≪紀行文≫ |
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〜〜〜室堂から欅平までの30キロを4日間で歩きました〜〜〜 |
以前NHKで放送された山岳ライター小林千穂さんの裏剣トレッキングを見てから行ってみたいと思っていたので今回山行を申しこみました。
バスに参加者全員揃ったところでリーダーから説明がある、2〜3日前から決行か中止にするか迷いましたが、行ってみて天候次第で一泊めで帰ってくることもあるかもしれません承知してくださいと話がある。
今回のコースは厳しく簡単に行けるところではないので気を引き締める。
≪一日目≫
バスは直接室堂に着く準備をして4日間の山歩きに出発する。
雷鳥沢で昼食を済まして剣御前小屋に向けて急坂を上る日射しで汗が吹き出るが時折吹く涼しい秋風に癒されながら何とか尾根に着く正面に剣岳が堂々と姿を現す剣御前小屋前で少し休んで剣沢小屋に向けて坂を下っていくと剣岳の全体が大きく迫ってくるやがて剣沢小屋に到着。 |
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室堂に到着 |
雷鳥沢キャンプ場 |
剣岳 |
≪2日目≫
朝は曇り何とか雨が降らないでもらいたいと思いながら出発。
剣沢沿いに高まきを歩く岩とザレタ小石を注意しながらやがて剣沢雪渓が見えてくる。厚いとこらは3〜4メートル位あるが薄いところがあり崩壊で歩けない。平蔵谷出会いを過ぎて雪渓をアイゼンなしで150m位渡るしばらく歩き沢水の落ちている一枚岩をロープに掴まりながら一人々慎重に下る。やがて長次郎出会いを過て150m位をアイゼンなしで対岸に横断する。 |
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剣沢小屋出発 |
剣沢雪渓高まき |
平蔵谷雪渓1 |
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平蔵谷雪渓2 |
一枚岩 |
長次郎雪渓 |
しばらく歩いて二股吊橋手前で岩の“へつり”を鎖に掴まり丸木を踏みながら5メートル位、途中岩が出ていて怖い思いをする。
やがて二股吊橋を渡って早目の昼飯にする雨が降り出す、このあたりからずーと大量のブヨにまとわれる。虫が大の苦手、タオルで払いながら仙人新道を500m位昇る。 |
途中左に山頂まで続くような大きい三の窓雪渓と小窓雪渓を見ながら蒸し暑さと虫に我慢しながら仙人峠を経て池ノ平小屋に到着。
ガスが多くて裏剣は見えない、少し休んでから小屋に風呂があり一人3分で入って下さいとのことで順番に入る。
リーダーはこの風呂は「最高だー」の一言、確かに汗と疲れを流せる風呂がこんな山奥にあり入れるのは嬉しい。 |
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へつりの丸木 |
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三の窓雪渓 |
子窓雪渓 |
池の平小屋の部屋 |
≪3日目≫
朝出発時は雨模様、やがて雲が薄くなる今日は下りまた下りが待っている。
仙人池ヒュッテに着いても全くガスは無くならない。晴れていれば仙人池から裏剣の絶景が見えるはずなのだが今日は残念ながら見えない。 |
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池の平小屋出発 |
平の池 |
仙人池 |
仙人温泉小屋で昼食休憩をしてから出発しばらくしてから雲切新道の激下りが始まる。 |
鎖と梯子ロープ躓きやすい木の根が数えきれないぐらい出てくる3時間位でやっと仙人谷ダムに降りてくるホッとする。
ただこれで終わりではないまた尾根まで登って下ってから今日の宿の阿曽原温泉小屋に到着。
ここの露店風呂は川を挟んで雄大な山を見ながら入れる源泉かけ流しの贅沢なご褒美。 |
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仙人温泉小屋 |
仙人谷ダム |
≪4日目≫
阿曽原温泉小屋出発前に小屋主人から小屋の歴史等を少し聞いてから歩き始める。
いよいよ今日で山行のお仕舞いリーダーよりここまでよく歩きました最後まで注意して歩きましょうと話があり出発。
尾根まで上がりあとは水平歩道を歩くこの道も木道あり梯子そして真っ暗なトンネルありで緊張を強いる途中で折尾谷の大きい滝とそして黒部の怪人巨大岸壁を常に見ながら6時間位歩いて欅平に到着。
ここでリーダーと全員が握手して4日間無事安全に歩き終えた事と達成感を喜び合う後は宇奈月温泉で入浴して帰途に就く。 |
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阿曽原温泉小屋 |
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阿曽原温泉小屋のご主人との集合写真 |
堤のトンネル |
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この字の水平歩道 |
木橋の水平歩道 |
欅平 |
全体を通しての感想、中2日間は曇り雨で眺望が良くなかったが1日目の剣岳が見えたこと4日目の水平歩道の展望は大変良く満足のいく山行でした。
紅葉は室堂が見ごろ、池の平から下の方はまだ早い阿曽原のあたりは10月20日ころと話していた。雪渓ありアップダウンの多い鎖・梯子と室堂から欅平まで30キロの4日間体力的にきつく私はもう限界でした。それと各小屋にシュワー・風呂・露天風呂とあり疲れを癒される。特に池の平小屋は素朴で無駄なもののない質素な作りと、もてなしが昔の小屋はたぶんこんな風だろうと思い気持ちに残る小屋だった。
楽しい山行でした。今回連れて行って頂いたOリーダーさん他サブリダー・同行のみなさん大変お世話になりました有難うございました。 |
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