会山行紀行文 2019年
10/27(日)
曇り後雨
(たにがわだけ・いちのくらさわ)
谷川岳一の倉沢出合

参加者 (紀行文) 2317 E/H
No−T59  グレード:D  24名
 担当リーダー 1630 S/O (男性5名・女性19名) (写真) 2317 E/H
≪コースタイム≫
新潟駅南口(6:10)=谷川岳登山指導ST(8:45-9:00)…マチガ沢出合(9:35)…一の倉沢出合(10:10-10:30)…幽の沢出合(10:50-11:30)
…芝倉沢出合(12:15-12:30)…一の倉沢出合(13:35-13:50)…谷川岳指導ST(14:30-14:45)=新潟駅南口(17:40)
≪紀行文≫
〜〜〜険しい山の姿を間近に見られて、良い一日でした〜〜〜


6:10
 雨こそ降っていないが、夜が明けきらない薄暗い中、24名は谷川岳付近の好天を期待しながら新潟駅を出発した。
 途中の湯沢は雨模様であったが、関越トンネルを抜けると明るく薄陽がさしている。
 旅館が点在する道をバスは上り、谷川岳登山指導センター前に到着する。

9:00
 ロープウェーを背に、なだらかな広いアスファルト道路をゆっくりと登る。
 谷を挟んだ向こうの山の斜面は、紅葉で赤く色づいていた。

谷川岳登山指導センター前 アスファルト道路
9:30
 マチガ沢出合に到着。
 沢の名は、昔きびしい山越えで、ここに人家の明かりをみつけたことから「町がある」=「マチガ沢」になったとか……。
 山頂付近は雲に覆われていた。小休止後、一ノ倉沢をめざす。
 黄色い電気自動車が私達を追い越していく。この「倉ちゃん」という名のバスは、ロープウェー乗場から一ノ倉沢まで走っている。
 8人乗りで、1人500円のガイド料がいる。さほどキツくもない坂だが、満席だ。
マチガ沢出合 バス「倉ちゃん」
10:00
 登るにつれ、紅葉もあざやかさを増してくる。

 一の倉沢が見えてきた。
 山頂付近は、またもや雲に覆われていたが、岸壁は絶景!
 これが青空であったら、もっとスゴイのだろう。

 一の倉沢の下は広場になっており、立派なトイレやベンチなど整備
されている。
 軽装の観光客も多く、にぎわっていた。

 昼食にはまだ早く、次の沢に向けて出発。 



 ここからは道幅も狭くなり、土の道になる。登山者もぐっと減る。
 途中、遭難した若者達を悼むレリーフが岩に何枚も埋め込まれて
いた。
にぎわっている一の倉沢出合 
 谷川岳の岩壁の美しさは、多くの命をのみ込む魔力を持っているのだろう。
 また、山側斜面には、石垣がところどころにある。
 この登山道は、明治半ばに馬車道としてつくられたそうで、その名残かもしれない。その昔には、上杉謙信も通ったとか……。
 現在、この先は廃道になっているが、立派な国道である。
国道291号線 この先「清水越」 石垣

 谷から湯(ゆ)檜(ひ)曽(そ)川の音を聞きながら登ると幽の沢出合に着く。
 一の倉沢より小振りだが、山頂に雲がなく、全景を見ることができた。
 私達の近くで、体格のよい2人のクライマーが沢を登っていった。
 それを見送り、大小の岩の上でランチタイムとした。
昼食 幽の沢出合

 昼食後、先に進む。
 道幅はさらに狭く、山深くなっていく。
 左側は岩壁で、よく見ると金属ボルトが打ち込まれており、クライミングの練習用であることがわかる。

 雨も降り始めたので雨具をつけ、今来た道をセンターに向かって帰路についた。
 険しい山の姿を間近に見られて、良い一日でした。
 リーダーさん、参加された会員の皆さん、ありがとうございました。
 クライミング練習の岩壁  集合写真