会山行紀行文 2020年
2/8(土)
雪のち曇り
(たかつぼやま)
高坪山

571m
参加者 (紀行文) 2232 S/K
No−6 グレード:C上  19名
 担当リーダー 2186 K/K (男性4名・女性15名) (写真) 2097 T/Y 2232 S/K
≪コースタイム≫
新潟駅南口(7:30)=聖籠新発田IC下(8:00)=登山口駐車場(8:40−9:00)…虚空蔵平分岐(9:20)…虚空蔵峰(10:40)…反射板過ぎ(11:30-12:05)
…高坪山山頂(12:20-30)…休憩所(13:00)…虚空蔵平分岐(13:40)…登山口駐車場(13:50−14:10)=聖籠新発田IC下(15:00)=新潟駅南口(15:45)
≪紀行文≫
〜〜〜ラッセルを堪能する事ができ、楽しい一日でした〜〜〜

 今年の冬はまさしく異常で、雪がほとんど降らない状態が続いています。里に雪がないのは当たり前で、山でも極端に雪が少なく、例年なら歩ける尾根が今年は藪で歩けません。一週間前の土曜日に、高坪山に下見山行した時も、前日に降った雪が山頂に数cm位有るだけでとても雪を楽しむ状態ではありませんでした。

 ところがところがです。2〜3日前から急に冷え込み、路面が凍結したり積雪があったりして、この時期らしい天気になってきたのでビックリです。山行前日の天気予報も、雪とみぞれの荒れた予報となり、山行を行うかどうか微妙な状況です。やるやらないの判断は担当リーダーのKさんです。結果はGOです。難しい状況の判断だったと思います。

 当日の朝は、路面に数cmの積雪がありましたが幸いな事に凍結はしていませんでした。雪ではなく小雨がぱらついていて、予報よりも気温は高いようです。市内に向かうに従って雪はほとんど無くなりましたが、新発田ではシャーベット状の積雪となり、登山口では積雪が10cm位はありました。雪は降っていましたが風は無く、これなら登れそうな状況です。

 今日の参加者は計画から1名増えて19名です。準備と軽く体操をして、9:00歩き出しました。雪が降っている事から始めからカッパズボン着用で、長靴にスパッツが主流です。もちろんワカンは必携です。予定では虚空蔵コースを登って、虚空蔵峰、反射板の有る見晴台、高坪山山頂を経由して蔵王コースを下山します。
準備終わった? 9:00軽く準備体操の後、駐車場を出発 今日は虚空蔵コースを登って蔵王コースを下ります

 降雪の為か、これからの期待感の為か、いつもより口数が少なく静かな歩き出しと思いました。虚空蔵平の分岐を過ぎるとしばらくは階段の急登が続きます。体が温まり、汗も出てきます。やはり気温は高いようです。
最初は雪の中の林道歩き 虚空蔵平の分岐を左へ、右手から戻ってきます 最初から結構急な階段が続きます

 積雪も登るに従って徐々に増え、傾斜が緩んだ標高440m付近でワカン着用の指示です。この山行で初めてワカンを使うメンバーもいたようです。ワカンを着けると歩きにくいのですが、いつもと違ってなんとなく心ウキウキします。
とてもきれい! 440m付近でワカンを。みんな着けれた? ワカンを着けると楽しく歩けます

 10:40虚空蔵峰着。ほぼ予定通りの時間ですが積雪が更に増え、風も強まってきました。交代でラッセルします。もちろん女性もです。急斜面をグイグイ引っぱる女性もいて、その脚力には驚かされます。ラッセルは膝位迄で、それでもかなりの体力を使います。先頭に立つとついつい頑張り過ぎてしまうのですが、大疲れする前にローテーションしたほうが良いようです。一カ所直進をロープで通行止めにしてある所があり、ここを右に折れて下るのですが、今日のような積雪の時やホワイトアウトの時など迷いやすい所です。下見の重要性を感じました。
10:40虚空蔵峰到着 風も雪も強烈! もうすぐ反射板、頑張れ!

 11:30、お昼は、反射板の有る見晴台を過ぎた所の風が当らない所で摂ります。ツェルトでもあれば暖がとれてゆっくりできるのですが、長居はできません。慌しく30分程で食事を済ませます。
 交代でラッセルして、12:20高坪山山頂着。残念ながら展望はありません。集合写真は、達成感、満足感(満腹感?)から、皆さんいい笑顔です。
反射板を過ぎた辺りで、お昼 12:20高坪山頂着。雪の中だけど皆さん笑顔です

 山頂から蔵王コースを下るのですが、既にトレースがありました。ずっとトレースの無い新雪を歩く事を期待していたのでちょっと残念です。
 山頂からの下り始めは、階段でロープがあるかなり急な所です。ワカンを階段の杭に引っ掛けて、2回ほど転倒してしまいました。雪の量が中途半端な事も一因の様です。ワカンに慣れていない人は下るのに苦労する所だと思われました。

 40分程で休憩所に到着。ここは展望が良い所で、遠くに荒川も確認できました。ここまで来れば、周回もほぼ9割を歩き、今日一日歩いた満足感と安堵感があり、楽しい雪山の魅力の中に浸る事が出来ました。
蔵王コースの下りは結構急です 13:00休憩所着 遠く荒川の展望、里にも積雪が

 13:50全員が無事に下山。お疲れさまでした。
 ラッセルを堪能する事ができ、楽しい一日を過ごすことができました。企画してくれたKリーダー、参加された皆さんに感謝です。ありがとうございました。またどこかの山で一緒に歩きましょう。
 まだまだ急斜面の下り  ようやく天気が回復し海が見えてきました  階段の急斜面があるのでワカンを外します
 急な階段を慎重に下る  13:40蔵王平分岐に戻りました  13:50駐車場着、お疲れ様です

≪今日の収穫≫
(1) 多少の悪天候でも、それなりに山行を楽しめると思いました。余程の悪天候でない限り中止にしない方が良く、その見極めが難しいと感じた。
(2) 今まで不安に思っていたが、長靴でも充分にワカンを固定できた事。
(3) 反省点として、インナー手袋が濡れてしまった事。気温がもっと低い時に心配で、濡らさない配慮やオーバー手袋を使うなどの対応が必要。