会山行紀行文 2020年
9/7(月)
晴れ
(ちょうかいさん)
鳥海山
(湯ノ台道)

2236m(新山)
参加者 (紀行文) 2070 S/F
4名
(男性1名・女性3名) (写真) 2070 S/F
≪コースタイム≫
自宅(3:00)=滝の小屋コース駐車場(6:00-6:15)…滝の小屋(6:30-6:35)…川原宿(7:35-7:45)…伏拝岳(9:50-10:00)
…行者岳(10:10-10:15)…七高山(10:35-11:05)…御室小屋(11:25-11:30)…山頂・新山(11:40-12:10)…行者岳(12:45)
伏拝岳(12:50-12:55)…往路…滝の小屋(15:15-15:25)…駐車場(15:40-15:50)=自宅(19:50)
≪紀行文≫
〜〜〜とてもきつかったが素晴らしい展望と花々の山だった〜〜〜
 台風10号が九州を襲っている最中に不謹慎にも東北の名峰鳥海山に向かった。

 友人といつかは鳥海山にとの話があり、あれやこれやとコース吟味をしていた。
 昔、一般的な鉾立コースを歩いているが、工程が長いので一泊二日だった。
 今回は“日帰り”を前提としているので工程が長いコースは避け、滝の小屋から入る「湯ノ台道」コースを選択した。 しかし、この選択が大変な思いになることをこの時点では分からなかった。

 早朝3時、暗い中自宅を出発し、ひたすら北へ北へと向かい、山形県の北、坂田みなとIC迄走った。この頃から夜が明け始め東の空には美しい朝焼けを観ることが出来、鳥海山のシルエットも美しかった。

 曲がりくねった山道を登って行くと、きれいなトイレとその先に駐車場がある登山口に到着。

 とても涼しいが強烈な朝陽を浴びながら準備をし、登山口から出発。
 歩いたコース(クリックで拡大)
酒田みなとICを降りたころ 早朝の駐車場に到着 準備を済ませ登山口へ

 登山口から滝の小屋小屋までは、整備が行き届いているのか、小さな石を敷き詰めたような道が続き、樹林が明けると八丁坂の下に建つ滝の小屋に到着。
小さな石を敷きしめた登山道 渡渉(立派な橋が架かっている) 滝の小屋

 小屋からは最初の難関“八丁坂”、八丁分の1から8迄明記されているので励まされるが、結構キツイ登りが一時間ほど続く。
小さな渡渉あり 梯子付きガレ場の連続する八丁坂 八丁坂から滝の小屋

 やがて八丁分の8と記された岩を通過すると傾斜も急に緩やかになり、やがて川原宿に到着。以前は川原宿小屋があったが今は廃屋となっているがトイレは設置されている。ここでしばし休憩。
長〜い八丁坂を登る この石で八丁坂は終わり 川原宿(小屋は廃屋)

 ここから外輪山の伏拝岳までは、とても歩き辛い雪渓やラストの薊坂等、約2時間の連続急登が待っている。
外輪山の伏拝岳を目指す 雪渓を幾つか横切り 歩き辛い登山道を登る

 きつくても展望は素晴らしくそれが救い。薊坂付近に来ると眼下に鳥海湖が望めやがて伏拝岳に到着。きつかった。
眼下に鳥海湖 道迷い防止用立て札 漸く伏拝岳到着

 伏拝岳に立つと目の前に御室小屋と大物忌神社、そしてその後ろに最高峰の新山が望める。
 今回は新山に向かう前に外輪山を進み七高山に向かい昼食休憩をとることにした。
伏拝岳から観る新山と七高山(奥) 梯子付きの行者ヶ岳  七高山が近づく

 大展望の七高山山頂では穏やかな風を受けながら美味しいランチとした。
七高山山頂 七高山山頂から観た新山

 いよいよ新山に向かうわけだが、外輪山から新山直下に降りる道はとても荒れていて注意が必要。
 下り切り、新山を巻くように大物忌神社向かった。神社は閉まっていたが安全を祈願し新山に向かった。    
外輪山から新山直下迄降りる途中の雪渓 新山を巻きながら進む 鳥海山大物忌神社(閉まっている)

 新山への登山路?は大きな岩をつかみながら両手両足をしっかりと進める必要がある。
 漸くたどり着いた山頂は狭く、互いに写真を撮ったらすぐ下山する必要がある状態。
新山に登る 新山山頂(狭い)

 慎重に新山を降り、外輪山に登り返した後は、ひたすら往路を戻った。
 しかし、歩き辛い石渡のような登山道を降りると膝が悲鳴を上げる。途中の雪渓を流れる冷水で膝を冷やすほどの辛さだった。
 それでも、何とか登山口の戻り、新潟迄の長い道のりをひた走った。

≪辛い登山を慰めてくれた花々≫