≪紀行文≫ |
|
|
〜〜〜古い思い出を辿り歩いてきました〜〜〜 |
昔歩いた日本百名山の内、もう一度歩いてみたい山を毎年2〜3座歩いている。
今年は先ず“槍ヶ岳”に行くことにした。
≪7/29 晴れ時々曇り≫
早朝自宅を出て、上高地行きのバスに乗り換える沢渡バスターミナルへ、丁度いいタイミングでバスがあり上高地に向かった。
上高地から明神までは相変わらず多くの観光客や登山者で賑わっていた。
明神からは静かな探勝路を歩いて徳沢に向かう。 |
|
|
|
上高地河童橋(後方の前穂は雲の中) |
明神分岐(左に行くと明神池) |
歩きやすい奥上高地自然探勝路 |
徳沢は小説で有名な徳沢園があり、レストランや売店が賑わいを見せていたが、我々は木陰で持参の昼食をとり、今夜の宿“横尾山荘”を目指した。横尾は穂高方面と槍方面や蝶ヶ岳方面の分岐点になっており多くの登山客が休んでいた。
山荘で受付を済まして部屋でゆっくりと身体を休め、その後入浴、夕食を頂き早々に就寝。 |
|
|
|
徳沢(有名な徳沢園がある) |
横尾大橋(穂高方面はここを渡る) |
今日の宿“横尾山荘”(満員だった) |
≪7/30 晴れ時々曇り≫
朝食を頂き、槍に向かって出発。
横尾から大曲付近までは槍沢に沿った比較的緩やかな登り道。途中大小様々な枝沢を超えて行くが、大きなところでは一ノ俣や二ノ俣があり、それぞれ趣のある橋が架かっている。 |
|
|
|
美しい樹林帯を進む(小さな渡渉あり) |
一ノ俣の橋 |
二ノ俣の橋 |
当初泊る予定だった槍沢ロッジに到着、ここも賑わいを見せていた。この槍沢ロッジを中間にして前後に大小様々な崩落地があり、横尾山荘で注意を促された。槍沢ロッジから少し登るとババ平キャンプ場でトイレ休憩にいい場所。 |
|
|
|
槍沢ロッジ |
大小様々な崩落地あり |
ババ平キャンプ場 |
徐々に斜度を増してくると大曲り分岐、ここは東鎌尾根から降りてくる道で、昔西岳から槍ヶ岳に向かう途中で怪我人が発生し急遽、ここまで降り上高地に向かった苦い体験をした場所。
大曲り分岐からはますます斜度が増し九十九に登っていくと槍沢天狗原分岐に着く。ここにリュックを置いて天狗池までピストンをする人も少なくない。やがて草木が少なくなりガレ場を登っていくと槍がどんどん近づいてくる。 |
|
|
|
槍沢大曲り分岐(思い出深い場所) |
槍沢天狗原分岐(正面に槍が観える) |
坊主岩小屋手前付近で槍見昼食 |
途中の坊主岩見小屋は少し覗いてのほっと一休みポイント。
ますます斜度が増し、山頂や山荘を見上げて登っていくと“槍ヶ岳分岐”、ここは東鎌尾根につながる分岐点。
そして、きつい斜面をゆっくりと足を進めると槍ヶ岳山荘に到着する。 |
|
|
|
坊主岩見小屋 |
槍ヶ岳分岐(右へは東鎌経由大天井) |
槍ヶ岳山荘到着 |
山荘にチェックインし、空荷で槍ヶ岳山頂を目指した。
ただこのころ濃い霧が山頂を覆い展望を期待することは出来なかった。
その分登山者もやや少なく比較的スムーズに山頂に立つことができた。
ただ下りで、登り組と交錯するポイントで大混雑となった(高校生の団体登山が要因)。 |
|
|
|
急峻な岩場を三点支持で登る |
この長いハシゴ登りきると山頂 |
山頂のお社 |
山荘に戻ってからはすることもなく、夕食後は早々に就寝。(他の登山者も同様) |
≪7/31 曇り後晴れ≫
朝食は山荘弁当にしてもらい、朝が明けないうちに出発した。
山荘の前では日の出を期待した登山者が沢山居たし、山頂へのルートも同様だった。
薄暗い中、鋭い岩稜に注意ししながら先ずは大喰岳に向かった、途中飛騨乗越で濃い霧の向こうに朝陽が霞んで見え幻想的であった。 |
|
|
|
夜が明けぬ前から山頂に人が |
大喰岳に向かう鋭い岩稜 |
飛騨乗越で朝を迎える |
大喰岳山頂付近はだだっ広い場所で標柱は無い。(スマホで確認)
その後、中岳に向かうも結構急な梯子場があったりで悪戦苦闘。
中岳を通過する頃には急に雲が切れ青空を望むことができた…が、一瞬。 |
|
|
|
大喰岳付近では濃霧 |
中岳への登り |
中岳を通過すると雲が切れた |
中岳を過ぎてからは結構危険な場所がちらほら、特に切れ落ちた斜面なのにクサリもロープもないトラバース的な登り場所は慎重に登った。
やがて広い稜線に出ると天狗原分岐の標柱が、ここまでくれば山頂まであと僅か。
到着した山頂では強風をさけ東斜面んで昼食休憩をとった。
本来ここから北穂や唐沢岳、奥穂等が望める絶景ポイントなのだが濃い霧で何も見えず、諦め下山開始。 |
|
|
|
クサリもロープもない岩場を登る |
天狗原分岐 |
南岳山頂到着(また濃霧) |
下山開始はまず先ほど通過した天狗原分岐まで戻るも、その間に雷鳥親子と遭遇。
分岐点から天狗原までの下りは半端なく急斜面が続く。ただ突然雲が切れ北穂がくっきりと見えて時は感動ものだった。 |
|
|
|
南岳山頂付近で雷鳥親子と遭遇 |
南岳を振り返り観る |
遠く北穂高岳山頂がくっきり観えた |
その後は雲が流れていき展望が効くようになった。しかし、展望を楽しむより今この急斜面を事故無く降りることに精いっぱいだった。 |
|
|
|
天狗原分岐からはクサリ、梯子が連続する激下り |
途中から分岐点付近を見上げる |
|
岩場の鎖につかまりながら槍ヶ岳方面を撮影 |
きつい斜面が終わるころ天狗原(氷河公園)に差し掛かる。
この付近からは槍の絶景が素晴らしい。やがて眼下に天狗池が観えてきた。 |
|
|
|
天狗原上部から観る槍ヶ岳 |
天狗池が観えてきました |
天狗池はまだ残雪が半分ほど覆っていたが槍の姿が写っていた。
後は岩礫の大斜面をトラバースし、槍ヶ岳、天狗原分岐に到着した。 |
|
|
岩礫の大斜面をトラバース的に進む |
槍ヶ岳、天狗原分岐に到着 |
天狗池に写る槍ヶ岳 |
天狗原分岐で少し長めの休憩をとり、後は上高地を目指し、槍沢ロッジ、横尾、徳沢、明神と一気に下り降りた。
帰りのバスも気になり、かなりのスピード下山となった。
上高地バスターミナルには予定時間より40分程早く到着し、最終3本前のバスに乗ることができた。
後は、ゆっくりと新潟まで運転し戻るも疲れで眠くなることもなく無事帰宅することができた。
≪出逢えた花々の極一部≫ |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|