≪紀行文≫ |
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~~~津軽富士「岩木山」と「八甲田山」踏破~~~ |
地元津軽の方から御岩木様と言われ親しまれている名峰津軽富士である岩木山(1625m)と、秘湯酸ヶ湯に宿泊し、青森を東西に二分する八甲田山(1584m)にと2つの百名山を目指します。
日本の南方では超大型台風19号が迫ってくる中、青森には影響がないことを願い出立しました。
新日本海フェリー新潟港に22:00集合し乗船へ。初めての船中泊のため不安で落ち着かないところに存外に揺れが大きくウトウトしている間に秋田港到着間近のアナウンスで起床。でも船外を覗くと明け始めた薄紅紫の空をみてこれからの山行に期待が膨らみます。
≪10月10日(木)快晴≫
(5:50)秋田港にて待機していただいた上信観光バスに移り約150km先の岩木山に向かいます。
秋田の田園風景・白神山地麓を抜けると、真っ赤に色付きたわわに実った林檎畑がまるでクリスマスツリーのように輝いていました。見とれていると津軽のシンボル岩木山の姿が見えてきます。岩木スカイライン69のカーブを経て8合目までバスは登ります。
(9:50)9合目までリフトに乗る予定が、只今調整中ということで残念ながら歩いて登ることに。少しでも楽に登りたい筆者ですが、むしろ喜んで足を運んでられる先輩方が多いように思いました。笹の中を上り始め鳥の海噴火口で一息つき、山頂まで岩場続きの中、這いながら向かいます。 |
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船 |
雲がかかった岩木山 |
出発前の準備運動 |
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上り始め |
鳥の海噴火口到着 |
這いながら山頂へ |
(11:30)岩木山登頂。風がややあり肌寒いでしたが、素晴らしい眺望に歓声が上がります。明日向かう八甲田山の山々も待っているとばかりにくっきり見えます。南方遠くは雲海の中に鳥海山、北は津軽半島、しじみで有名な十三湖そして陸奥湾、津軽平野など大パノラマです。さすが人気の山で平日にも関わらず幼い園児も含め大勢に方が登られていました。そんな中で、地元のボランティアの方かバイオトイレ用の重たい缶を担いで運ばれていて、たくさんの方に支えられてこうして登山できることにあらためて深く頭を下げる思いです。 |
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八甲田山の山波 |
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岩木山登頂(集合写真) |
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慎重に下山 |
大勢の登山者で賑わっている |
裾野に広がる紅葉 |
(14:35)このまま酸ヶ湯へ行くにも時間の余裕があるので、リーダーの機転により弘前公園見学を組み込んでもらいました(皆拍手で首肯)。 |
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湖面に映る鴨 |
移設中の弘前城 |
お堀から岩木山望む |
(16:40)酸ヶ湯到着。人気秘湯だけあって増改築のためか迷路のような宿でしたが、御湯とお料理は美味しくいただきました。あの有名な千人風呂にも入りました。 |
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酸ヶ湯千人風呂(webより引用) |
お風呂でさっぱりして楽しい夕食 |
珍しくお代わりしてしまいました |
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≪10月11日(金)晴れのち快晴≫
(5:45)酸ヶ湯から毛無岱経由大岳へ宿のお弁当を持って出発。
(6:20-7:00)下毛無岱。しばらく登ったら草紅葉の先に目指す大岳が見えます。ここで宿からの豪華弁当で朝食をとりました。 |
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夜明け前もヘッドランプ無用 |
紅葉の中を歩く |
下毛無岱から大岳を望む |
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酸ヶ湯朝食弁当 |
昨日登った岩木山を眺めながら頂く |
下毛無岱と池塘 |
(7:30-8:00)280段を超えた階段を一気に登ると上毛無岱です。すると丁度、大岳頂上付近が輝き始めダイヤモンド八甲田に巡り逢えたのです。
(8:20)大岳避難小屋到着。この辺りから大きな樹々は少なく、高山地風景に変わっていました。
(9:00)ゴロ石をゆっくり登って八甲田大岳登頂。青森県を一望できて、なるほど地図どおりの地形が目の前に広がっています。「下北半島がアレで、津軽半島の先に見えるのはもしかして北海道?太平洋まで見えるねー、アノ稜線は岩手山?へーすっごいねー♪今日はこれ以上ない位とってもラッキー!!」 |
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ダイヤモンド八甲田 |
大岳避難小屋にて |
もうすぐじゃない? |
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青森市街が観えます |
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薄っすらと岩手山 |
集合写真 |
(9:15)仙人岱ヒュッテ経由酸ヶ湯を目指して、岩場を慎重に下山します。逆周りで登って来られる方がこの辺りから遭遇し始めます。こちらにもたくさんの登山者がこられてます。 |
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山頂近く鏡沼の脇を歩く |
終点酸ヶ湯が見えてきた |
なんとも言えない透明感と奥行き |
(10:10)仙人岱ヒュッテ到着。しばらく下ると硫黄臭がしてきて、活火山の様相があらわてきました。えーっ酸ヶ湯間近なのかしらと思いきやまだまだ道半ば、紅葉した落葉を踏みしめながらゆっくり行きます。
後半ぬかるんで足場が悪いところもありましたが、青空と赤や黄色の照り葉に励まされての下山です。
(11:40)酸ヶ湯到着 |
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硫黄の臭い |
見事な黄葉 |
林の中を落葉を踏みしめて |
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足元ぐちょぐちょ |
あの大岳登ったのね |
登山者用靴洗い場あり |
(12:45)名湯で汗をしっかり流した後、身支度し帰路につきます。
(21:10)新潟駅南口到着。上信観光の運転手さん長時間長距離の運転お疲れ様でした。
今回、台風に追われながらも荒れる直前の晴れ間に感動の山行でした。1日とは言わず半日ずれていただけでもあの素晴らしい眺望を目にすることができなかったと思うとリーダーはじめ皆様の日頃の御陰と感謝いたします。また思いかけず弘前城へも行けて満開の桜を想像しながらの観光もできました。毎年連休頃TVで映った折には、よりリアルに感じられることでしょう。
辛いだけの山行の時もありましたが、こうしてご褒美をいただきました。リーダーさん充実した山行ありがとうございました。 |
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