会山行紀行文 2019年
5/11(土)
晴れ
(すがりだけ・ふじさん・たていわやま)
須刈岳・富士山・立岩山

438m   509m   430m
参加者 (紀行文) 2097 T/Y
No−47 グレード:C  21名
 担当リーダー 2097 T/Y (男性8名・女性13名) (写真) 2097 T/Y
≪コースタイム≫
新潟駅(6:10)=新潟中央IC=安田IC(6:40)=(磐越道)=西会津IC=国道49号線駐車場(7:25-35)…上野尻登山口(160m)(7:37)…須刈岳山頂(438m)(8:40-8:56)…上野尻登山口(9:49)=漆窪登山口(273m)(10:25)…富士山山頂(509m)(11:16-12:30)…立岩山登山口(13:00)…立岩山山頂(13:07-14)…立岩山登山口(13:27)=西会津IC=(磐越道)=安田IC=新潟中央IC=新潟駅南口(15:43)
≪紀行文≫
〜〜〜日本一の富士山と同じ名を冠した西会津の富士山など3座登る〜〜〜

 今回は、日帰り山行で3座登った。
 1座は、日本最高峰の富士山と同じ名を冠した喜多方市と西会津町の境にある(頂上は西会津町新郷冨士地区)会津百名山の「富士山(509m)」で、国土地理院の地形図には間違いなく「富士山」と記されており、地元では「権現山」とも呼ばれ地元の人々に親しまれ、山頂には御冨士権現が祭られている。その他、うつくしま百名山・会津百名山の「須刈岳(438m)」と富士山から縦走できる「立岩山(430m)」の3座。

 朝から快晴、新潟駅から参加者19名を乗せた中型バスは新潟駅6時過ぎ出発、新潟中央ICから高速の磐越道に乗り安田ICで途中乗車する2名を乗せ計21名となる。今回中型バスになったのは、バス会社の都合で、小型バスが準備できなくて小型料金で中型が配車された。
 高速道から見た残雪の飯豊連峰は、朝の澄み切った快晴の中、それは秀麗で威厳を放っていた。
 西会津ICで下り、国道49号線で新潟方面に向かい、最初の須刈岳の上野尻登山口に近い国道49号線駐車場へ到着。
登山口近くの駐車場で登山準備 駐車場から新潟方面の登山口へ 2分ほど歩いて上野尻登山口

須刈岳(438m)うつくしま百名山・会津百名山

 「須刈岳」は、西会津町上野尻地区にて悠然と流れる阿賀川の左岸に佇む。古くから山麓の住民が豊作祈願と雨乞いを行ってきた信仰の名山。標高は438mとさほど高くはないが、こんもりと屹立した山容は西会津ICあたりから見ても独特の存在感がある。
 須刈岳登山口の看板、頂上まで50分 林道のような道   登山口から8分で分岐から登山道に
しばらくはゆったりした登山道 途中で山頂が見えた ここから急登の連続
草木が登山道を覆っていての急登 この先の急登の前に休憩 頂上へ向かう登山道はブナ林で綺麗 
 もうすぐ山頂
須刈岳山頂到着 須刈岳山頂での集合写真
手前が高揚山、後ろ飯豊連峰(左大日岳・右本山) 頂上の大きな杉に落雷の後 上野尻登山口到着

富士山(509m)会津百名山
 
 「富士山」は、国土地理院の地形図には間違いなく「富士山」と記されている。地元では「権現山」とも呼ばれ地元の人々に親しまれ、山頂には祠(御冨士権現)と灯篭があり、全国に広まった富士信仰の裾野の広さを感じさせる霊峰。北側に飯豊連峰が迫り、東側には磐梯山を遠望できる。  山麓には美しい棚田が広がる。

 登山口は西会津町側からは漆窪と泥浮の二カ所あり、喜多方市側からは立岩登山口がある。
 今回は漆窪登山口から登るが、泥浮・立岩登山口の標識は目立つところに立っていたが、漆窪登山口は道路からは標識がなく、民家の脇の富士川の橋を渡って登山口となる。

 富士川の橋を渡って富士川の右岸を進み、朽ち果てた木の橋を渡り民家の裏庭を通り登山開始。
 流路に沿って左岸をさらに進むと砂防ダム(富士川ダム)が左にある。ここから道は右に折れ、いよいよ登りになる。道は作業歩道で歩くに支障はない。ナラの混在する雑木林を抜けると右がスギの造林地になっていて、作業歩道から離れて造林地の中の踏み跡を登っていく。道形は上部に行くほどハッキリし、尾根伝いはちゃんとした登山道になっている。東側は造林地で見晴らしも良い。
 漆窪登山口に到着  漆窪登山口標識、川沿いが登山道  橋を渡って登山開始
途中にあった雨天神様の石碑 暫く傾斜の少なく雑草が多い林道を歩く 林道から標識のある分岐を右へ
分岐から本格的な登山道に入りすぐ急登 ようやく見晴らしの良い場所の壱の坂展望 壱の坂展望からの白い飯豊連峰と手前左・高森山
急登の連続で休憩 弐の坂展望でも急登 その後はなだらかに登る

 後半はゆっくり歩いて富士山頂(508.8m)に着く。山頂には石の祠と三等三角点があり、頂上から3方にそれぞれ会津磐梯山、飯豊連峰、御神楽山の標識と展望できる場所まで、以前はなかったが綺麗に道がついていた。到着後、3方の展望場所に行き、それぞれ山座同定を行った。その後、各展望場所と頂上に分散して昼食。
 頂上直下の最後の急登
富士山山頂の石の祠(御冨士権現)と灯篭   富士山山頂での集合写真 
 磐梯山  飯豊連峰 御神楽岳標識の先の見晴らし場所で昼食

 下山開始、最初は尾根伝いに南南東に下って行き、立岩山と泥浮登山口の分岐標識から一部道がない立岩山への急坂から降り、半分降りたあたりの急坂では道のない雑草の中を適当に道を作り降りる。今では使われていない荒れた畑の脇を通り、蕨を取りながら立岩山登山口に着く。
下山開始   立岩山と富士山各登山口の分岐標識  もうすぐ分岐
立岩山と泥浮登山口の分岐標識   分岐から一部道がない立岩山へ急坂  急坂の雑草で道のない処から降りた

立岩山(430m)
 立岩山は、この富士山の東隣の立岩集落にある小岩峰である。地図にも記載されていないが、富士山との背比べの伝説も残る、地元では大切にされている山である。
 T字路に立岩山の案内板があり、以下のように書かれている。
 「太古のロマン景勝の立岩山」
 立岩、前に堤とそこにそびえ立つ岩山、立岩山は村を代表する景勝地であり、頂上からは会津平を一望できるところである。
 また昔話と伝説によれば、立岩山と富士山の背比べをし、高い方が地主になり天下を取ることになった。勝負の結果は、天女に邪魔された立岩山が負け、富士山が地主神になったというさらに昔、干ばつに見舞われた際、地区民が天に届くように頂上に登り雨乞いを行ったところ、突然雷雨となり大杉に落雷し穴があいたという言い伝えがあり通称雷山とも呼ばれている現在も穴のあいた大杉があり今でも、信仰されている。
 途中、蕨などの山菜を取りながら 立岩山登山口に到着   ザックを置いて空身で登る 
 立岩山の登山道  先に立岩山山頂の看板が見える 立岩山山頂の祠
 立岩山山頂から見えた磐梯山  立岩山登山口に到着 T字路に立岩山の案内板
「太古のロマン景勝の立岩山」 
 帰りに、「道の駅にしあいづ」へ寄り、山菜などの土産を買って、西会津ICから一路新潟へ帰る。