会山行紀行文 2020年
3/21(土)
晴れ後曇り
(すもんおおだけだけ)
守門大岳

1432m
参加者 (紀行文) 2232 S/K
2名
(男性2名) (写真) 2232 S/K
≪コースタイム≫
二分集落の除雪端(7:15)…二口登山口…保久礼登山口(8:30)…保久礼小屋(9:05-9:20)…守門大岳(10:55-11:05)…1120m付近(11:25-12:00)
…保久礼小屋(12:25)…長峰(12:50)…保久礼登山口(13:45)…二口登山口…除雪端(15:00)
≪紀行文≫
〜〜〜今が旬の守門大岳に行ってきました〜〜〜

 新型コロナウイルスの影響で3〜4月の会山行が全面中止。ならば個人で行くしかありません。3連休で唯一好天が見込まれる土曜日に、残雪期の今が旬の守門大岳に行ってきました。

 この時期の守門大岳は、二分集落の除雪端から長峰と保久礼小屋を経由して大岳に登るのが定番です。長峰までは、雪の状態によって様々なルートで登られていて、その見極めが難しいと思います。4年前の4月は、長峰への登りは沢沿いから右の尾根へ、下りは気温が上がった沢は危険と判断し長峰から右手の尾根を下りました。何処を登るかは、現地で判断することにしました。

 除雪端に到着すると既に15台位の車があり、我々は路肩に縦列駐車です。半数位は水戸や千葉、埼玉の県外ナンバーで、守門岳の人気の高さが窺われます。地元の長岡ナンバーでワカンを担ぐ登山者から情報収集すると、先週は林道を辿って保久礼小屋に上り大岳ピストン。今日は沢から右の尾根を登り長峰〜保久礼小屋〜大岳〜袴岳までの予定との事。迷いましたが、一番安全な林道を辿って保久礼小屋へ上り、大岳をピストンする事にしました。

 7:15に除雪端を出発。最初は雪が無く歩きやすかったのですが、10分位で残雪に乗りました。時々ズボッと足を取られ、気が抜けません。先行のトレースは、スノーシューとツボ足で、ツボ足は二口登山口から袴岳方面に向かい、我々はそのままスノーシューの後を辿り林道を保久礼小屋へ向かいます。林道が大きくヘアピンカーブする所の登山口から右に入り、沢沿いの夏道を辿ります。最後は標高差100m位の急登を登れば保久礼小屋です。

 9:05保久礼小屋着。小屋はほとんど見えていて、例年では屋根の積雪が豚の角煮に見えるのですが、今年は既に雪は有りませんでした。ここでワカン装着。
9:05 保久礼小屋着 今年は豚の角煮は見られません 予報通り青空に恵まれました

 キビタキ小屋の手前で、駐車場で話を伺った長岡ナンバーの登山者に抜かれました。話を聞いたら、予定通り沢から右の尾根に上がったそうです。ほぼ同時に出発した事から推測すると、長峰経由の方が少し時間がかかった様です。

 守門はやはり山のスケールが違います。何気ない雪景色ですが、心魅かれます。登るに従って、右手に荒沢岳、越後駒ヶ岳、八海山をのぞむ事ができます。その手前には唐松山と上下権現堂山も確認することができました。
キビタキ小屋は通過 何気ない景色ですが心魅かれます 右手に青雲岳?の雪庇が見えてきました

 徐々に風も出てきました。雪質はサラサラで、雪が風に飛ばされてワカンは沈まず、快適に歩けます。400〜450m/Hのかなりの登高スピードで、保久礼小屋から1時間35分で大岳山頂着。

 山頂はすべてが雪の下で、雪庇が張り出していてあまり先までは行けません。定番の袴岳方面の雪庇が素晴らしいのですが、例年に比べたら小さいようです。中津又岳の雪庇の向こうに粟ヶ岳がカッコ良く見えました。
大岳山頂へ向かう先行者 中津又岳の雪庇の向こうに粟ヶ岳 今年の雪庇は例年より小さい様です

 山頂では風が強く、とても長居はできません。袴岳に向かう登山者を見送って、我々は早々に下山です。

 1120m付近の風を避けることができる窪地で至福の時間としました。

 下山はアッという間に保久礼小屋着です。次回の下見を兼ねて長峰に向かう事にしました。長峰からそのまま尾根を下る古い微かなトレースも確認しましたが、ルートファインディングに自信が無く林道を下る事としました。
 林道の途中で、右の沢に降りる今日のトレースもありましたが、気温が上がった沢沿いの道は危険と判断し、ここでもそのまま林道を下ります。結果として、保久礼小屋から除雪端の駐車場まで、延々と2.5時間の林道歩きを強いられてしまいました。

 長〜い林道歩きは有りましたが、山頂からの雪庇や展望を楽しむことができ、満足感いっぱいの山行でした。
守門岳はまだまだ楽しめそうです。この時期の守門大岳へ向かうなら、登りに使ったルートのピストンが危険個所も無く時間的にも短くおすすめです。         
袴岳に向かう登山者、奥は唐松山 左から越後駒、八海山、八海山の右肩に巻機山 光る守門大岳、無事に戻りました

 追伸:お風呂は、栃尾のお風呂、加茂の100円風呂のどちらも営業していませんでした。

  本日の歩行時間(休憩含む)=7:45、歩行距離=16.6km、累積標高差=1290m