会山行紀行文 2020年
7/26(日)
曇り一時小雨
(しょうがだけ)
笙ヶ岳(鳥海山)

1635m
参加者 (紀行文) 2232 S/K
3名
(男性2名・女性1名) (写真) 2232 S/K
≪コースタイム≫
吹浦口大平登山口(8:25)…見晴台の上(9:05)…河原宿(9:45)…長坂道T字路分岐(10:05)…笙ヶ岳(10:45−11:25)…御浜小屋(12:10−12:30)
…見晴台(13:25)…大平登山口(13:55)
≪紀行文≫
〜〜〜鳥海山は期待以上の素晴らしいキスゲの大群落と沢山のお花を見せてくれました。〜〜〜

 昨年のこの時期に初めて鳥海山に登り、一面のニッコウキスゲにすごく感動しました。この景色を今年も見たいと狙っていましたが、先週は天候が悪く今週に持ち越し。梅雨の明けないこの時期は予報がコロコロ変わります。決行を決めた前日は曇り予報でしたが、前夜に雨模様の予報に変わり、遊佐町に向かう時は小雨でしたが、登山口では曇り空です。雨雲が近づいている気配は無く、これならと登山開始です。

 二日前にも鳥海山に登った地元庄内ナンバーの女性の話では、今年は当たり年らしくキスゲが素晴らしい、との情報です。期待が膨らみます。

 8:25大平登山口を出発。最初は雨あがりで滑りやすい急登の登山道を歩きます。40分程で見晴台に着きますが、団体さんの先客から少し先で休みます。早速ヤマハハコのお出迎えです。これから先は登山道の脇に次々とお花が咲いていて、中々足が進みません。オオバギボウシ、ヨツバシオガマ、クルマユリ、アザミ、チングルマ。お目当てのニッコウキスゲは未だポツポツです。雪渓も残っていて、春の花のイワカガミも確認できます。
見晴台の先、まとまって咲いていました ギボウシの様ですが色が少し違います まだ春の花が咲いていました

 河原宿を過ぎた登山道の脇に、ヒナザクラが群生していました。白くてとてもかわいいお花です。この山行でヒナザクラとイワイチョウを教えてもらいました。アオノツガザクラも有りました。この花は以前、金山で出会いました。                                
お花畑を歩きます 9:45河原宿着 河原宿から山頂方向、お花が途切れません
途中のヒナザクラがすごい! かわいいお花です アオノツガザクラもありました

 長坂道T字分岐まで来ると、有りました!ニッコウキスゲの大群落です。足元から左側の御浜小屋に向かう山の斜面が帯状にずっと黄色です。去年も素晴らしかったのですが、今年もまたすごいです。これ以外にもハクサンシャジン、ヨツバシオガマ、ハクサンフウロ、コバイケイソウ等のお花も沢山見ることができます。
  お花を楽しんだ後は、分岐を右に折れて笙ヶ岳に向かいます。途中規模は少し小さいですがキスゲが群生していて目を楽しませてくれます。登りの途中で昨年も咲いていたミヤマリンドウを見つけました。ハクサンイチゲもまだ咲いています。
10:05長坂道T字分岐着 足元からずっと黄色が続いています 分岐からの鳥海山頂方面、雲が取れません

 分岐から三つ目のピークが笙ヶ岳です。ここからの展望は一見の価値があると思います。左手に今日は少し雲がかかっていますが長いすそ野の月山と、正面には庄内平野が眼下に広がり、最上川とその手前に酒田の町と酒田港が見えて、まるで空を飛んでいるような感覚になります。今日は見えませんでしたが、去年は粟島も見えました。
左手奥は月山です 三つ目のピークが笙ヶ岳 右上は飛島、こちらのキスゲも負けていません

 至福の時を過ごしていると次第にガスが上がってきて、小雨も降り出してきました。風が弱いのが救いです。カッパを着こんで次の目的地の御浜小屋に向かいます。せっかくのキスゲロードを歩くも小雨の中で、鳥海湖も残念ながらガスの中です。
笙ヶ岳山頂のお花畑 庄内平野が一望、最上川と酒田港 鳥海山頂は雲の中です

 御浜小屋に着いた時に展望は無かったのですが、幸いにしてガスが取れ始め、鳥海湖も姿を現してくれました。鳥海湖の周回も検討したのですが帰宅時間を考慮して、御浜小屋を今日の山頂としました。
 12:10御浜小屋着、扇子森方面のキスゲ  鳥海湖がようやく姿を見せてくれました  笙ヶ岳方面、キスゲは終盤の様です

 1.5時間ほどで滑りやすい登山道に気を付けながら、無事に下山。大平山荘で汗を流し、帰宅の途に就きました。
 見晴台からの展望  酒田港の先に粟島です、佐渡は?  大平山荘が一望できました

 鳥海山はすごく良かったです。この時期にしては天気に恵まれた事もあり、期待した以上のキスゲの大群落と沢山のお花と、素晴らしい展望に出会う事ができ、大満足の山行でした。鳥海山は毎年の恒例山行になりそうです。
≪出逢ったお花達≫