会山行紀行文 2019年
10/5(土)-26(土)
天候:下記記載
第5回
エべレストベースキャンプと
カラパタールの足跡
参加者 (紀行文) 2162 H/M
6名
(男性2名・女性4名) (写真) 2162 H/M
≪コースタイム≫
新潟=東京=成田(17:25)~空路~バンコック(21:55-10:15)~空路~カトマンズ(12:35)
≪トレッキオング開始≫
(10/5~10/6) 
    当初予定カラパタール登山後、チョラパス5200m経由でゴーキョ5550mの登頂だったが諸トラブル発生で中止しエベレスト街道のみの
    トレッキングとした。
(10/7)カトマンズ(5:30)=バス=マンタリ(10:30 飛行機取れず宿泊)
    (10月から本来のカトマンズ~ルクラのフライトが登山客多いシーズンピークの為フライトがない)
(10/8)マンタリ~空路~ルクラ2850m(12:00)…パクディン 2680m(15:50 宿泊)
(10/9)パクディン2680m…モンジョ2840m…ナムチェバザール3446m…エベレストビュホテル…クムジュン3780m…タンボチェ3867m
    …パンボチェ3930m…ディンボチェ4410m…トゥクラ4620m…ロブチェ4930m…
(10/16)ゴラクシェブ5100m…ベースキャンプ5450m…ゴラクシェブ5100m(泊)
(10/17)ゴラクシェブ(4:00)…カラパタール5650m(7:00)…逆コースで下山開始…
(10/20)ナムチェバザール
(10/22)ルクラ2850m~空路~マンタリ�=バス=
(10/23)カトマンズ~観光~
(10/25)カトマンズ(13:30)~空路~
(10/26)成田
≪天候≫
 全行程おおむね晴れ(雨なし)、この時期は乾季で、気温も高度4000m位までは日中は半袖可能、朝夕は長袖+α、就寝時は寝袋に潜り長袖・長ズボン・靴下・ニット帽・マスク・高度でホッカイロ
≪ガイド≫
  ガイド1名、サブガイド1名、ポータ3名
≪費用概算≫
 保険15千+ビザ取得5千+新潟成田間の往復交通費18千+成田・カトマンズ間往復航空券110千+現地費用1800ドル≒198千(ガイド+ポータ
 +山中の17宿泊・3食代+カトマンズ3宿泊・朝食)+諸費用20千(ガイド謝礼等10+飲物10--主に湯・水)=365千円+観光・お土産・買物(個人差)
≪紀行文≫
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≪振り返り≫
 今回でネパールに5回目が私を入れ3名、初めて3名のメンバーで5500mのトレッキングに臨む。
 今回の印象は、この時期、こんなにもエベレストベースキャンプへのトレッカーが多いのかと思った。
 最高標高5150mのロッジ前後からベースキャンプまでは数珠繋ぎの行列が続く位トレッカーが多い。
 勿論、危険のある個所はなく子供でさえ安全に進むことができるコース。
 10月は天候がよく日中は過ごしやすく、6~8000mの山々の絶景がクリアで本当に素晴らしい。
 5年前4月にきた時は降雪に遭ったり積雪の上を歩いたり、ラリグラスが満開で花がきれいだった。
 4/25の大地震直前であり(4/25にネパールを出発)氷河がこんなに崩れていなかったように思う。
 メンバー全員に高山病の症状がでて、乗り換え・睡眠不足・食欲不振・下痢や頭痛など体調は良くない。
 ペースが崩れ、計画通りいかず、新しいルートチョラパス経由でのゴーキョ(前回登頂)トレッキングができなかった。
 リーダーとして拝領が不足したかもしれない。

≪事前準備≫
 体力・脚力は勿論必要だが、それよりも心拍数をあげるトレーニング(ランとかスイミング)が必要、週1回五頭山程度を登っておき、
 直前に2500~3000mクラスを連続して2~3日登っておくとよい。
 登山は標高差500m位アップしていくのでゆっくりいくので順応してゆける。

≪登山中≫
 登山中は水分(水またはお湯)をこまめに十分とる(血液が循環しやすい=身体の隅々まで)
 食事は慣れない味付け・食べ物なので腹7~8分に抑えよく噛んで食べる。下痢・便秘は必ず起こると思い常備薬を持参する。
 日本のレトルト食品(雑炊・ラーメン・味噌汁・スープ等)も若干必要。
 1日中乾燥しているので水分(お湯)とともに寝る時もポット・マスクがあればよい。風邪薬も必要。
 夜間・朝方の寒さ対策に足や頭を冷やさないホッカイロやニット帽子、厚手の手袋準備

≪一コマ画像≫
 登山の工程の順で画像でエベレスト街道を紹介(人との出会いは省きました)

 1.私の手作り品:エベレストBCの収集石でエベレストの山々のモニュメント+樹皮に参加者の寄せ書きの額縁

 2.登山スタート:世界一危険なルクラ空港から旅立ち=短い滑走路と離発着の位置が90℃の断崖絶壁、
 シーズンピークで混雑するマンタリ空港。1日待ちの混みよう。セキュリティは重さがポイント。
 ルクラ空港は既に2850mの標高にありここからスタートなので高山病が忍び寄る

 3.登山中のエピソード
 国立公園なので必ずパスポートや入山届を出し入山料を払う。スタートは少し下りから始まる。
 初の宿泊ロッジ、ここは5年前も宿泊している。

 4.道中にある風物詩 エベレスト街道にはヒンズーと仏教が入り混じり絵画や彫刻、マニ車や寺院がある。
 上---水牛・ヤク・馬・ロバは標高で出番が違う(4000m超えたらヤク)、人より優先に通行する。寄付箱へ募金

 下---高地に行けば行くほど彼らの落とし物は貴重な家庭の燃料に代わる。(高地は樹木がないから糞は燃料へ)
     家の石垣に貼り付け乾燥、ロッジの裏庭に集めて素手で糞を丸めて乾燥させる。右は標準的なトイレ

 下--吊り橋は物資・人を運ぶ生活の一部。一番落差のある吊り橋、生活知恵の乾燥野菜、野生のカモシカと国鳥
 上:ポータ(日本でいうポッカ)がいないと登山できない。私の横ポータは100kg担ぐ。1日3~5千円の日当

 下:ネパールのもも(餃子)。ネパール定食御飯・豆スープ・野菜。街道でコーラ300円ミカン100円で販売。
上:ナムチェバザール3446m日本人経営エベレストビュホテルからエベレスト眺望。此処で帰るツアーも多い

下:左後方エベレスト、中央タムシェルク6608mとカンテガ6685m、右の画像は人気のアマダブラム6812m。

下:ディンボチェ4410mの村が美しい、中央は水彩画を描いている2人、ベースキャンプまで来ていた
 上:ディンボチェ4410mからトゥクラ4620mめざし、眼下にはペリチェの村、正面はチョラチェとパスが迫る

 上:トゥクラ4620mのロッジが目の前。到着後テラスで昼食をとる。

上:宿泊先の最高地5165mのゴラクシェㇷ゚迄の最後の登り。もうダメだ、くたくたで足が上がらない仲間

下:ナムチェバザール3445mから30km、ようやくゴラクシェㇷ゚につくが氷河の壁は雪崩があちこち発生。

下:ベースキャンプ5365mにて、氷河が崩れ岩がむき出し。岩の下は氷河。
 上:エベレストベースキャンプ5365m。足元は氷河で傾斜のある所では滑る。氷河が眼前に迫る

 下:カラパタール山頂5644m、後ろはプモリ7161m、右はエベレスト8848mとヌプチェ7861mの間ご来光
 上:右はカラパタール5643mの頂上、後ろはプリモ7161m
   左はカラパタール頂上にてエベレスト8848mとヌプチェ7861mの間からのご来光を背に受ける

 下:右からのパタール下山中の5300m地点でエベレストを背景にのんびり贅沢な休憩
   左カラパタール頂上からアマダブラム6812mカンテガ6685m・タムシェルク6608m