≪紀行文≫ |
|
|
〜〜〜白と青とのコントラストが素晴らしい稜線歩き〜〜〜 |
地形図には笹目集落近くから兎平に向かって作業道が点線で表記されていますが、現在では作業道はありません。それでも下場が杉林で、上部がブナ林なので下藪が少なく、兎平までは雪が無くてもさほど歩き難いルートではありません。兎平から菅名の稜線に向かっては日当たりが良くなるのでしょう、雪が無い時期にはかなり藪がうるさいルートです。
今年は山を眺めると低い山では雪がほとんど着いていないので、藪がやばいかなと心配していました。加えて山行3日前までの天気予報は雨模様で半ば実施を諦めかけるほどモチベーションは下がり切っていました。
実施日が近づくに連れ天気予報は快方に振れました。しかも実際登ってみると、標高400m付近からは安定した雪が着いていました。空は真っ青な快晴で、白と青とのコントラストのもと、素晴らしい稜線歩きが楽しめました。
笹目集落外れの早出川に架かる“電信橋”を渡った左側から取り付きます。
取り付いてから標高200mまで、高低差150m程の登りがかなりの急こう配です。細い下藪につかまりながら這うようにゆっくりと登りました。 |
|
|
|
橋を渡ってすぐの道端、準備を整えます |
取り付き点、細い沢を越えます |
杉林の急斜面の登り |
急傾斜の斜面を登り切り、傾斜が緩むと日陰にポチポチと雪が出てきます。 |
|
|
|
もうすぐ急傾斜を登り切れます |
ようやく急傾斜を登り切りました |
傾斜が緩むと日陰に雪が出てきました |
杉林の斜面を抜けると広葉樹の広い尾根になります。進むに連れて徐々に雪の量が増えていき、標高350m付近からは安定した雪が着いていました。 |
|
|
|
杉林を抜けると広葉樹の広い尾根 |
進むに連れて雪が多くなります |
標高350m付近、安定した雪が着いています |
緩やかな登りが兎平直下まで続きましたが、兎平直下の標高差50m程の登りは急傾斜になります。直登せずに一旦右側に斜めに巻いて、螺旋を描くように登り上がりました。 |
|
|
|
兎平直下の登り、傾斜が急になります |
兎平に飛び出しました |
兎平と行く手の菅名山塊 |
兎平は広い丘陵帯です。兎平からな菅名山塊は無論のこと、川内山塊、日本平山、日倉山、飯豊連峰などなど360度の大パノラマが広がっています。ただし、この大パノラマは冬期雪に丘陵が覆われている時期に限られます。雪が無い時は木々に遮られ展望はほとんど望めません。もちろん藪に覆われているので来ること自体が大変です。 |
|
|
|
皆さん、日本平山を眺めています |
遠くは飯豊連峰 |
川内方面 |
兎平を後に菅名の主稜線へと向かいます。主稜線に向かう尾根からも素晴らしい展望が開けています。
兎平までは傾斜に緩急はありますが一貫して上りでした。上りでは足がさほど雪に沈まないのでツボ足で通しましたが、下りになると雪面に衝撃が加わるので足が雪に潜り易くなります。菅名に向けてはワカンを付けて進みました。 |
|
|
|
菅名に向かう尾根、さぁ出発です |
尾根の起伏は穏やかです |
間もなく主稜線です |
風越山に向かう稜線上の標高340m程のピーク上で昼食を摂りました。それぞれ思い思いに陣取りして、それぞれが好みの方向を眺めながらゆっくりと過ごしました。 |
|
|
|
昼食風景1 |
横山を眺めながら |
昼食風景2 |
昼食を摂り、ゆっくりくつろいだら風越山に向かって出発です。
昼食場所のピークの標高は840m超、風越山の標高は806m、風越山は下りの尾根上のこぶのような感じです。
風越山の山頂は尖っています。山頂のてっぺんには2、3人しか立てません。
山頂から下に斜めに集まって記念写真を撮りました。 |
|
山頂のとんがりが特徴の風越山 |
|
|
写真日樽は大蔵山方面 |
|
尾根の広いとお好みで歩きます |
風越山山頂での記念写真 |
風越山から下る尾根には“まんさく”の花があちらこちらに咲いていました。タムシバのつぼみはまだまだ硬そうでした。
当然のことですが下るに従い雪が少なくなり、標高530m付近でワカンを外しました。 |
|
|
|
風越山から下る尾根 |
尾根の“まんさく”の花 |
雪が少なくなりました |
風越山には大蔵遺跡方面から道があります。標高の高い所では低木が道を覆っていて道と言うより踏み跡程度の状態です。山慣れしていない人には心細くなりそうな感じです。日当たりの良し悪しなのでしょうか、道は下場に下るに従い道形がはっきりし、しっかりした登山道の体をなしてきます。
登山道が尾根突端の送電線鉄塔に行き当たり、以降送電線の保守用道で数分歩けば林道に出ます。 (おわり) |
|
|
|
上部の道、踏み跡程度の状態 |
下場の道、だれが見ても道です |
尾根突端の送電線鉄塔 |
|