会山行紀行文 2019年
10/16(水)
晴れ
長靴で歩く大滝沢
960m(源頭)
参加者 (紀行文) 1861 K/Y
No−139  グレード:C上  21名
 担当リーダー 1861 K/Y (男性7名・女性14名) (写真) 1861 K/Y
≪コースタイム≫
新潟駅南口(6:10)=恵みの森入り口(9:15)…下滝(9:45)…中滝(10:35)…魚止滝(11:50-12:20)…中滝(13:15)…下滝(13:45)
…恵みの森入り口(14:25)=新潟駅南口(17:40)
≪紀行文≫

 「大滝沢」は、只見町の布沢地区を流れる布沢川の支流で、標高960mほどの鎌倉山を源頭とし、恵みの森内を流れる沢です。
 この大滝沢の川床は、ほぼ一枚岩で、滑床が延々と続いています。水流はそこそこありますが、水嵩が浅いので、沢装備は必要がなく、長靴でバシャバシャ歩けます。長靴で沢歩きが楽しめるファミリーハイキングの沢として知られています。
 長靴で歩けるので、水が冷たい春先や晩秋にも沢の歩きを楽しむことが出来ます。春先には透き通った流水が芽吹きの淡い緑を映し、秋は沢一帯が紅葉に包まれます。
 今回の山行では真っ青な空の下、紅葉に包まれた沢歩きをイメージしていたのですが、真っ青な空と澄み切った流水はイメージ通りでしたが、
紅葉には少し時期が早すぎました。紅葉の始まりが始まりかけた頃と言った感じでした(今年の紅葉は遅いような気がします)。贅沢を言えばきりがありません。
 秋晴れの下での山行だっただけでもありがたく、また甚大な被害をもたらした台風19号の通過から3日後の沢なのに水は引き、澄みきっており、存分に楽しめた山行でした。

 恵みの森の入口周辺の道路は駐車スペースが確保されており、簡易トイレも設置されています。
 到着時には一台の車もなく、広々と広がって準備が行なえました。山菜取りと思わしき人の車は後から数台来たようですが、この日に大滝沢に入ったのは我々だけでした。
駐車スペースでゆったりと準備 恵みの森入口  布沢川に架かる橋を渡って大滝沢へ

 沢内が深い箇所や歩き難い箇所があるところでは沢沿いに遊歩道が設けられています。
 大滝沢に入って暫くは沢沿いの遊歩道を歩いたり、沢内を歩いたりをを繰り返して進みます。
 恵みの森の入口から1qほどのところにある下滝が近くなると沢床が安定して沢内を通して歩けるようになります。
 大滝沢に入りました  最初は遊歩道を歩いたり沢を歩いたり  下滝が近づくと沢床が安定します
 深い箇所を避けて進みます  下滝   にこやかに

 下滝を越え、1qほど先の中滝に向かって進むと途中、岩壁がそそり立つ“でこ岩”が沢上に見えてきます。紅葉していたら大滝沢一番の眺めのスポットですが、残念ながら紅葉盛りはまだまだ先のようです。
 中滝には右岸側からも滝が落ちて来ています。中滝の前に大きなブナの倒木があり、写真撮影のじゃまをしていました。
 ファミリーハイキングはこの中滝で打ち止めるのが一般的です。私たちは山岳会パーティーなのでさらに奥へ上流へと進みます。
でこ岩 中滝 右岸側からも滝が落ちています

 中滝を越えると徐々に沢幅が狭くなり、当然水流が早くなります。
中滝先の沢(1) 中滝先の沢(2) 中滝先の沢(3)

 中滝から2qほど、恵みの森の入口から4qほどのところに魚止の滝があります。
 今回の山行は魚止の滝まで、ここまでです。折しも昼食時になり、滝左岸側に藪に覆われていますが平坦な場所があったので、そこで昼食を摂りました。
間もなく魚止の滝です 右に廻ったら魚止の滝でした 魚止の滝

 魚止の滝は高さが3m弱ですが、登るには少々危ない感じがします。この滝を幾度か登った経験があるので、私だけが登ってみました。
 右岸側、左岸側両方から灌木にすがって登り降りしてみましたが、左岸側からの方が上り降りし易く感じました。

 魚止の滝の上は一段と川幅がせまくなり、沢岸両サイドから灌木がせり出し、沢に覆いかぶさってきています。なお、この大滝沢は魚止の滝から200m程先に進むとゴロ石の河原状になり、水は伏流水になります。
 魚止の滝より上場の木々は滝の下場よりはこころもち色付いているように見えました。                                  
魚止の滝の上 滝の落ち口から滝下を覗く 魚止の滝より先の沢の様子

 お昼を食べ終わったら往路を戻りました。      (おわり)                
 帰路(1)   帰路(2)   帰路(3)下滝の下り