会山行紀行文 2019年
7/13(土)
曇り時々晴れ
(あだたらやま)
安達太良山湯川(沢登り)
参加者 (紀行文) 2242 K/A
No−90 グレード:C上  11名
 担当リーダー 2054 R/K (男性5名・女性6名) (写真) 1968 N/K
≪コースタイム≫
新潟駅(5:00)=(磐越道・東北道)=二本松塩沢スキー場(8:20-8:50)…三階滝(11:50)…八幡滝(14:20-14:50)…二本松塩沢スキー場(15:50-16:10)= (東北道・磐越道)=新潟駅(20:30)
≪紀行文≫
〜〜〜川の中をじゃぶじゃぶ歩けるなんて、なんて素敵なんでしょう!〜〜〜

 「沢登りは楽しいですよ〜。」去年楽山会のメンバーの方から、沢をやってみないかと誘って頂き、田舎育ちで川大好きな私は、この日をとても楽しみにしておりました。とはいえ、沢登りは全くの初心者。4月のカッタン岩でロープワークを教えて頂き、必要な道具も少しずつ買い揃えて準備万端。1週間前から天気予報を毎日チェック。梅雨のこの時期は、なかなか晴れマークが付きません。

 そして当日の朝、新潟は曇り空。リーダーから「二本松市の天気は快方に向かう予想だが、前日の雨の影響もあるので、今日の行動は行ってみて判断します。」との説明がありました。

 自家用車3台で二本松塩沢スキー場へ。
 各自体をほぐした後、さっそく準備開始です。
 私以外は、皆さん経験者ばかり。手際よく身支度を整えていきます。初めて履く沢靴(これがなかなか履きにくい)、ハーネス、カラビナ、そしてヘルメットなどいつもと違う装備に、少しずつ緊張してきました。
身支度完了 コースについてミーティング 青空が広がってきた

 登山口まで少し歩き、いよいよ入渓です。「ちゃんと歩けるだろうか」「水はどれだけ冷たいんだろう」楽しみにしていたはずなのに、次々と心配事が浮かんできて、肩に力が入ります。

 「ここまで来たらもう入るしかない!」ジャブン!思い切って水の中に足を入れ、リーダーの後を慎重について行きます。
 「うわー、楽しい〜!!」

 水底の石は見えにくく不安定で滑るし、水は冷たく勢いもなかなかでしたが、それ以上に緑の木々に囲まれて水の中を進む気持ち良さったら、想像以上でした。
林を抜けて 入渓地点 涼やかな流れと緑

 リーダーは、細心の注意を払ってルートを選び、ロープを渡し、適所でアドバイスしてくれます。他のベテランの方々もリーダーと共に助けてくれます。
 多少の恐怖心はありましたが、本当に安心して前に進む事ができました。
涼やかな流れと緑 最初の大滝 ロープを待つ間、登るルートを確認

 まずは三階滝を目指しましたが、前日の雨で増水しており、普段なら難なく渡れる所も時間がかかりました。
釜をへつって右岸を登る 休憩時にも現在地を確認 明るい緑の中を進む

 途中小さい滝も幾つかあり、どこを見てもよい眺めです。岩に張り付いたいろいろな種類のこけも愛らしい。小休憩を入れながら、へつりも何とかクリアして、やっと三階滝に到着です。

 初めて見る三階滝は、水量が多くてとてもダイナミック。絶え間なく流れ落ちる水がすごい迫力で迫ってくる感じ。滝からのミストがすごく気持ちいい!こんなに間近で見られるなんで、沢を登って来た人へのご褒美です。

 三階滝は登らずに、ハシゴを使いまき道をします。しばらく進んでから、広い所を見つけお昼ご飯にしました。

 お腹はペコペコ。流れ落ちていく清流を目の前に眺めながらの贅沢なランチタイム。「あー 幸せ。」
三階滝(二段目・三段目) この滝は高巻きました 昼食時にもヘルメットを脱ぎません

 休んで元気を取り戻し、八幡滝を目指して出発。所々ナメ床が現れてきました。「待ってました!」心の中で拍手。ナメ床は歩き易く、まわりの景色を見ながらゆっくり味わって進みます。「本当に来て良かった!」
泡立つナメ 懸垂下降

 途中何度かバランスを崩しそうになりながらも、無事に八幡滝に着きました。皆で記念写真を撮って、滝を目の前で観賞します。本当に素晴らしい眺め。癒されます。

 この上の霧降の滝に行く道が、きれいなナメ床が続く場所だと教えて頂き、クサリを伝って見に行きました。
 ゆるやかに先へと続くナメ床に、木漏れ陽が射してキラキラ光っています。「有名な奥入瀬に負けない美しさ!」(あくまでも私の感想です。)
満足の笑顔 八幡滝の上に立つ
 
 今日は水量が多かったので、予定していた霧降の滝までは行けませんでしたが、初めての沢登りは、帰りたくないくらい楽しかったです。

 名残惜しい気持ちを抑え、登山靴に履き替えて、そのまま登山道から下山します。

 所々ぬかるんだ道を順調に下り、全員無事にスキー場の駐車場へ到着しました。

  
 帰りはお楽しみの岳温泉へ。

 酸性の熱い(熱すぎ?)お湯でさっぱりし、牛乳でのどを潤し(温泉の後の牛乳って、本当においしい!ビンの牛乳だからよりおいしいのかな?)、新潟に向かって出発しました。
 帰ってきました

 こんな歳になって、川の中をじゃぶじゃぶ歩けるなんて、なんて素敵なんでしょう!参加させて頂いて、本当によかったです。

 こうして沢登りを楽しめたのも、皆さまのお陰です。リーダーさんはじめ、車を出して下さった方やLL、会計、そしてご一緒頂いた皆さまに、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。