≪紀行文≫ |
|
|
〜〜〜とても長いコースもメンバーの脚力で走破〜〜〜 |
山の天気予報では前線通過で強風、低温で“C”予想。中止にするか否か迷うも小屋に問い合わせをすると「大丈夫ですよ」との回答を得て実施に踏み切った。
初日出発時の新潟県内は暴風雨でバスが大きく揺れ、結果ゆっくり走行で三峰登山口到着がやや遅れた。
新潟県を出ると嘘のように晴れわたり、登山口の三峰神社では快晴だった(天気予報のCは何?)。
登山準備を整え木漏れ日を浴びての出発となった。この二日間は三峰神社から奥多摩へ北から南への大縦走登山となる。 |
|
|
11月14日 |
11月15日 |
三峰神社駐車場にて登山準備(1060m) |
登山開始 |
今回の長いコース(クリックで拡大) |
歩き始めは落ち葉を踏みしめ、とても歩きやすいハイキングレベル。
途中、奥宮が建つ妙法ヶ岳の説明などしながら足を進めた(ここまでは踏み跡が多く間違う可能性あり)。
やがて登山道らしくなってくると地蔵峠に到着(この辺りからは登山道標識がはっきりしてくる)。 |
|
|
|
緩やかだが樹林帯の登り |
奥宮分岐通過 |
地蔵峠 |
地蔵峠からひと登りすると、左の岩壁に秩父宮殿下、妃殿下のレリーフがあり、その先が霧藻ヶ峰となる。
霧藻ヶ峰には小屋があり週末は管理人が居てレリーフに説明をしてくれる。また北西側の展望が良く、特に両神山は大きく見える。 |
|
|
|
秩父宮殿下、妃殿下のレリーフ |
霧藻ヶ峰(1523m) |
霧藻ヶ峰から望む両神山 |
霧藻ヶ峰以降は大小のアップダウンがこれでもかと続く。
特にお清平以降の前白岩や白岩への登りはきつく、クサリ場などもある。
出発が遅れたため本来の昼食場所(白岩小屋)ではないが手前の前白岩の肩で昼食を摂った。 |
|
|
|
お清平(1450m) |
鎖をつかみながらの急登 |
前白岩の肩で昼食休憩 |
昼食後、幾度も騙されピークを繰り返すと前白岩山、そして下ると今は廃屋なった白岩小屋に着く。
小屋の後ろにある展望場所からは先ほど同様に近くに両神山、甲武信岳、遠くに北アルプスが望める(今日はやや弱い)。
小屋から急登りすると木々で囲まれた白岩山の山頂に到着。この山頂と雲取の山頂との標高差は100m無い。 |
|
|
|
前白岩山山頂(1776m) |
旧白岩小屋の展望台 |
白岩山(1921m) |
せっかく登ったのにまた激下り、途中芋ノ木ドッケ(東京都第二位の標高)と言うポイントがあり、健脚者向けにはドッケ(とんがった峰の意味)越えのルートもあるが我々は迂回ルートで進む。迂回ルートも急斜面に作られた道で途中急な木製階段や崩落後もあり慎重に進む。 |
|
|
|
芋ノ木ドッケ |
ドッケ(1946m)を見上げながら |
崩落部分は気を付けて |
太陽がかなり西に沈んだ頃、大ダワに到着。ここから雲取山荘までは約30分で、日没が近い場合は南斜面の男坂、日没まで時間がある場合は女坂を、我々はまだ大丈夫と女坂を選択した。
緩い登りの女坂を進むと、やがて男坂ルートと交わる、そこから山荘まではわずかで到着する。
雲取山荘、この季節は各部屋に炬燵があり暖かく迎えてくれる。
メンバーそれぞれの部屋が決まった後は、ロビーのストーブの前に集まり自己紹介などし歓談、夕食後は炬燵に足を入れての就寝となった。 |
|
|
|
大ダワ、この日最後の休憩 |
雲取山荘に到着 |
ストーブを囲んでミーティング |
|
≪二日目≫
早朝5:30に朝食を頂き、6:15頃の御来光を待った…が、東の空だけ黒い雲。
今日は御来光はだめと諦めたところ雲の隙間から幻想的に太陽が顔出しをしてくれた。
予定より早く出発準備が整ったので、集合写真の後山頂目指して出発した。 |
|
|
雲の間からご来光 |
|
二日目出発 |
出発前に雲取山荘の前で集合写真 |
陽が登ったとは言え樹林帯は薄暗く木々の間から差す陽はとてもまぶしかった。
約30分の急登で大きく開けた雲取山の山頂に到着。 |
|
|
|
暗い樹林帯に朝陽が差し込む |
山頂直下の急登 |
山頂が観えてきた |
山頂は青空が広がっているのに、期待した富士山は厚い雲の中に隠れ観ることが出来なかった。
過去数え切らない程来ているが富士山が観えなかったのは初めてだった。
それも360度の大展望を楽しみ、写真を撮って下山開始。 |
|
|
富士の方向は厚い雲が(前回の富士) |
|
山頂を背に下山開始 |
雲取山山頂(2017m)にて集合写真 |
山頂からの稜線は広く、特に南側の展望は開け、本来ならば終始富士を見ながらの稜線歩きななるはずだった。
それでも広い稜線歩きはとても気持ちが良い。 |
|
|
|
広い稜線からの展望は抜群 |
小雲取山(1937m)からの下り |
明るく開けた稜線を進む |
稜線歩きの後半から陽当りの良い南斜面に何かの花穂が群生していた。珍しいので写真に収めたが、メンバーのM/Nさんが帰宅後調べて頂け 「マルバダケブキの冠毛」ではないかとのこと。
その後、七ツ石山への急斜面をつづら折りで登り、肩で息をする頃山頂が観えてきた。 |
|
|
|
稜線の南斜面には「マルバダケブキの冠毛」と思われるものが群生していた(2288M/N) |
七ツ石山の山頂が観えてきた |
広い山頂には立派な山頂標が建てられていて展望も素晴らしい。
メンバーから「このやまは何故“七ツ石”何ですか?」質問があったが、下山時に解明するためにジョークで「石が多いからかな」と答えた。
しばし休憩の後七ツ石を後にした。 |
|
|
|
七ツ石山山頂 (1757m)に到着 |
歩いてきた稜線を振り返る |
七ツ石山から下山開始 |
下山し始めて直ぐに大きな岩が七つ並んでいる場所に、その脇には新しく建て替えらた七つ石神社、この風景がこの山の名前の由来。
(後付けか否か不明だが七つの岩は平将門を守るための七人の影武者に見たてたとの説明版が新しくできていた)
さらに急斜面を下ると七ツ石小屋に、ここは小さな有人の山小屋で宿泊することも出来る。 |
|
|
|
山の名前の由来となっている“七ツ石”とお守りしている“七ツ石神社” |
七ツ石小屋で休憩 |
小屋で少し休憩し、後はひたすら下って行った。
徐々に紅葉した樹木が目立ってきてしばし足を止めシャッターを押した。
やがて下山時ポイント場所、堂所に到着。しかしこの時点で大幅遅れ、登山口で待つバスに電話を入れるも電波が届かず不通。 |
|
|
|
下山をするごとに紅葉が美しくなる |
しばし足を止めて紅葉を見る |
堂所で休憩 |
仕方が無いので美しい紅葉を楽しみながら先を急ぎ、登山道の下方に小さな集落が見え始めてようやく電話がつながった。
その後は安心をして足を進め、大きな看板が立つ登山口に到着。
マイカーならこの先直ぐ近くの駐車場まで上がってこれるのだがバスは無理と言うことで更に国道の鴨沢集落まで歩いた。 |
|
|
|
紅葉が美しい広場で最後の休憩 |
長い下りをひたすら降りる |
無事下山口に到着 |
下山は予定よりやや遅れたものの“のめこい湯”で身体を温め帰路についた。大勢ではあったがメンバーの健脚に助けられた山行だった。 |