≪紀行文≫ |
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〜〜〜苦節3年4回目の挑戦の成果〜〜〜 |
いやぁー、ようやく古惣座山の山頂に到達できました。苦節3年4回目の挑戦の成果です。
登山ルートは当初計画では田沢集落から送電線保守用道を使って県境尾根に上がり、以降県境尾根を辿って古惣座山に登り、往復することにしていました。このルートは県境尾根近くになると周囲が開け、見晴らしを楽しみながら県境尾根に上がれます。しかし、古惣座山までのルート距離が長いので、山頂への到達が簡単ではないルートで、山頂到達よりも楽しく歩くことを優先したルートでした。
今回の山行参加者は期せずして脚力がある方々が揃っていました。このメンバーなら多分山頂まで行けそうだな、またこのメンバーで行けなければグレードCの会山行では永久に行けないだろうと思いました。しからば確実に古惣座山の山頂に到達できる対応を採ることにし、山頂に到達することを第一義にしたルートに変更し、山行当日のバスの中で参加した皆さんにルートの変更を伝えました。
変更ルートは国道49号線と田沢集落との道路中間あたりの383m標高点から尾根に取付き、尾根伝いに古惣座山に登るルートです。田沢集落から登るルートに比べ、取付きの標高は90m程高く、ルート距離は6割程度です。
帰路は時間がなければ往路を往復と考えていましたが、結果は当初計画のルートで田沢集落に下山しました。
国道49号線から田沢集落に向かう道路はもともと狭いうえに雪によってさらに狭くなっています。バスは取り付き点から100mほど先に進んだ多少道路幅が広めになった個所に留め、ワカンを装着して山行の身支度を整えました。
バス後方の尾根が取付きの尾根です。
山頂への到達を優先したので、パーティーの前方には若手の方々に出てもらいました。 |
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ワカンを装着、山行準備 |
取付きの尾根、道路脇が標高383m |
さぁ、出発です |
取付いた尾根には作業用の道が付けられていました。赤布も所々に下がっていて、雪も適度に締まっているので快適に歩けます。尾根の作業道は700mほどの区間に付けられていました。
尾根に取付いた時はガスが掛かってグレーの雰囲気、気分のノリも今一つでしたが、暫くするとガスが晴れ始め、頭上には青い空も現れ出しました。 |
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取付きの尾根、赤布もある |
道があるので歩き易い尾根です |
頭上には青い空も現れました |
青空の下での尾根歩きは快適です。でも尾根の作業道が無くなると積雪が少ないために藪が出て来て歩き難くなります。今までの作業道は儲けもの、これから先の尾根は藪を払いながらの歩きになります。 |
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青空が広がります |
青空の下の歩きは快適です |
作業道が終わり、藪が邪魔します |
いよいよ県境稜線です。県境稜線との交点にはピークがあります。パーティーはピークをトラバースして県境稜線に乗りました。でもピークをそのまま登って稜線に乗った方がトラバースより楽だったかもしれません。
古惣座山に向かう県境稜線は痩せた尾根ですが、かつては道があったので、雪が少なくても藪は薄いです。 |
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県境稜線のピークの裾をトラバース |
トラバースで進みます |
県境稜線 |
古惣座山山頂までの間、痩せた尾根なので危なっかしい箇所も2か所ありましたが、無事山頂に到達しました。 |
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急な下り、鮮やかな身のこなしでクリア |
山頂はすぐそこです |
山頂に立ちました |
山頂までの所要時間は1時間半ほど、2時間はかかるかなと思っていましたが、スイスイ進んで簡単に到着してしまいました。思った以上に足の揃ったパーティーでした。これならばコースを変更せず、当初のコースのままでも何の問題もなかったなと思いました。
時間は十分余裕があったので、帰路は当初の計画コースを下って田沢集落に降りることにし、山行コース全体は周回コースになりました。
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山頂周辺からの眺め |
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山頂で笑顔の1枚、私は入っていません |
山頂周辺から福取岳 |
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新潟側の田沢集落から福島側の宝川集落に向かって送電線が県境尾根を横断しており、県境尾根上に大きな送電鉄塔が立っています。送電鉄塔の周囲は立木が伐採されているので広く見晴らしが良い場所になっています。昼食は県境稜線上の送電鉄塔で摂ることにして古惣座山を出立しました。
古惣座山から送電鉄塔に向かう尾根は痩せ尾根と言うほどではないのですが、尾根が狭いので藪が邪魔になります。
また尾根の途中から空は雲に覆われ、風が冷たく、気温が下がってきていると感じられ、お天気の崩れが心配になりだしました。 |
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送電鉄塔に向けて進みます |
目指す送電鉄塔が見えました |
藪がうるさい尾根です |
藪の県境尾根を歩いて1時間ほどでようやく送電鉄塔に到着しました。古惣座山や新潟、福島の山々が見渡せます。 |
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県境稜線に立つ送電鉄塔 |
古惣座山 |
幾重にも重なり広がる新潟側の山なみ |
送電鉄塔でゆっくりと昼食を済ませ、田沢集落に向かって下ります。しばらくは送電線の保守用道を辿って進むのですが、送電鉄塔からの出だし初っ端でリーダーの間違いであらぬ方向に下ってしまい、食後の重い身体で送電鉄塔間近まで登り返さねばならなかったハプニングがありました。 |
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素晴らしいが間違いの尾根、左は土埋山 |
送電線保守用道を進む |
所々で保守用道が分からなくなります |
送電線保守用道が沢を渡る個所から150mほど進んだあたりで、送電線保守用道と別れて田沢集落に向かう尾根上を進んで行きます。田沢集落が間近になると尾根に祠が建てられていました。山の神が祀られているのでしょうか。
県境稜線の鉄塔に向かって歩いていた時から気になっていたお天気は、送電線保守用道と別れた頃から空が一段とグレーになり、尾根上の最高点に着いた頃には雪が降ってきました。その後雪はみぞれに変わり、田沢集落に降りた時には小雨になっていました。 (おわり) |
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雪降る尾根を集落に向かって進みます |
田沢集落間近の尾根に立っている祠 |
田沢集落外れの田んぼ脇に下山 |
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