会山行紀行文 2019年
10/03(木)
曇り・強風
(まきはたやま)
巻機山

1967m
参加者 (紀行文) 2044 S/H
No−135  グレード:B  14名
 担当リーダー 2044 S/H (男性6名・女性8名) (写真)2044S/H 2055M/K
≪コースタイム≫
新潟駅(5:00)=六日町IC=桜坂登山口(7:05-7:20)…五合目(8:20)…八合目(10:20)…ニセ巻機山(10:35)…避難小屋(10:45)
…巻機山山頂(11:10-11:40)…避難小屋(12:00-12:25)…六合目(13:50)…登山口(15:20-15:40)=新潟駅(18:40)
≪紀行文≫
〜〜〜風と格闘した巻機山登山でした〜〜〜

 実施日の6日ほど前に南の海に台風18号が発生した。その進路によると新潟県への影響はちょうど山行実施日にあたり山行中止を覚悟した。ところが、その台風の速度が予想より遅れ、実施3日前の朝より当日の天気予報は曇り空の登山日和に変わって安心した。
 2日前にバス会社に決行のTELを入れて当日を待った。ところが前日の夕方「天気とくらす」サイトで突然AからCと変わった。風が強い予報なのだ、特に昼頃から大荒れの風になるとのこと、そして夕方には防風になるという。心配になったが、すでに決行を決めていた。
 巻機山は7合目まで樹林帯の中を歩く、全行程はかなりタフな山なので最悪の場合は風の影響をあまり受けない7合目まで行き、引き返すことも考えた。いつも言われている安全登山ということが頭から離れなかった。

 当日の朝、桜坂登山口には15台ほどの車が留まっていたのを見て安心した。少なくても20人くらいの人達はもうすでに登山を開始していただろう。風が強ければ途中で登山をやめて下山する人たちとすれ違うだろう。それまで前進するのみと考えた。

 登山の準備をして7時20分に歩き始めた。風のやや弱い午前中に山頂まで行き、そして引き返すと考えて少し歩くスピードを速めた。
 振り返っても誰も遅れる人はいない。さすがBクラスだ。
 井戸尾根を登るこのコースは9合目のニセ巻機まで急登が続くが登山道がよく整備されていて歩きやすい。
 しばらくするとブナ林の横を通る。ここのブナ林は実に素晴らしい。残雪のときの緑の若葉のときもいいが、この時期のブナ林も神秘的だ。
 駐車場を出発  登山口(すでに3合目) 四合目付近(井戸の壁)急坂 
五合目を過ぎた付近のブナ林 急坂を頑張って登る ブナ林

  6合目付近で雨が降り始めた。空は明るいのに通り雨かなと思ったが、休憩をとりみんなに雨具の着用を勧めた。
 雨はすぐ止んだが林を抜けて吹く風が徐々に強くなり雨具はそのまま着用して進んだ。それまで数人の登山者とすれ違ったが、必ず風の様子を聞いた。するとみんな風は非常に強いと言っていたが、みんな山頂まで行っていることを聞いて、それなら自分たちも山頂まで行けると確信した。  下山する人が言っていたのは8合目付近の風が一番強いということだった。

 7合目広場に出ると、風が急に強くなった。そこで休憩を予定していたが、もう少し先の風の弱いところで休憩を取った。そこから先は樹林帯を超えて階段のあるさらなる急登だ。
六合目から観るヌクビ沢、天狗岩、割引岳 七合目物見平から観る谷川と大源太 七合目物見平から観る前巻機
7合目から視界は開けるが急な階段が続く 紅葉の登山道を振り返る 8合目(土留めのガレ場)

 風は非常に強くなり休憩を取らず9合目のニセ巻機を超えて下り斜面に入った。
 歩きながら周りを見るとこの日は風が強いので妙高、火打、苗場などが良く見えたが曇り空の下、薄っすらとした山容はカメラではぼんやりとしか写らない。下り斜面から風は突然弱くなり下り切ったところにある避難小屋前で休憩を取った。
 ニセ巻機山  木道の向こうに避難小屋が見えた 避難小屋前で休憩 

 メンバーにはこれから山頂まで一気に登って、小休憩ののち再び避難小屋に戻り、ここで昼食にすると、そして風が強いのでザックは背負ったままがいいと言って出発した。

 山頂標識着は11時10分、本来なら5時間の行程を3時間50分で登り切った。山頂はそれほど強い風ではなかった。
避難小屋付近からの山頂展望
 巻機山御機屋にリュックをデポ 秋色に染まる草もみじの中、強風の中山頂に

 少し離れた最高地点まで往復して暫し山頂標識広場で写真を撮ったりして避難小屋まで戻って昼食とした。
 みんなには8合目くらいの風が一番強いので、もっと風が強くなる前に、できるだけ早く7合目まで行きたいと、それで20分くらいで昼食を済ませるようにと、樹林帯に入ったら、ゆっくりと休憩するからと。
巻機山最高点がもうすぐ  巻機山最高点  御機屋と割引岳が望める
 巻機山御機屋からの展望
集合写真   避難小屋でランチタイム

 風がなければ景色のいいところ、黄色に染まった草原に赤や緑のコントラスが素晴らしい。が残念ながらのんびりしてはいられない。
 食事を終えてニセ巻機まで登り返し、9合目からの強風の斜面を急いで降りるのでした。
 中央は越後三山
草もみじの巻機山 強風の中、ひたすら下る

 7合目からの樹林帯に入りホッとしたのでした。ところがまた一つ問題があったのです。私たちを乗せたバスは一旦六日町の休憩所まで戻り16時前に登山口まで戻るということでした。このままだと15時前には登山口に到着する、なんとか休憩をたっぷり取り、ゆっくり歩くという時間調整をしたが、みんなは早く登山口に着いたほうがいいと言い出し、途中からまたもとのスピードに、結局15時20分に登山口到着、バスは予想より早く15時30分に到着、そんなに待たないでバスに乗ることができました。

 風と格闘した巻機山登山でしたが、これも経験、今度は風のない巻機山に登って景色をゆっくりと味わいましょう。参加者の皆様ご苦労様でした。   
強風で身体があおられる 今頃になって、ようやく青空が。 下山口で栗拾い