコル辺りが、紅葉が一番きれいに見えました。
この辺りが一番きれいでした 紅葉の中を下ります ようやく姿を見せた三国岳

 疣岩山から疣岩分岐まではすぐですが、そこから先の上ノ越迄は、コースタイムで1時間ですが相当長く感じました。途中に巻岩山があるのですが、山頂標も無く判らずに通り過ぎてしまいました。
 巻岩山からは一部ロープがある急斜面ですが、上ノ越から先も相当な急斜面です。慎重に下山し、14:25無事に登山口に到着することが出来ました。上ノ越までカッパを着ていたのですが、下山する頃には少し日も差すほどに天気は回復していました。
疣岩山直下の分岐、左に折れます 13:15 上ノ越分岐 14:25 登山口着

 帰路、福島から新潟に入ると雨降りでした。今日選択した福島の山は、正解だった様です。津川の清川高原保養センターで汗を流して帰りました。

 今日の成果は、行動時間=7時間17分、歩行距離=12.5km、累積標高差=1393m。

 雨模様の登山となり、最後まで大日岳や飯豊本山を眺めることは出来ませんでしたが、それでも飯豊の紅葉やお花を楽しむことが出来た山行でした。飯豊は、いつ行っても期待以上の姿を見せてくれると思います。