≪紀行文≫ |
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〜〜〜川の中をじゃぶじゃぶ歩けるなんて、なんて素敵なんでしょう!〜〜〜 |
「沢登りは楽しいですよ〜。」去年楽山会のメンバーの方から、沢をやってみないかと誘って頂き、田舎育ちで川大好きな私は、この日をとても楽しみにしておりました。とはいえ、沢登りは全くの初心者。4月のカッタン岩でロープワークを教えて頂き、必要な道具も少しずつ買い揃えて準備万端。1週間前から天気予報を毎日チェック。梅雨のこの時期は、なかなか晴れマークが付きません。
そして当日の朝、新潟は曇り空。リーダーから「二本松市の天気は快方に向かう予想だが、前日の雨の影響もあるので、今日の行動は行ってみて判断します。」との説明がありました。
自家用車3台で二本松塩沢スキー場へ。
各自体をほぐした後、さっそく準備開始です。
私以外は、皆さん経験者ばかり。手際よく身支度を整えていきます。初めて履く沢靴(これがなかなか履きにくい)、ハーネス、カラビナ、そしてヘルメットなどいつもと違う装備に、少しずつ緊張してきました。 |
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身支度完了 |
コースについてミーティング |
青空が広がってきた |
登山口まで少し歩き、いよいよ入渓です。「ちゃんと歩けるだろうか」「水はどれだけ冷たいんだろう」楽しみにしていたはずなのに、次々と心配事が浮かんできて、肩に力が入ります。
「ここまで来たらもう入るしかない!」ジャブン!思い切って水の中に足を入れ、リーダーの後を慎重について行きます。
「うわー、楽しい〜!!」
水底の石は見えにくく不安定で滑るし、水は冷たく勢いもなかなかでしたが、それ以上に緑の木々に囲まれて水の中を進む気持ち良さったら、想像以上でした。 |
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林を抜けて |
入渓地点 |
涼やかな流れと緑 |
リーダーは、細心の注意を払ってルートを選び、ロープを渡し、適所でアドバイスしてくれます。他のベテランの方々もリーダーと共に助けてくれます。
多少の恐怖心はありましたが、本当に安心して前に進む事ができました。 |
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涼やかな流れと緑 |
最初の大滝 |
ロープを待つ間、登るルートを確認 |
まずは三階滝を目指しましたが、前日の雨で増水しており、普段なら難なく渡れる所も時間がかかりました。 |
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釜をへつって右岸を登る |
休憩時にも現在地を確認 |
明るい緑の中を進む |
途中小さい滝も幾つかあり、どこを見てもよい眺めです。岩に張り付いたいろいろな種類のこけも愛らしい。小休憩を入れながら、へつりも何とかクリアして、やっと三階滝に到着です。
初めて見る三階滝は、水量が多くてとてもダイナミック。絶え間なく流れ落ちる水がすごい迫力で迫ってくる感じ。滝からのミストがすごく気持ちいい!こんなに間近で見られるなんで、沢を登って来た人へのご褒美です。
三階滝は登らずに、ハシゴを使いまき道をします。しばらく進んでから、広い所を見つけお昼ご飯にしました。
お腹はペコペコ。流れ落ちていく清流を目の前に眺めながらの贅沢なランチタイム。「あー 幸せ。」 |
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三階滝(二段目・三段目) |
この滝は高巻きました |
昼食時にもヘルメットを脱ぎません |
休んで元気を取り戻し、八幡滝を目指して出発。所々ナメ床が現れてきました。「待ってました!」心の中で拍手。ナメ床は歩き易く、まわりの景色を見ながらゆっくり味わって進みます。「本当に来て良かった!」 |
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泡立つナメ |
懸垂下降 |
途中何度かバランスを崩しそうになりながらも、無事に八幡滝に着きました。皆で記念写真を撮って、滝を目の前で観賞します。本当に素晴らしい眺め。癒されます。
この上の霧降の滝に行く道が、きれいなナメ床が続く場所だと教えて頂き、クサリを伝って見に行きました。
ゆるやかに先へと続くナメ床に、木漏れ陽が射してキラキラ光っています。「有名な奥入瀬に負けない美しさ!」(あくまでも私の感想です。)
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満足の笑顔 |
八幡滝の上に立つ |
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今日は水量が多かったので、予定していた霧降の滝までは行けませんでしたが、初めての沢登りは、帰りたくないくらい楽しかったです。
名残惜しい気持ちを抑え、登山靴に履き替えて、そのまま登山道から下山します。
所々ぬかるんだ道を順調に下り、全員無事にスキー場の駐車場へ到着しました。
帰りはお楽しみの岳温泉へ。
酸性の熱い(熱すぎ?)お湯でさっぱりし、牛乳でのどを潤し(温泉の後の牛乳って、本当においしい!ビンの牛乳だからよりおいしいのかな?)、新潟に向かって出発しました。 |
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帰ってきました |
こんな歳になって、川の中をじゃぶじゃぶ歩けるなんて、なんて素敵なんでしょう!参加させて頂いて、本当によかったです。
こうして沢登りを楽しめたのも、皆さまのお陰です。リーダーさんはじめ、車を出して下さった方やLL、会計、そしてご一緒頂いた皆さまに、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。 |
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