会山行紀行文 2020年
4/7(火)
曇り
(たかとりやま)
鷹取山+カタクリの花園

419m
参加者 (紀行文) 1861 K/Y
単独
(男性1名) (写真) 1861 k/Y
≪コースタイム≫
奥月山登山口(9:00)…月山神社(9:35)…鷹取山(10:00-10:15)…砂防ダム(11:20)…鷹取山(12:20)…奥月山登山口(13:30)
≪紀行文≫
〜〜〜イワウチワが見たくなり〜〜〜

 イワウチワが見たくなり、どこへ行こうかと今迄に登った山の記憶を探り出し、まぁ手っ取り早く行けそうな鷹取山に行くことにしました。
 村上の街、臥牛山あたりから北側を見ると三面川を挟んで下度山があり、そして下度山の北側に鷹取山があります。
 鷹取山には下中島集落から砂防ダムに至る林道を経由して登るルートと羽下ガ淵集落脇から延びる森林基幹道「海府南線」から尾根伝いに登る2本のルートがあります。
 鷹取山への登山ルートとして一般的に紹介されているのは下中島集落からのルートです。このルートは手っ取り早く登ることが出来ますが、谷間を通るルートなので、日当たりが悪く、花などは期待できない実用重視のルートです。
 海府南線からのルートは尾根を忠実に辿るルートなので、明るく、いろんな花が咲いています。難点はアップダウンが多くて、距離も長いことです。
 今回は海府南線から入って、鷹取山を越え、下中島ルートの砂防ダムまで行って往復しました。
 車に戻った時間が早かったので、せっかく村上まできているのだからと、能化山の山裾のカタクリのスポットにも行ってみました。
林道の車寄せ部分の端に駐車 奥月山登山口(登り口の標柱に書いてある) 登り上がった尾根の様子

 奥月山登山口の標高は200mです。250m近くまで上がったらイワウチワの群落が出てきましたが、この辺りではもう花が終わっていました。
 標高250mから304m峰までの間は広い尾根一面に椿が覆って、道が椿に覆われている個所もあります。今が旬でしょうか、花がたくさん付いています。
花が終わったイワウチワ 尾根の道脇の椿 道が椿に覆われています

 304m峰から先には明るく気持ちの良い尾根が続きます。
 標高370m付近に鎮座する月山神社が近くなると花を咲かせたイワウチワが目立ってきます。
 月山神社は社ではなく、石に刻まれています。
気持ち良く歩ける尾根です 道脇のイワウチワ 月山神社

 月山神社の先にはイワウチワの群落に覆われた尾根が続いています。
イワウチワの尾根1 イワウチワの尾根2 イワウチワの尾根3

 イワウチワばかり見ながら歩いていましたが、顔を上げたら鷹取山が見えました。ボコ、ボコ、ボコと三つ並んだ瘤の一番右が鷹取山です。
 イワウチワの群落に覆われた尾根はまだまだ続きます。
尾根上から鷹取山方面 イワウチワの尾根4 イワウチワの尾根5

 月山神社経由の尾根ルートの最大の難所は鷹取山手前の峰から50m下り、鷹取山の山頂に向かって50m登り返すアップダウンです。
 下りも登りもたいへん急傾斜です。急傾斜を表現する技量が無いため、写真ではなだらかな下りと登りのように見えますが、実際の傾斜はとても急です。
 鷹取山の山頂には三角点が在り、電波の反射板が設置されています。山頂の周りは灌木に囲まれているので、周囲の見晴らしは枝越しになります。
50mの下り 鷹取山の山頂へ、急傾斜50mの登り 鷹取山山頂

 山頂から下中島ルートを砂防ダムまで下りました。下中島ルートはこの砂防ダムまで林道が延びています。昔は砂防ダムまで車で入れたとのことですが、今はかなり手前(林道の中間ほど)で車両の通行が出来なくなっています。
 砂防ダムからは谷間を歩きます。砂防ダムから少し上がると沢が分岐します。右が本流ですが、鷹取山へのルートは左側の支流に沿って進みます。
砂防ダム  沢が流れる谷間を行く  沢の分岐点、右本流、左の支流に沿って行く

 沢の分岐から先のルートは沢の左岸側に斜面をトラバースして付けられています。結構危なっかしい道で、ロープが張ってあります。
 沢の分岐点から少し進むと細い滝が現れます。沢の左岸側に滝を高巻く道が付けられています。ロープが張ってありますが、危なっかしく、雨模様など足元が滑り易い時にはこのルートは通らないほうが賢明だと思いました。
 沢の左岸側斜面をトラバース 滝  滝を高巻く道 

 滝を越えると沢床を歩くようになります。水は少ないですが、靴を濡らさずに歩くにはかなり苦労すると思います。私は新潟県人らしく、長靴を履いていることが多く、この日も長靴を履いていたので、何の問題もありませんでした。
 谷間を詰めて尾根が近くなると、ルートは左から右に谷間の源頭の斜面をトラバースします。
 沢床を歩く  源頭の斜面をトラバース 松の左、一番低い所で尾根に出る 

 谷間から尾根に上がるとさっそくイワウチワが出迎えてくれました。尾根は良く整備されていて歩き易い道です。下中島のルートは危なっかしい所があるのですが、ロープはきちんと張られかなりの手入れがされています。このルートは山頂の反射板のメンテナンスのために維持されているのかなと思いました。
 尾根ではイワウチワがお出迎い 良く整備された尾根の道   山頂に戻りました

 下山した時間が早かったので、桜並木でぶらぶらしようか、どうしようかと林道を走りながら考えた末、せっかく村上に来たのだから久しぶりにカタクリのスポットに行ってみることにしました。
 カタクリのスポットは能化山の山裾、標高100mから少し上部に広がっています。
 カタクリのスポットに行くまでの道中にもいろんな花が咲いていました。この道中だけでも十分楽しめます。

      普通の人はここで引き返す

 スポットに向かって行くと、途中から藪っぽい道になるので、大抵の人はその手前から引き返します。スポットはさらにその先に進んだ所になります。
 カタクリが斜面や平地を覆いつくすように広がっています。カタクリは最盛期を少し過ぎた感じでした。
 写真では一帯をカタクリが覆っている様が見えませんが、見渡す限りどこまでもカタクリが広がっているのです。
    こんな花も咲いています。
 
                 (おわり)