会山行紀行文 2019年
10/24(木)
くもり
(まつざかとうげ)
癒しの森と松坂峠

640m
参加者 (紀行文) 1861 K/Y
No−T55  グレード:E 18名
 担当リーダー 1861 K/Y (男性6名・女性12名) (写真) 1861 K/Y
≪コースタイム≫
新潟駅南口(7:10)=松坂峠、癒しの森遊歩道(10:10-12:30)=県道352号線散策(12:30-13:05)=鮭立の磨崖仏(13:15-13:35)=沼沢湖立寄り
=新潟駅南口(16:45)
≪紀行文≫
〜〜〜癒しの森を散策〜〜〜

 この山行は福島県金山町と只見町の区界の松坂峠から癒しの森遊歩道や県道352号線を散策して、紅葉に包まれたトレッキングを楽しみ、加えて県道352号線沿いの鮭立集落の磨崖仏を拝み、心も清らかに保って(?)帰路に就こうと計画したものです。
 癒しの森遊歩道は松坂峠から金山町の大岐溜池まで4qほどの延長です。遊歩道なかほどの戸板山眺め迄は緩やかな起伏のよく整備された道ですが、
 戸板山眺めの先は急な上り下りがあり、道の状態も歩き難くなります。もちろん私たちの行程は戸板山眺め迄です。遊歩道は紅葉したブナ林の中、淡いきみどりの光は柔らかく、包み込まれての歩きはとても心癒されるものでした。
 癒しの森の遊歩道から戻った後は、県道352号線をぶらぶら散策しました。県道周辺の山肌は遊歩道のブナ林の控えめな紅葉とは打って変わって錦織なし絢爛さを競い合う紅葉でした。
 この日は終日くもりでした。雨に遭わなかっただけでもめっけものなのに、磨崖仏を拝んでも人はさもしいもので、もし青空だったら如何ほどだったのだろうか、もの凄かっただろうな、などと帰りのバスの中ではついつい欲かきをしてしまっていました。

 癒しの森遊歩道の入口は松坂峠から只見町側に300m程道路を下った所にあります。さらに200m程下ると簡易トイレが設置された広い駐車場が在ります。
 駐車場からも階段を上ってショートカットするかたちで癒しの森の遊歩道に入れますが、まずは正々堂々正門からということで、駐車場で準備を整えて、道路を戻り、癒しの森の入口から遊歩道を登りました。
駐車場で出発準備 癒しの森遊歩道入口 遊歩道に登り上がりました

 遊歩道はブナ林の尾根上に付けられています。起伏は穏やか、そして良く整備されています。
ブナ林の尾根の遊歩道 ときどき大きなブナの木があります 遊歩道は良く整備されています

 朽ちかけた大きなブナの倒木がありました。「国界の大ブナ」と呼ばれ、癒しの森では一番大きなブナだったそうです。
国界の大ブナ、人との大きさ比べ  国界の大ブナ、角度を変えて 国界の大ブナ、ツキヨタケが生えて朽ちかけ

 ブナの林が広がり、全体が淡いきみどりの柔らかい光に包まれています。
ブナの林が広がっています ゆったりとした気分で歩けます 柔らかい光が包みます

 尾根にはブナやミズナラの大木が生えていて、歩く人をびっくりさせたり、喜ばせたり、感嘆させたりしてくれます。
尾根の巨木、すごいねぇ 尾根の巨木、この木は生きています 尾根の巨木、この木もがんばっている

 「戸板山眺め」に到着です。ブナの根元に「大岐の戸板山眺め」と書かれた丸太の割板が立て掛けられています。今回の癒しの森遊歩道歩きはここが終点、折り返し点です。
 大岐溜池へはこのブナの手前20m程のところに左手に進む道が分かれているので、その道を行きます。
戸板山眺め 戸板山を覗いて見ました 戸板山を望遠して見ました

 癒しの森入口への帰りの尾根の途中で、ブナの林に囲まれて、うまい具合にあった倒木をイス代わりにして昼食を食べました。
 帰りは癒しの森入口の150m程手前に駐車場に下る階段があるので、その階段を下って駐車場に降りました。
 倒木に腰かけて昼食  帰りの道も癒しの光が包みます  駐車場に降ります

 癒しの森の遊歩道から降りてバスに荷物を収納し、空身で県道352号線を紅葉を眺めながらぶらぶら散策しました。まずは駐車場から逢瀬の松迄、900m程を歩きました。
 逢瀬の松からバスに乗り5分ほど走った地点でバスから降りて、県道を歩きました。
 ボチボチ行きましょう 平日っていいな、車が来ないので気が楽です 誰が名付けたか、逢瀬の松です 

 逢瀬の松からバスに乗って5分ほど走った所でバスを降りました。周りは錦織なす紅葉です。
紅葉に見惚れ、ゆるゆる歩く、道路は下り  周囲は錦に包まれています 豪華絢爛 

 県道352号線沿いの鮭立集落には江戸時代に修験者たちによって造られた磨崖仏が残されています。風化がかなり進んでいますが、屋根が掛けられお堂で保存されています。        (おわり)
 磨崖仏は紅葉を背に、前に菊花の供え  お堂に上がる階段  磨崖仏のお堂
  磨崖仏、色彩も僅かに残っている  良く残っています  風化して無くなっています