会山行紀行文 2020年
2/20(木)
雨のち曇り
(けんりゅうきょう)
剣龍峡・コマタ

370m(最高点)
参加者 (紀行文) 1861 K/Y
No−8 グレード:C 14名
 担当リーダー 1861 K/Y (男性4名・女性10名) (写真) 1861 K/Y
≪コースタイム≫
剣龍峡登山口駐車場(8:30)…スズメノ口(9:25)…焼山(10:00)…コマタ山頂(11:00)…引き返し点(11:15)…コマタ山頂(11:30-12:00)
…穴マクリ(12:35)…花ノ木平(13:10)…林道出会い(13:40)…剣龍峡登山口駐車場(14:20)
≪紀行文≫
〜〜〜この時期にコマタの周回が出来たのは大きな収穫でした。〜〜〜

 元々の登山目的地は阿賀町の餅倉山でした。今年は暖冬・少雪(無雪?)で雪が無く、登山道が無い餅倉山は難儀だと思い目的地を変更しました。
 山に雪が無いことを逆手に取り、この時期に雪があれば行くことが困難な場所に行こうと思い、餅倉山の代替えとしては少しきついかなと思いつつ、剣龍峡から金鉢山に向かうことにしました。
 しかし、コマタから金鉢山に向かってはみたものの、雪の中では歩みが遅くなるため、時間切れタイムアップで、途中から引き返し、コマタの周回を行ないました。
 目指した金鉢山には届きませんでしたが、例年であればこの時期剣龍峡に至る林道は雪で埋まっていて、剣龍峡には尋常では入れません。この時期にコマタの周回など簡単にはできないことなのに、それが出来たのは大きな収穫でした。

 トイレ脇の駐車場で出発準備、小雨が降り続いています。でもお天気が回復するとの気象情報を信じて、気合を入れて出発しました。
小雨降る駐車場で出発準備 太鼓橋を渡って登山道へ向かう 登山道を登ります

 登山道を少し上ると岩場道になります。岩場の表面はザラ付いていて滑ることなく歩けます。
 岩場の登りを越えると歩き易い綺麗な尾根道が延びています。こうした小さな岩場道のアップダウンが三度ありました。
 三度目の岩場道を登り越えると、予報通り雨が止みました。また、所々に雪が見え始めました。
岩場道の登り 登りを越えると奇麗な尾根道 そしてまた岩場道の登り

 標高が上がり、スズメノ口が近くなると積雪が多くなってきます。
 スズメノ口を通過し焼山の登りにかかると登山道の傾斜はかなり急になります。
 焼山の山頂は見晴らしが良い場所なのでしょうが、この日は周囲がガスっていて何も見えませんでした。
間もなくスズメノ口、積雪が多くなります 焼山への登り、急登です 焼山山頂、ガスの中

 焼山からコマタに向かう尾根上から、枝越しではありますが、金鉢山方面が見渡せます。でもこの日は上部がガスに包まれ隠れていました。
 途中堀切水場があり、一度尾根から沢床に降りて沢床を数メートル歩き、再度尾根に登り上がります。
コマタに向かう尾根から金鉢山方面 コマタに向かう尾根 堀切水場の通過、沢床から尾根へ

 コマタの山頂直下はかなりの急登で、雪の中喘ぎながらの登りでした。
コマタ山頂直下、灌木の枝で歩き難い コマタ直下の登り、喘ぎながら登る コマタ山頂、静かです

 静かだったコマタ山頂も私たちが行ったために賑々しくなりました。
 皆さん笑顔で記念の写真を採りました。

 記念撮影をした時点で予定より行程が遅れていました。計画時間内に金鉢山を往復するのは困難でしたが、とりあえずは許容できる時間の範囲で金鉢山に向かって進んでみることにしました。

 コマタ山頂の南側のピーク(標高370m程度)を越え、次のピークとの鞍部に下ると雪が深くワカン無しでは進むことが難しくなりました。むろんワカンやアイゼンは全員が装備していましたが、許容時間が乏しい中で、ワカン装着には時間が掛かること、鞍部の先は灌木が倒れていて歩き難いことから、時間内にはさほど先に進めないと判断し、今回の山行はここまでにし、コマタ山頂に引き返すことにしました。
金鉢山に向かって進む
 笑顔をパチリ    引き返し点

 コマタ山頂に戻ると昼食時間になりました。多少は周囲のガスが薄くなっていて、もやもやとはしていますが下場の風景を眺めながら食事を摂りました。

 食事後は花ノ木平コースからの下山です。コマタ山頂直下の下りが急傾斜で足場も悪いので、アイゼンを装着した人も何人かいました。

 山頂直下の急な尾根を下り切ると、ガスが薄れ遠方まで見晴らせるようになってきました。前方には花ノ木平コース一番の難所、ハリ沢のくさり場が見えます。 
 コマタ山頂で昼食、少しは下場が見えました  山頂直下の下りは急傾斜です
 切れ落ちたハリ沢のくさり場
 ハリ沢のくさり場  難所を難なく越えて進むパーティー 

 ハリ沢のくさり場を越えると緩やかな起伏で間もなく穴マクリに到着しました。本来なら穴マクリからは飯豊の眺めが素晴らしいのでしょうが、この日はガスが薄れてきたとはいえ、飯豊はカスミの彼方、見えませんでした。

 穴マクリから花ノ木平へは70m下り、40mの登り返しです。花ノ木平付近の尾根からは真木山が良く見えました。時間に余裕があったので、真木山に足をのばそうかとも思いましたが、雪が少なく斜面や渡りの尾根の藪がきつそうだったので断念しました。
 穴マクリ  花ノ木平付近の尾根から真木山 花ノ木平コース登山口、林道に降りました

 花ノ木平コースの登山口と剣龍峡の登山口の間には林道をショートカットする歩道が付けられています。
 歩道は3か所で林道をシュートカットしています。                   (おわり)                        
 ショートカット歩道  ショートカット歩道の入口の標識   もうすぐ剣龍峡登山口、元気でにこやか