≪紀行文≫ |
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〜〜〜梅百花に酔いながら〜〜〜 |
昨年は天候が悪く中止になり、今年はリベンジ山行となった計画。
薄ら寒い早朝の新潟駅南口には大型の立派なバスが待っていてほぼ満席だと言う。
参加者の期待の大きさが伺えるも「今年の蝋梅は終わったかも」の声も聞こえる。
(俳句)早立ちの山旅残る月朧ろ
この時期の定型句「県境のトンネルを抜けると…」のごとく真っ青な青空が広がり最高の山歩き日和。
高速の花園インターを降り、すぐの“道の駅花園”で登山準備、物産店が気になるが登山準備が整い次第登山口近くのコンビニ駐車場に向かって出発。
コンビの駐車場ではお店にご迷惑をかけないように準備しすぐ出発。 |
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今回歩いたルート(クリックで拡大) |
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道の駅「花園」で登山準備 |
万福寺近くのコンビニでバスを降りる |
万福寺に向かって出発 |
コンビニから少し歩いたところ(やや分かり辛い)に万福寺があり、その脇道が登山口となっている。
(俳句)春の寺微笑み在(おわ)す六地蔵
万福寺を過ぎるとすぐに民家が切れ登山道となる。ここから長瀞アルプスの稜線までは緩やかに登っていく、 |
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万福寺の脇が登山口 |
しばらくは緩やかな登りが続く |
長瀞アルプスの稜線に出ると、すっかり葉を落とし芽吹きの気配が見えない木々の間から暖かい陽射しが差し、また眼下には長瀞の町が見下ろせる。とても楽しい稜線散歩と言ったところ。
(俳句)長瀞のアルプスの木々芽吹きまだ
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稜線に出ると長瀞アルプス歩き |
冬の長瀞アルプス歩きは明るく気持ちの良い稜線が続く |
稜線中の野上峠を過ぎ少し下がると舗装道に出る、左に行けば長瀞駅と記載されている。我々は右に進むが意外に長く感じる。
少し飽きたかと思う頃「毒キノコに注意」との看板が現れ、その脇に宝登山山頂につながる登山道がある。
この道はこのコース一番の急登で約200段の階段が続く。 |
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野上峠を過ぎ、やがて林道歩き |
林道脇の毒キノコ看板から登山道 |
山頂までは200段の階段を含む急登 |
山頂に近づくと西斜面の梅や桜の木があり、少なくとも梅の花がと期待したが皆無で少々落胆かと思いきや、山頂に上がると先ずは黄色い蝋梅が目に飛び込んできた。我々が来るまで持ちこたえてくれたように感じた。
広い山頂ではメンバー思い思いの場所で昼食を摂った。陽射しが強く実に暖かく、斜面に広がる蝋梅からは微かな香りが漂ってくる。
(俳句)咲き残る蝋梅香る峰の昼
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山頂に到着 |
明るい陽射しを浴びて昼食 |
昼食の向こうは微かに香る蝋梅 |
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1班、2班、3班の皆さん |
4班、5班、6班の皆さん |
ゆったりと昼食を楽しんだ後、集合写真を撮り下山開始。
下山は眼下の蝋梅園とその先の梅百花園を経由した。
梅百花園は名前の通り多種にわたる梅の木があり、その数170種と聞く。その様々な梅の木の間をゆっくりと歩き下っていった。
(俳句)梅の山百七十種咲き競う (俳句)梅百花咲き満つ山に老のぼる(八十八歳)
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まずは蝋梅園 |
続いて梅百花園内一面に咲き競う咲く170種の梅を楽しみながら |
梅百花園の梅の木にはそれぞれの名前を書いた木札がぶら下がっており、知っているものより圧倒的に初めて知るものばかりだった。
どの梅も青空とのコントラストで冴え素晴らしかった。 |
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梅の木々一本一本に様々な名前が書かれた木札が付いていて楽しく読みながら歩いた |
ケーブルカー乗り場まで降りると梅見物も終わり、あとは下山のみ。しかし、ふと足元を見ると色鮮やかに咲き誇る福寿草の姿、梅にも負けないくらいの存在感を見せてくれた。
下山道は運搬用の砂利道でやや単調だが周りを見れば南斜面だけに芽吹きの木々も見ることができた。
(俳句)日かげりて花の明るき福寿草 (俳句)下山道雑木に小さな芽吹きあり
下り切ると左側に宝登山神社の立派な鳥居、少しの階段を上ると彫り物が美し大きな社殿があり、二礼二拍で今日のお礼を述べた。
(俳句)長瀞のアルプス歩き春の汗 (俳句)歩き終え宝登山神社春うらら
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色鮮やかな福寿草が見送ってくれた |
あとは広い林道をひたすら下る |
バスが待つ近くの宝登山神社にお参り |
少し汗ばむ程で冬とは思えない山歩きだったが、往路に心配していた梅の開花状況が見事に外れ素晴らしい梅を観ることが叶い大満足だった。リーダーはじめメンバー各位に感謝しつつほぼ定刻に新潟に戻った。ありがとうございました。 |