≪紀行文≫ |
|
|
〜〜〜このコースは、歩行距離は長いが、比較的緩い登りが多くて歩きやすい 〜〜〜 |
守門岳の入塩川コースは、新潟・山のグレーディングでは体力度5にランクされているロングコースになっています。参考までに体力度4に、頼母木山(足の松尾根登山口)、巻機山(井戸尾根コース)などがあります。守門岳は好きな山の一つで、まだ歩いていない入塩川コースはいつか行ってみたいと思っていました。
今年は中止でしたが毎年5月の第4日曜日に守門の山開きが行われ、保久礼コースと入塩川コースが使われます。行くなら山開きの日にと漠然と考えていたのですが、体力以外にも、沢の渡渉が沢山あったり道迷いの心配があったりしてなかなか決断が出来ませんでした。今年も第4日曜日を逃がしてしまいましたが、暑くなる前でヒメサユリが期待できる6月後半も良さそうと、思い切って登ってきました。
5:55入塩川登山口を出発です。最初の渡渉は、歩き出してすぐの砂防ダムの上にある小さな橋を渡ります。これから先20数カ所の渡渉を繰り返しますが、橋があるのはここだけです。殆どは石や岩の上を渡り、特に長靴までの必要は無いと思います。もちろん滑って落ちない様に十分注意する必要があります。要所には赤テープがあるので、道迷いは心配しなくても良さそうです。
歩き始めて1時間ほどで沢を抜け、標高710mの三角点着です。 |
|
|
|
5:55 入塩川登山口を出発 |
砂防ダム上の最初の渡渉、
20数カ所の渡渉が続きます |
沢を抜け、標高710mの三角点、
大岳まで約3時間30分 |
これから先は緩い尾根歩きとなり、素晴らしいブナ林を通ります。一見の価値ありです。雨晴清水への分岐辺りは、広いブナ林の中で地形も尾根とは言えないほど広い斜面が続きます。登山道が確認できる時は良いのですが、雪で道が確認できない時などは道迷いの注意が必要と思いました。 |
|
|
|
ブナ林が素晴らしいです |
太いのもあります。
右手で何かを摘んでいる? |
雨晴清水への分岐、(標高1040m辺り) |
標高1160mで網張山を経由して吉ケ平へ至る分岐に到着します。分岐から程なくの雨晴(1210m)辺りで、展望が開ける尾根に出て守門岳を仰ぐ事が出来ます。まだまだ結構な距離は有りそうです。
9:00中津又岳に到着し、一息入れます。守門の稜線の奥に黒姫と、その更に奥には浅草岳が見えました。 |
|
|
|
1160m、吉ケ平から登るとこの分岐に出ます |
雨晴(1210m)辺りからの守門岳 |
中津又岳(1388m)からの守門岳
中央左奥に黒姫、更に奥に浅草岳 |
中津又を下ってすぐに、今日のお目当てのヒメサユリが登場です。まじかに見るのは今年初めてです。まだ咲き始めの様で、今年は雪が少なかった割には開花が遅れているようです。
9:20守門大岳着。ここまで来ると保久礼小屋からの登山者で急に多くなります。帰りに聞いたのですが、保久礼の駐車場が満車で林道まで駐車を しているとの事です。写真を撮って早々に出発です。 |
|
|
|
今日の主役が登場です |
9:20守門大岳到着。 |
大岳からの青雲岳と袴岳
緑と白のコントラストがいいです |
これから先は網張への標高差130mの激下りと大岳分岐への120mの急登が待っていて、守門袴岳までは更に120m程登ります。ここ迄3.5時間歩いた後なので更に厳しい登りとなります。ピストンなので今日はここを往復します。 |
|
|
|
網張辺りに沢山咲いています |
大岳分岐から、大岳の左肩に弥彦山 |
青雲岳辺りのコバイケイソウ。
まだしばらくかかりそうです |
10:25袴岳着、狭い山頂に20人以上?の多くの登山者です。クラスターが発生しそう?です。一番風上で越後三山、毛猛山塊、尾瀬の燧ヶ岳を眺めながらゆっくりとお昼を頂きました。大白川への下り口で数名の方が写真を撮っていました。白くてとても可愛い花が咲いて、オノエランを教えてもらいカメラに収めました。突然もう一人の主役が登場したみたいでした。 |
|
|
|
10:25袴岳着、山頂からの粟ヶ岳 |
もう一人の主役、オノエラン
初対面で、とてもかわいいです |
キスゲもまだでした |
15:05無事に入塩川登山口に戻りました。
本日の結果は、行動時間=9時間15分、距離=21.9km、累積標高差=1706m。
当該コースは、歩行距離は長いですがその割に累積標高差は少なく、比較的緩い登りが多くて歩きやすいように思いました。増水時や積雪期でなければ危険度も低く、それ程心配せずに歩けると思います。
期待通りの美しいブナ林とヒメサユリ、そして偶然出逢えたオノエラン等、沢山のお花に逢えた楽しい山行でした。この時期の守門入塩川もおすすめです。 |
|