会山行紀行文 2020年
1/20(月)-21(火)
晴れ
(さんぽうぶんさん・ちょうじゃがだけ・てんしがだけ)
三方分山・長者ヶ岳・天子ヶ岳

1422m  1336m  1330m
参加者 (紀行文) 2070 S/F
5名
(男性3名・女性2名) (写真) 2070 S/F
≪コースタイム≫
≪1/20:晴れ≫
自宅(5:00)=精進湖駐車場(10:00-10:10)…三方分山登山口(10:20)…阿難坂(11:15-11:20)…三方分山山頂(12:05-12:45)
…三ツ沢峠(14:20)…パノラマ台(14:40-14:55)…精進湖駐車場(15:50-16:00)=樹海荘(16:10泊)
≪1/21:晴れ≫
樹海荘(6:55)=精進湖(7:00-7:15)=田貫湖長者ヶ岳登山口(7:50-8:00)…展望台(8:45)…長者ヶ岳山頂(10:20-10:30)
…上佐野分岐(10:55)…天子ヶ岳(11:20-12:00)…往路…田貫湖長者ヶ岳登山口(14:20-14:30)=自宅(20:15)
≪紀行文≫
〜〜〜凍結した登山路は厳しいが富士三昧だった〜〜〜

 県シルバーカレッジのメンバーと恒例の富士堪能登山、もう7年も続いている。
 今回は三方分山とパノラマ台への縦走と長者ヶ岳、天子ヶ岳のピストン、共に結構タフなコースだが富士展望には優れたコース。

≪1/20:晴れ≫
 雨風が強い新潟を抜け群馬に入ると快晴、いつもながらため息が出てしまう。
 快調に車を走らせ三方分山登山口がある精進湖に到着、早速美しい富士山が迎えてくれる。
 準備を済ませ登山口に向かう。登山口まで約10分車道歩き、「精進の大杉」の看板が立つ集落から入る。
三方分山〜パノラマ台(クリックで拡大) 精進湖がお出迎え 集落の沢沿いの登山口

 沢沿いの集落には看板通り“精進の大杉”があり、集落を過ぎると勾配が急になり積雪も多くなってくる。
 九十九折りの急坂を滑らないように慎重に登っていくと“阿難坂(女坂峠)”に到着。此処には“首無し地蔵”立っている。
沢沿いの道を進む 積雪も多く滑りやすい “阿難坂(女坂峠)”の“首無し地蔵”

 阿難坂からは急な尾根筋を登っていく、ところどころかなり雪深いところもありやや難儀。
 やがて熊笹の穏やかな稜線に出ると山頂まであと僅か。
 到着した山頂からは富士山が美しい輝きを魅せてくれた。
 食事中地元の女性が上がってきたが、なかなかお洒落な出で立ちでお話し好きで楽しいひと時を過ごせた。
急な樹林帯の尾根筋を登る かなり雪深いところもあり 穏やかな稜線に出れば山頂は近い
三方分山山頂到着 三方分山山頂から望む富士山

 三方分山を後に三ツ沢峠を目指したが、ここからが幾度ものアップダウンを繰り返し、都度北斜面と南斜面の雪質が変わり難儀する。
 三ツ沢峠に到着し、時間を鑑みパノラマ台に行くことにした。峠からパノラマ台への道は北斜面の為積雪も多く慎重に足を運んだ。
南斜面の雪は少ないがかなり急坂 三ツ沢峠 もう少しでパノラマ台

 やがて、登山道眼下に本栖湖や竜ヶ岳が観えてくると直ぐ山頂、山頂からはこれまた素晴らしい富士の姿を望むことが出来た。
パノラマ台到着 パノラマ台からの富士山

 パノラマ台から精進湖に降りるルートは、残雪も多く、ところどころ雪崩の跡があり慎重に下山。
 下山後は精進湖の近くにある宿“樹海荘”に入った。この宿は料金が格安だが料理も豊富で楽しめる。また窓からは富士山が大きく望むことも出来る。
精進湖への下りは慎重に  精進湖の登山口に降りる 宿の窓から観る富士
    
 ≪1/21:晴れ≫
 今日は、長者ヶ岳と天子ヶ岳を予定している。
 出発前に精進湖の御来光を観ようと朝食を早めに済ませ湖畔へ。待つこと数分、空が赤くなったと思った瞬間素晴らしい御来光を現れしばし見ってしまった。この瞬間を撮ろうと多くのカメラマンが陣取っていたことも頷ける。
精進湖の夜明け 物凄い輝きの御来光

 途中コンビニで昼食を調達し静岡県の田貫湖へ、ややややこしい道を進み湖畔の登山口へ。
 準備を整え先ずは長者ヶ岳を目指す。しばらく緩急様々な階段状の登山道が続く。
長者ヶ岳〜天子ヶ岳(クリックで拡大) 田貫湖の登山口 暫くは階段が続く

 登山口から急坂を登り、視界が開けると展望台的な広場に出る。振り返ると素晴らしい富士の姿があった。
 少し登り圧雪が目立つ頃次の展望台、ここからは田貫湖も望めた。
最初の展望台から観る富士山 2度目の展望台から観る富士山(眼下に田貫湖)

 ここで下山する登山者の情報からアイゼン装着をした。

 後はひたすら急斜面を登って行くのだが、圧雪が凍り滑りやすく、アイゼンが無ければ無理。
 (慎重になりすぎ殆ど写真を撮らなかった)

 やがて登りも穏やかになり、登り切ったところに山頂標を確認、山頂到着。

 山頂にはテーブルもあり、展望も素晴らしい。
 富士山は勿論だが反対側の南アルプスの山並みも素晴らしい。
 北岳から光岳迄真っ白に冠雪した山並みはみ飽きない。

 
長者ヶ岳山頂が観えてきた
長者ヶ岳山頂からの富士山 反対側の展望には南アルプスの山々が

 次に天子ヶ岳へ、地図上では大した標高差も無いと思われるが、実際は結構険しく、特に天子ヶ岳北斜面は凍結した岩場が続き、アイゼンの歯のありがたさを痛切に感じる。
 上佐野分岐を過ぎ天子ヶ岳直下の登りに入ると雪は完全に凍結し、特に岩にこびりついた雪には閉口する。
上佐野分岐(ここから難儀) 凍結した雪道 

 急坂を登り切り、やがて台地のようなところに出る山頂の一角。
 少し進むと登山を外れたところに最初の山頂標、そしてさらに進み陽当りが殆ど雪が無い広場にも山頂標、そして林を抜け富士が観える場所にも山頂標が立っていて全て標高表示は一緒だった。地図上では最初の標柱が正式のよう。
最初の標柱(目立たない場所) 明るい広場にも 樹林を抜けた場所にも
天子ヶ岳山頂から望む富士  

 山頂は我々の貸し切りで、暖かい陽射しを浴びて贅沢なランチタイム。
 新潟に戻る時間もあるので後は往路をひたすらに戻った。
 この二日間は富士三昧の贅沢な山歩きを堪能できた。