≪紀行文≫ |
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〜〜〜青空の下、秋の平ヶ岳を充分堪能しました〜〜〜 |
日本百名山の平ヶ岳を皇太子ルートで歩くという企画をした。すると申し込み初日にいきなり20通の申し込みがあった。いそいで宿に連絡を入れ、最大何人まで可能かと聞いたところマイクロバスを使うので20人が限度ということで、その後の申し込みはすべてキャンセル待ちということで申込者に了解をもらった。
楽山会HPにも満員の記載をしていただいたが、申し込みの総数は30通になった。そしてキャンセルがでないまま当日に近くなった。ところが前日に一人、なんと当日に一人のキャンセルが出てしまった。それではキャンセル待ちの人にも連絡できない。それで18名の山行となった。もちろん宿には連絡したが山小屋とちがって山麓の宿、キャンセル料を取られなければいいがとヒヤヒヤだった。
皇太子ルートと一般的に言われている中ノ岐登山口は中ノ岐林道の終点から始まる。中ノ岐林道は80年ほど前に鉱石を掘り出すために作られた私有の道路だという。その後鉱石を掘る仕事はなくなり、林道は銀山平付近の宿の組合がその管理を任されていて、そこから平ヶ岳山頂へ行くルートはしばらく秘密のルートだったらしく地図にも載っていなかったらしい。ところがそれを1986年に現天皇が、そのルートから登られて、一般的に知られたという。ほんとかどうか、私はそんな風に知らされている。
その中ノ岐林道の入り口のカギを開けてもらわないと車では入れない、片道12キロの道、歩くのも登りなので4時間近くかかる。自転車、バイクもOKだが普通は車で登山口まで行くだろう、それには林道のカギを持っている宿に泊まらなければならない。つまり前泊の登山が必須の平ヶ岳山行なのだ。
≪一日目(曇り時々雨)≫
当日の昼過ぎに新潟駅を出たバスは小出インターで降り、シルバーラインを進む。うっかり運転手が奥只見ダムまで進むというミスがあり、ユーターンして銀山平から樹海ラインへと進む。
清四郎小屋はかなり奥の小屋だが、2日前での悪天候予報でのキャンセル料を取らないという条件で宿を探すとここしかなかった。登山口までも銀山平からよりも近いと思われそこにした。それとほんとうはもう一つ、銀山平の宿は12時半までに下山しないといけないルールになっている。 それは夕方の雨で中ノ岐林道が雨びたしになり危険だと、実際数年前にはバスが雨で川に流された被害もあったようだ。でもそれではゆっくりと平ヶ岳を楽しめない。そんなわけで今回は清四郎小屋を選んだ。
清四郎小屋の定員は25名。我々以外に若干宿泊者もいたようだ。お風呂は宿の外の露天風呂、6人くらいでいっぱいになる。それで夕食を6時半として食事前に男性、食事後に女性とした。夕食後は談話室で少し飲みなおし、翌日が早いので早めに布団にはいった。
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奥銀山鷹ノ巣「清四郎小屋」 |
清四郎小屋の露天風呂 |
≪二日目(晴れ)≫
朝4時にバスで出発、まだ暗い樹海ラインを進む。
中ノ岐林道入り口で宿の主人がカギを開ける。頑丈なカギらしく時間がかかる。バスを中に入れると、今度はカギを閉める。そして宿の主人を乗せて中ノ岐林道を進む。
登山口に着くころ、ようやく空が明るくなった。登山口には30人ほどの登山者がちょうど出発するところだった。マイクロバスも2台停まっていた。 平日なのに参ったと思った。ここの登山道は狭く追い越しが難しい。 |
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登山口には2台のバスがすでにあった。 |
中ノ俣林道登山口で準備 |
準備をしたら5分ほど歩いた川原で朝食を取り、ゆっくりと歩き出した。18人もの大集団で食事タイムを取る場所はそこしかなかった。
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中ノ俣川に掛かる橋を幾つか越える(大雨のときはこの橋は使えない) |
雨上がりの登山道、大きな岩石も木に捕まりながら飛び越え、大きな木々で景色も見えない。そんな急坂を登って、30分ごとに休憩を取り、疲れがピークに達したころ、秋色に染まる湿原に突然出る。 |
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歩き辛い急登を約2時間 |
秋色に染まる湿原に出た |
途中何度か前の集団に追いついたが追い越さずそのつど休憩を取った。また登ってくる途中には時々視界が開け、越後三山や未丈ヶ岳らしき山も見えたがガスが周りにあったので正確ではない。
その湿原がたまご石分岐だ。そこからは緩やかな斜面を木道歩きだ。
我々の前を歩いていたのは5人組、その前はかなり空いているよう。それならば追い越してもよかったか。 |
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玉子石分岐(右端が山頂) |
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来た道を振り返る |
広い湿原をルンルンと |
姫ノ池から大きく右に折れて下る。そして低木の樹林帯を50Mほど登ると再び湿原に、すぐ先に山頂が見える。その山頂広場に多くの登山者がいた。 |
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正面が平ヶ岳山頂 |
平ヶ岳と姫ノ池分岐 |
もうすぐ山頂 |
我々は山頂の標識で集合写真を撮り、最高地点らしきところまで行って戻ってくると団体はもう下山にかかって広い休憩スペースが空いた。
平ヶ岳ではそこしかない広いスペースでゆっくりと食事タイムとした。周りの景色はガスで望めない。それでも尾瀬の燧ケ岳や上州武尊山は確認できた。
帰りはもっとゆっくりと催促され、たまご石に寄り道、そして急坂を下るのでした。 |
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平ヶ岳最高点に立ち寄り |
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平ヶ岳山頂広場 |
平ヶ岳山頂で集合写真 |
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平ヶ岳山頂広場で昼食休憩 |
たまご石までもう少し |
たまご石 |
登山口まであと10分くらいというところでまた「ひかり苔」が見たいとまた寄り道。でも綺麗なひかり苔には感動しましたよ。
そしてバスに乗り、日帰り温泉に入り、新潟に帰ってきました。
参加者の皆様、大変ご苦労様でした。青空の下、秋の平ヶ岳を充分堪能しましたね。
またどこかの山でお会いしましょう。
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狭くて急な登山道を下る |
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ひかり苔まで横道で5分 |
ひかり苔 |
中ノ岐林道のゲートを開ける宿の主人 |
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