≪紀行文≫ |
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谷川岳の東尾根のガイドをお願いしたら、コミュニケーションを取りたいとの事で氷壁を登る羽目になりました。予期せぬ事態でしたが、一本爪アイゼンを購入し、横川駅からガイドの車で着いた所が霧積温泉駐車場でした。
新潟ではトンと見られぬ氷壁ですが、駐車場から2分くらいの所にカチカチな氷が張っていました。
ゲストは、横浜のガイド研修生(女)、東京(男)、新潟(私)、地元では夫妻1組、男女の友人、単独(女)、の8人でした。
地元の女性の一人が松浜出身で奇遇を喜び合いました。 |
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霧積温泉駐車場に到着 |
地元の女性は松浜出身でした |
初心者の私が居たので、基礎的な内容の講習で、この壁は一人が5回ずつ登りました。
ガイドのメッソドは明確で、私がアイゼンを蹴り込みバイルを振るっていたら、早速、注意されました。それでは、氷を壊すだけですよと。
ここで、ガイドの秘術をお教えしましょう。
1. バイルは大振りしないでトントンと軽く叩いて、決める時は、グリップを強く握る。
2. 同様に、アイゼンも蹴り込まない。(反作用の力が働くので)
3. バイルを決めたら、そのフォールライン上に足を置く。
4. バイルを決める→右足→左足→右足(バイルを頂点に安定した三角形を形成する)
5. 膝を内側に捩じり体重を掛け、モンローウオークで登る。
しかし、この中で、私が出来たのは、1と2ぐらいで、教科書的とほめられた。
松浜出身の女性のクライムを凝視しても、自分がやると全然出来ませんでした。 |
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基礎的な内容の講習で、この壁は一人が5回ずつ登りました。 |
隣の氷壁は傾斜が適度で快適。バイル一本でバランス練習をしました。。
そんな訳で、東尾根の件も色よい返事を貰えず、呆然自失にして失意の状態で帰ってまいりました。
ガイドさんは、赤岳鉱泉のアイスキャンデーなら素手で登るそうです。
国際山岳ガイド、恐るべし。 明日はオーストリアへ行くそうです。 |
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ガイドのデモンストレーション |
バイル1本でバランス練習 |
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