≪紀行文≫ |
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〜〜〜花冷えもなんのその・プチ歩き遍路〜〜〜 |
佐渡の八十八ヶ所めぐりの歴史は古く、古刹を訪れるだけでなく、佐渡の自然や文化に触れることも楽しみの一つです。どんな出会いがあるのか期待に胸が膨らみます。
出発前の天気予報は2日間とも雪マーク、どうかお天気が好転してくれますように。
≪4/2≫
雪のチラつく両津港に到着。新潟交通のバスガイドさんがお出迎えです。さっそく、バスで真野の1番札所・国分寺に向かって出発。バスの中で先達をお願いした三浦住職さんに、遍路の作法やお経の説明を受け遍路の準備はOK。国分寺では入り鐘、出鐘の説明を受けました。「鐘は入り鐘だけ撞くように、出鐘はお金が出て行ってしまいます。」の説明になるほど納得です。一人ずつ入り鐘を撞きました。鐘の余韻が遍路気分を盛り上げてくれます。
(俳句)巡礼に訪ねし佐渡は名残雪 (俳句)入り鐘をついて芽吹きの国分寺 (俳句)紅椿越後唯一の五重の塔
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船内で朝のお茶会 |
一番札所・国分寺に到着 |
鐘の撞き方の説明 |
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鐘が上手く撞けたかな |
一回目の般若心経 |
国分寺跡の説明 |
2番札所・西報寺へは歩きです。楽山会は山の会、歩くことが修行と時折雪の舞う中、頑張って3qの行程を歩きました。お仲間の最高齢は92才、続いて88才と皆さん寒さをものとせず元気な歩きです。2番札所から3番札所へはバス移動。
真野公園で昼食の予定でしたが、外の寒さが厳しいため三浦住職さんのご配慮で、真楽寺でストーブを焚いた部屋を用意して下さいました。お陰さまで、温かい中で昼食をとることができました。
昼食の後はオリンピック選手強化にも使われていると言う「ひもトレ」の講習です。三浦住職さんは元佐渡高校の体育の先生、「ひもトレ」の話に説得力があります。上がらなかった手が上がったり、押されても動じない姿勢が保てるなどの実演に、皆さんビックリ。用意して下さったひもを早速、身に付けました。これで午後の歩きは大丈夫。
(俳句)春疾風(はやて)先達の歩の早まりし (俳句)板壁に薪積む村や春時雨
(俳句)先達の寺借りる昼あたたかし (俳句)錫杖のリズムで寒き春へんろ
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二番札所にむかっての長歩き |
三番札所・真楽寺のお勤め |
温かい部屋で昼食 |
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三浦住職さんの「ひもトレ」の説明 |
「ひもトレ」効果の実演に力が入る |
雲水姿の三浦住職さんと記念撮影 |
午後は真野公園から真野湾を見ながら4番札所・大光寺まで歩きました。その後、真野湾沿いの水仙ロードを歩く予定でしたが、海からの風が強くバスでの移動になりました。 |
5番札所から9番札所まで、朝からの冷えで疲れたも出てきたので、バスの移動でめぐりました。途中、尾畑酒造見学を行い、試飲や買い物を楽しみ予定通り宿に到着しました。
(俳句)真野湾の水仙ロード花明かり
(俳句)読経にも馴れ花冷えの札所かな
(俳句)春寒に耐へ九ヶ寺巡り終え |
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寒さもなんのその |
大光寺前での集合写真 |
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真野湾の人面岩 |
尾畑酒造見学 |
梅の花の七番札所・常念寺 |
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本間氏の「十六目結」紋 |
一番の難所、95段の階段 |
夕食は海の幸満載 |
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≪4/3≫
2日目も晴れたり荒れたりとなかなかお天気が安定しません。今日の先達は12札所・定福寺の平井住職さんです。10番札所から11番札所まで歩く予定でしたが、雪模様になり急きょバス移動に変更になりました。 |
12番札所・定福寺からは晴れてきたので、景観の良い二見海岸を眺めながら「めおと岩」まで歩きました。時折、雪がチラついたり、海からの風が強まったりする中、皆さん頑張って歩きました。
(俳句)朝一の寺菜の花に春の雪
(俳句)国宝の菩提寺の寺に春日さす
(俳句)七浦の海抱きをり花の寺
(俳句)外海(そとうみ)の大岩小岩春の波 |
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平井住職さんより「彼岸」の説明 |
歩くことが修行 |
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美しい二見海岸 |
日本一大きな「めおと岩」 |
十三番札所・安養寺でお勤め |
13、14、15番札所はバスでお詣り。その後、R/Nリーダーが人間国宝の無名異焼展示館二か所と、皆さんにどうしても見て欲しい大安寺を案内して下さいました。 |
(俳句)花大根(だいこ)花折れ傾ぎ風固し (俳句)たんぽぽの寺寝釈迦像布を着て
(俳句)れんぎょうを無名異焼にすっと活け
寒いので、お昼は北沢浮遊選鉱場の駐車場に止めたバスの中でとりました。
食後はR/Nリーダーに北沢浮遊選鉱場や良寛さんのお母さんの碑の案内をして頂きました。
(俳句)金山の選鉱場古(ふ)り草青む (俳句)良寛の母の碑の丘花はまだ
16番札所から17番札所は歩き、途中番外の大山祇神社を見学。この神社は「三菱」と企業名が入った瓦が使われています。
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R/Nリーダー案内の大安寺 |
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人間国宝・三浦小平二さんの作品鑑賞 |
北沢浮遊選鉱場跡の説明 |
大山祇神社の「三菱」と入った瓦の説明 |
最後の札所、17番・総源寺では本堂に入れてもらい、最後のお勤めをしました。総源寺の住職さんからは、上杉氏に滅ぼされた本間氏の話や、お寺の変遷など佐渡の歴史について話を聞き、今回の遍路を締めくくることができました。
(俳句)花冷えの寺流人をも供養すと (俳句)巡礼を終え満ち足りし帰り船
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十七番札所・総源寺の最後のお勤め |
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総源寺住職さんのお見送り |
総源寺にて集合写真 |
歩きとバスの併用の「プチ歩き遍路」でしたが、様々な出会いがあり、温かいおもてなしを受け、充実した2日間でした。
4月に入っての思いがけない雪や、外海からの強い風に会うなどお天気は今一つでしたが、心はポカポカとすっかり春を迎え帰路に着くことができました。 |
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