≪紀行文≫ |
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〜〜〜どちらの頂上も展望は雄大、日本二百名山の乾徳山は360°の展望と富士山が絶景〜〜〜 |
新潟駅から14名と巻潟東5名・栄1名を乗せて合計20名でマイクロバスは新潟駅6時過ぎ出発、高速の北陸道・関越に乗り花園ICから国道140号線に降り、落合集落手前の道の駅大滝温泉で登山靴に履き替えて、再度バスに乗り、落合集落経由杉ノ峠林道の狭い道を走り、御岳山登山口に到着した。
【9/14(土)】「秩父御岳山」(1081m)
秩父御岳山は埼玉県秩父市にある奥秩父山塊の標高1,080.4mの山、木曽御嶽山と同じく普寛上人が開山した信仰の山。以前は、普寛上人が祀られる落合にある普寛神社から直登する登山道が一般的だったようだが、現在その登山道は崩壊のため廃道。秩父鉄道の終点三峰口からがメーンの登山道となっているようであるが、今回は落合からの一番短い登山道を選び、かつ、最初はHリーダーが見つけた登山道の表示がないマニアックな登山道を歩きました。
バスで降りた登山口は標高約550m、標識には杉ノ峠経由の登山口表示であった場所で登山準備をする。 |
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道の駅大滝温泉で登山靴に履き替える |
登山準備 |
登山開始 |
実際の杉ノ峠経由の登山口は10分ほど歩いた場所にあり、我々はそこを過ぎ、交通止め表示を超えて、さらに10分歩いた登山口の標識が無いリーダーが見つけた道から登る。 |
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杉ノ峠経由の登山口を超えて |
頂上まで2.3km、2時間10分 |
表示はないがここから登ります |
事前調査の際には、目印を置いたとのことであったが、最近の台風で飛ばされたのか、それが無いので、少し迷いながら登っていく。
登山道は、良く管理されている杉林に中を通り、途中看板があり「剣ヶ峰を経て頂上へ60分」と書かれていたが、我々は68分で登った。
この看板からは強石登山口から杉の峠経由の尾根道の正式な登山道に合流した。 |
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杉林の急坂を登る |
杉ノ峠経由の尾根道に |
看板があり「剣ヶ峰を経て頂上へ60分」 |
途中、頂上への表示もしっかりある。林道を横断した場所には強石登山口からの杉の峠手前は倒木が多く、歩行が困難との記載のある標識があった。 |
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頂上への表示もしっかりある |
ここは歩きやすい尾根道 |
登山道注意書きが書かれた標柱 |
この登山道は、距離は短いが高低差は大きく、稜線の岩稜、ヤセ尾根は鎖やトラロープが取り付けられている。
それを超えると広く・歩きやすい登山道になり、三峰口・強石R分岐点と2つピークがあり最後の登りで、秩父御岳山頂上(1081m)に12:53到着した。
山頂直前に不動明王があり、頂上には、信仰の山らしく祠と鐘、賽銭箱もあったが、休憩するには少し狭い。しかし、山頂の祠の裏に周囲の山々の表示盤があり、大パノラマとなっている。
山頂からは、両神山や奥多摩から奥秩父の山並みが見渡せた。 |
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稜線の岩稜、ヤセ尾根は鎖やトラロープが |
広く・歩きやすい登山道に |
三峰口・強石R分岐点 |
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山頂直前に不動明王が |
秩父御嶽山の山頂は信仰の山らしく祠と鐘、賽銭箱も |
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山頂で昼食休憩 |
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両神山山頂に雲がかかっていた |
秩父御嶽山山頂での集合写真 |
昼食後、13:40に下山開始、下山コースは同じ道を辿り、15:00にマイクロバスが止まっている場所に到着した。
民宿山吹荘に向かうが、民宿は風呂が無いので、「三富笛吹の湯」で入浴の後、民宿へ到着。Hリーダーから送られてきた山行計画書に書かれていた「食事の時に配膳のお手伝いをお願いします。」の意味が民宿へ来る時まで全く気にしていなかったが、到着して全てが分かった。
民宿に泊まりたいとする予約が無い日が多く休業状態、今回みたいに大勢宿泊する場合の体制が整っていないようで、今日の体制は90歳台の経営者おばあちゃんと手伝い1人のみ。そこにHリーダーが予約したものだから、料理は作るがそれ以外の配膳、ご飯等を盛るなどは、我々がお手伝い。
その料理も、家庭料理のようなもので少しずつ一つの皿に盛りつけてあるのみ、ご飯はあるがみそ汁は無し(4553の写真で確認を)。
乾杯のビールも冷えていないが、元気よく乾杯して食事を終えた。私を含めて男3人は、この場所で片づけた後に就寝した。 |
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三富笛吹の湯 |
今回宿泊した山吹荘 |
山吹荘で夕食 |
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【9/15(日)】「乾徳山」(2031m ) 日本二百名山・山梨百名山
日本二百名山・山梨百名山の乾徳山(標高2031m )は、奥秩父の主脈から南東に派生した尾根上のピークで、甲府盆地の勝沼辺りから北を望むと、並び立つ山々の中に尖ったピークを確認する事が出来る。
およそ700年前から武田信玄の菩提寺である名刹・恵林寺の山号となっていて、修験道の霊場という一面も持っている。恵林寺の開祖は、鎌倉時代の禅僧・夢窓国師で、乾徳山山頂で座禅を組み修行した後、元徳2年(西暦1330年)に開山したとされている。
乾徳山の名前は、恵林寺の乾(いぬい)の方角=北西の方角にあることに由来しているとのこと。 |
朝方起きて窓から外をのぞくと今日は快晴だ。おばあちゃんは夜の2時頃から朝食の準備をしており、その近くの朝食会場で寝ていたので気になり、3時過ぎに起きて布団を取り除き、食器の準備、その後女性陣が来て、料理の準備が出来ていないので、数人でみそ汁、鮭の焼き魚などを手伝う。大勢の分なので、なかなか全員の料理が揃わないが、揃った人から食べ始める。
早い朝食だったので、出発も予定より早まり登山靴を履いて5:47山吹荘を出発し、民宿のおばあちゃんの息子が道案内していただけるとのことで、バスに乗って大平登山口へ向かう。林道は舗装されているが悪路で、木の枝がバスの屋根にかかる場所や、バスの切り替えが厳しい狭い道路を進む。
林道を登り、本来の登山口より少し上の登山口から6:31登山開始。 |
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歩いたコース(クリックで拡大) |
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乾徳山登山口で準備 |
登山口から登山開始 |
樹林帯の登山道と林道を交互に登り、月見岩・道満尾根コースの表示板のある所から、本格的な登山コースに入る。
なだらかなところや、急な個所を幾つか登り、開けたところで富士山が初めて見え、感動の声が自然にでる。 |
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登山道・林道を交互に登り |
ここから、急登が始まる |
見晴らしの良い場所で富士山が見えた |
その後、急な岩場を何度か登り、抜けると視界が開け、大草原が目の前に広がる。絶好の休憩ポイントである広く平原のような扇平に到着し、完全に展望が開け、南側には富士山がよく見る。ほぼ中央に月見岩が鎮座し、登って富士山を見て撮影スポットになる。
少し歩いて、「手洗石」がある場所で10分強休憩。 |
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急な岩場を何度か登る |
急に視界が開け大草原が目の前に広がる |
富士山の撮影スポットの月見岩 |
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月見岩から富士山 |
「手洗石」で休憩後、登山開始 |
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「手洗石」を過ぎると再び急な登りが始まり、乾徳山らしい岩の雰囲気に、再び樹林帯の中へと入り、ごつごつした岩と木の根の道を登って行く。
その後、その昔国司が修行をしたと言い伝えられている「髭剃岩」や「雨乞い岩」「カミナリ岩」「胎内岩」など、ユニークな岩が出現する。
ついに登山道も巨大な岩になり岩登りの始まりで、この辺りから乾徳山の醍醐味岩場が始まりテンションも徐々に上がる。
最初の「髭剃り岩」は、鎖が無く幅が狭い場所を通り、超えると絶景の場所で、そこを過ぎるとハシゴがある。
そして、本日の最初の本格的な大きな鎖場「カミナリ岩」。2段構えの鎖場で、厳しく危険な場所である。私は、2段目の鎖場の2本ある鎖の難易度の高い左側の鎖で登る。どうも左が登り用、右が下り用のようであるが、下る人もいないので皆さん右側の登りやすい鎖を使う。 |
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最初の試練 |
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狭い岩道の後、見晴らしがよい「髭剃岩」 |
1段目の「カミナリ岩」 |
その後の2段目の「カミナリ岩」 |
「胎内岩」を回り込み、いよいよ乾徳山の一番の名物、巨大な一枚岩のラスボスの登場で「奇岩鳳岩」はほぼ垂直で高さ20m岩壁である。事前に写真で見ていたが、ワクワクする岩場。登ってきた感想は、この鳳岩を登るにはある程度の腕力が必要である。
ここが無理だと思った人のための迂回路があり、数人この道で頂上に行った。
そして「鳳岩」鎖場を登りきった先に待っていたのは標高2,031m乾徳山の山頂9:14到着。
山頂は大岩が積み重なった岩だらけで、めちゃめちゃ狭い山頂。しかし、山頂からの展望は、また別世界の絶景が広がり、そして360度の展望。富士山や南アルプス、奥秩父の山々などが見渡せるが、何といっても富士山が素晴らしい。 |
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「胎内岩」を回り込み |
「奇岩鳳岩」のほぼ垂直で高さ20m岩壁 |
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登りきると乾徳山の山頂(振り返ると富士) |
狭い乾徳山山頂で集合写真(岩にしがみついて) |
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乾徳山山頂のパノラマ |
集合写真を撮ったり、コーヒータイムにしたりと少しゆっくりした後、帰りは迂回新道ルートというコースをとって9:37下山。国師ヶ原までの別ルートだが、結構急な傾斜のがれ場があり大変な道と時間が結構かかった。 |
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反対側の下山道も厳しい岩場 |
結構急な傾斜のがれ場を下る |
国師ヶ原へ11:31到着。左手には国師ヶ原ヒュッテがあり、その周りで昼食をとる。
食事中に、何気なく後ろを振り向いたら鹿の親子に遭遇。慣れているのか距離は取っているもののそれほど警戒している様子はない。 |
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国師ヶ原ヒュッテに到着 |
国師ヶ原ヒュッテ脇で昼食休憩 |
鹿の親子に遭遇 |
昼食後、12:02下山開始。自動車が通れる道を歩き、20分弱歩くと、登りに使った道に戻り、下山し、登山開始の際の大平登山口からさらに下ってその下の登山口に12:50到着した。
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国師ヶ原を後に広い登山道を下る |
大平登山口到着(バスが待っている) |
その後、昨日入浴した笛吹の湯で1時間の入浴をし、今日の汗と疲れとエネルギーを取って一路新潟駅南口へ向かう。
今回の山行は、変化に富み、スリル満点でとても楽しい山行でした。山頂下の岩登り富士山の展望など山頂からの展望は360度の大パノラマも素晴らしかったでした。Hリーダーありがとうございました。
≪今回出逢えた花々≫(花は少なかった) |
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