会山行紀行文 2019年
11/17(木)
晴れ
(かなくらやま)
秋の金倉山

581m
参加者 (紀行文) 2011 Y/O
No−T64  グレード:D  15名 (俳句)557T/K 2011Y/O 
 担当リーダー 2011 Y/O (男性6名・女性9名) (写真)2011Y/O 1866S/T
≪コースタイム≫
新潟駅南口(7:10)=(関越道中ノ島見附IC、R8、R17、R291経由)=小栗山観音堂(9:40)…金倉山山頂・昼食(11:45-12:50)
=栃尾貴渡神社の雲蝶彫刻鑑賞(14:40-14:55)=栃尾道の駅・買物休憩(15:00-15:40)=(往路を戻る) =新潟駅南口・解散(17:30)
≪紀行文≫

 金倉山は小千谷市と旧山古志村との境に位置して、山麓に棚田や養鯉池が広がり優美な景観が広がっています。また山頂直下まで舗装林道が通じていて、小栗山観音堂の前から登山道が整備されてハイキングコースとなっています。

 今日は小栗山闘牛場からスタートして、闘牛の横綱牛が暮らす家の前を通り観音堂へ向かいました。 
闘牛場前からスタート 
闘牛場は秋の気配(S/T) 闘牛は国の重要文化財 横綱牛のマイハウス

 (俳句) 木喰の観世音堂秋深し  (俳句) 水澄めるところに在す(おはす)石不動

 小栗山観音堂は今日17日が縁日で秘仏開帳の日なのです。木喰さんの微笑仏に掌を合わせると心癒されて、やさしい気持ちになれるのです。 観音堂を参拝の前に谷を下って、「一口飲めば死ぬまで長生き」できるという音羽の清水をみんなで頂きました。

 金倉山へ畑地を抜けて、急なヤブ道に入るとあっちこっちに落ち胡桃を拾いながらの登りとなりました。
 ヤブがうるさいのですが、日当たりよい南面に立つと眼下に棚田と養鯉池が広がり、遠く越後三山が望めました。
 今日は縁日開帳日  長寿の水を汲みました  観音堂はマニアの世界
 やさしいお顔の観世音  出だしは結構急な道(S/T)  落ち胡桃がいっぱい

 407m点を過ぎると、一旦下りとなって尾根を乗り換えました。

 一息入れて緩登すること暫しで、金倉山へ続く舗装林道にひょいと出ました。林道を進むと右側に登山道入口が現れて、再び尾根の登りとなりました。

 擬木の階段を隠すほど濃いヤブの急坂を登り、振り返れば小千谷市街と蛇行する信濃川が、その奥に刈羽三山や遠く妙高連山から苗場山まで見渡せました。 
 尾根を乗り換えました(S/T)  林道から再び尾根へ(S/T)
 幡持山は神の山(S/T)  振り返れば大展望  皆さんは皆健脚

 (俳句) 式内社跡を伝ふる山の秋

 更に続く急坂を登って、到着した幡持山の広場に傾いたベンチと「式内社三宅神社奥宮」の石柱が建っていました。
 社伝によれば三宅神社の創建は大同2年(807)。三明山(金倉山の別名)に波多武日子命(大彦命の御子神)と姫天美明命(波多武日子命の后神)が降臨され、金倉山の三つの頂の幡持山に大彦命が、幕山に天日桙命、三明山に波多武日子命と姫天美明命を祀る社殿を造営したのが始まりと云われています。

 (俳句)峯二つ越えて芒の峰はまだ(T/K)

 緩やかな稜線の向こう側に金倉山展望台の青い手摺が見えました。幡持山から幕山を辿り、緩やかに登って行くと20分程で金倉山頂に着きました。

 (俳句) お地蔵の峯の野点や濃りんどう(T/K) 

 (俳句)八十九祝はれ嬉し秋の峯(T/K)


 今日は557T/Kさんが89才の誕生日を迎えられました。幡持山の急登をものともしない健脚ぶりに改めて感動を覚えたのでした。

 (俳句) 天高し八十九歳祝はるる

 何時もT/Kさんから皆さんに振舞われる野点を有難く頂いてから、展望台に上りハッピーバスディーを歌ってT/Kさんの長寿と誕生日を祝福したのです。
三宅神社奥宮にて(集合写真)(S/T)
金倉山2等三角点にタッチ T/Kさん89才誕生日 ♪ハッピィバースディトゥーユー(S/T)

 午後は山頂下の駐車場に待機していたバスに乗って次の目的地、栃尾市栃堀の貴渡(たかのり)神社社殿の雲蝶の彫刻拝観に向かいました。

 (俳句) 雲蝶の彫美しき秋の宮

 巣守神社の境内に鎮座する貴渡(たかのり)神社は当時の庄屋で栃尾織物の祖とされる植村角左衛門貴渡を祭る宮です。

 石川雲蝶が手掛けた貴重な建物として長岡市の指定文化財となっているのですが、栃尾の織物産業は昔「ガチャマン」と呼ばれる全盛期がありました。機織機をガチャっと打てばン万円儲かるので「ガチャマン」と。豪商が金に糸目をつけずに建立した社殿だったのです。

 栃尾道の駅で栃尾の地酒と揚げたての油あげを頂いてから新潟へ戻りました。参加者のみなさん今日は一日お疲れ様でした。(おわり)
東洋のミケランジェロ雲蝶彫刻(S/T) 雲蝶芸術鑑賞中 御祭神は守門大明神