会山行紀行文 2020年
3/31(火)
晴れ
(はくさん・かんどやま)
白山〜神戸山周回

1012m(白山)
参加者 (紀行文) 1861 K/Y
単独
(男性1名) (写真) 1861 K/Y
≪コースタイム≫
門前駐車場(7:50)…尾根線1合目(8:10)…白山(10:00-10:15)…田村線5合目(11:35)…神戸山分岐(12:10)…神戸山(12:30-12:40)
…神戸山分岐(13:00)…104号送電鉄塔(13:40)…門前駐車場(14:25)
≪紀行文≫
〜〜〜記憶を今一度思い起こすために神戸山へ〜〜〜

 スマートフォンの画面で天気予報を見ながらどこへ行こうか考えて、村松の白山に行ってみることにしました。その時ふと神戸山が頭に浮かびました。
 かなり以前には会の山行計画に毎年記載されていたのですが、最近はとんと見かけなくなっていました。私自身は20年近く前、夏針から神戸山を経由して田村線に出て白山に登り、帰路は田村線の798m峰から西に向かい、尾長谷と仙見川の間の尾根を下ったことがありました。しかし、神戸山がどうだったかなど、もう記憶からは消えていたので、しからば今一度思い起こすために立寄ってみることにしました。

 快晴の村松白山、多くの人が登りに来ているかと思いきや、さほど早い到着ではないのに駐車場には1台も車がありませんでした。やっぱりコロナの影響でしょうか。
駐車場には私の車だけ いつもの端を渡って慈光寺へ 1合目、ここから山道が始まります

 白山の尾根線は4合目あたり迄急登が続きますが、道端には花が咲いて和ませてくれます。
ショウジョウバカマ イワウチワ ショウジョウバカマとイワウチワ

 4合目あたりまでは喘ぐ登りでしたが、5合目まで来ると道の傾斜は穏やかになり、やれやれといった感じでほっとします。
 雪が完全に土を覆ったのは8合目の少し手前からでした。8合目を過ぎると周りも開けてきます。
5合目、道は穏やか 8合目、ようやく雪に覆われました 遠くに飯豊の白い峰が

 雪が少ないのですね。例年ならば避難小屋は半分以上雪に埋まっているのに、土台まで出ています。
 山頂の標識はありませんでした。
山頂脇の避難小屋 山頂部、標識がありません 小屋裏からの粟ヶ岳

 田村線を下ります。田村線の山頂直下はとても急傾斜です。転げ落ちて無様な醜態を晒さぬようストックでしっかり身体を支えて慎重に下りました。田村線で土が出て来たのは標高800mより少し下場でした。
山頂直下、少し先が急に落ちる 標高800m付近 田村線7合目

 神戸山へは、田村線5合目、標高678m峰から西側に向かう尾根を進みます。
田村線途中から白山を振返る 5合目、慈光寺方面 5合目、神戸山へは正面から入る

 神戸山に向かう尾根に入るとすぐ池塘(ただの水溜まりでしょうか?)があります。田村線からの分岐付近の尾根は広く踏み跡も不明瞭ですが、先に進んで尾根が狭くなると踏み跡が明瞭になります。
 この踏み跡は熊追いの人達が付けた道がそうであるように、雑木が繁殖し易い日当たりが良い場所を避け、尾根直上から左側1〜2m下場に付けてあります。
 分岐からすぐ、池塘?  分岐近くは尾根広く、踏み跡が不明瞭  尾根が狭まると踏み跡は明瞭

 標高660m程の神戸山への尾根の分岐点に立つと枝越しに神戸山が見えました。
 分岐点から神戸山に向かっては薄い踏み跡は感じられるのですが、藪がかなりうるさそうに見えました。でも歩いてみると意外とすんなり歩けます。
 所々で灌木が切り倒されています。しかもノコギリの切断跡が真新しく、ほんの数日前に手を入れたようでした。
 正直助かりました。これで脛に青あざ打ち身を作らなくて済みます。有難くナタ目を使わせて頂きました(感謝)。
 尾根分岐点から神戸山  尾根分岐点から神戸山方面の尾根  灌木を切ってあります

 神戸山の山頂には三角点が設置されています。周囲は灌木の藪に覆われていて展望はなく、枝越しに白山が遠望できるだけでした。
 昔歩いた時の記憶は結局何も戻りませんでした。
 神戸山山頂部  標高656.8mの三角点  神戸山山頂から白山

 神戸山から尾根の分岐部に戻り、最短で帰れるよう、尾根伝いに476m峰→送電線下→274m峰と進み、門前の駐車場に直接下降するルートを摂ることにしました。
 このルートは総じて踏み跡がしっかりしていましたが、尾根が広くなった個所では踏み跡が不明瞭になり、しかもそうした個所では枝尾根が多くなっていました。雪に覆われていて見通しが良い時は問題ないのでしょうが、葉が茂り見通しが悪い時にはGPSが必携、GPSを携行しないでこのルートを下降するのは危険だと思いました。
 分岐部から進む尾根を見る  総じて踏み跡は明瞭  尾根が広くなると踏み跡は不明瞭

 標高476m峰から少し下ったら尾根上には送電線の保守用道が現れました。とても良く整備され歩き易いりっぱな道でした。
 でもこの保守用道は尾根上に立つ104号送電鉄塔までで終わりでした。
 右側から送電線保守用道が現れました 良く整備され歩き易い   104号送電鉄塔、保守用道は終わり

274m峰から駐車場に向かっては道形がほとんどありません。しかも転げ落ちそうな急傾斜です。たぶん本流は門前集落近くに降りる尾根なのだろうなと思いました。
駐車場には10台ほどの車が停まっていました。山登りの人はいなくて、慈光寺にお参りに来た人のようでした。     (おわり)
 274m峰から先の尾根  眼下に駐車場 電柱の後ろから出てきました