会山行紀行文 2019年
1/7(月)-8(火)
快晴
(りゅうがだけ)(あしわだやま)
竜ヶ岳・足和田山
1485m    1356m
参加者 (紀行文) 2070 S/F
No−3 グレード:C 20名
 担当リーダー 2070 S/F (男性2名・女性18名) (写真) 2070 S/F
≪コースタイム≫
≪1月7日(月)快晴≫
新潟駅南口(6:05)=一本木登山口(11:05-11:15)…足和田山山頂(12:30-13:10)…三湖台(14:10-14:20)…牧場駐車場(14:50)=精進湖(15:30-15:40)=民宿「樹海荘」(15:50)
≪1月8日(火)快晴≫
「樹海荘」(4:30)=本栖湖キャンプ場(4:40-4:45)…竜ヶ岳登山口(4:55)…竜ヶ岳山頂(7:10-7:50)…本栖湖キャンプ場(9:30)=「樹海荘」(9:45-10:45)=新倉浅間神社(11:25-11:55)=新潟駅南口(17:00)
≪紀行文≫
〜〜〜現実と夢の世界を往復〜〜〜
 毎年実施している竜ヶ岳だが、この山の目的は何といっても“ダイヤモンド富士”。今まで観られる確率は約90%と高いが、予報が晴れでも絶対に観られる保証はない。リーダーの普段の行いを神様がどう判断されるか(冗談)とは言わないが山頂に立つまで分からない。

≪1月7日(月)足和田山≫
 今日は翌日の足慣らしを兼ねて足和田山に向かう。
 当然ながら県境を越えると眩しいくらいの晴天で、標高1000m近い登山口でも差ほど寒さを感じない程。

 登山口の一本木はトイレ(冬季は使えない)付きの広場となっている。
 早々に準備し登山を開始。山頂まではひたすら登るとの感が強いが、傾斜も弱く、段差の低い階段状になっておりとても歩き易い。それでも暖かくすぐに“お色直し休憩”となった。 

足和田山(クリックで拡大)
晴れ渡った一本木登山口 緩やかな登りが続く 冬山とは思えない(お色直し)

 登山途中振り返り観ると木々の間から富士が大きく観えてくる(葉が生い茂る夏とは異なる)。
 やがて登山道が九折になり、そして傾斜も緩やかになってくると山頂まで後僅か、振り返ると富士が更に大きく観えてくる。
木々の間から富士が 傾斜も徐々に緩やかに 山頂直下で振り返り観る富士

 やがて見上げる先に展望台が観えてくると山頂到着。
 山頂から富士をカメラに収めようと構えるが強い陽射しが災いし逆光になってしまった。
 山頂では暖かい陽射しを浴びて昼食休憩、出発前にはWさんのオカリナ演奏「富士山」(♪♪頭を雲の上に出し♪♪)をして頂いた。 
足和田山山頂
Wさんのオカリナ演奏 足和田山山頂にて集合写真 

 山頂を楽しんだ後、次の目的地三湖台。三湖台までは比較的穏やかな尾根歩きとなる。この間左手に終始富士を眺めながらの散歩のようにゆったりと歩ける。
山頂を後にし三湖台に向かう 稜線上で富士を観ながらの“日向ぼっこ休憩”

 三湖台はとても広く開けた台地の様で、360度の大展望地。
 近くは勿論ながら富士、遠くには南アルプス、足元には広大な青木樹海が眺められる。
三湖台に到着。素晴らしい展望です。 三湖台山頂にて集合写真

 三湖台での展望を楽しんだ後、バスが待つ下山口まで一気に降り、宿に向かう途中精進湖に立ち寄った。
 精進湖では今迄で一番いい最高の“逆さ富士”観ることが出来た。
 宿(樹海荘)は精進湖からすぐのところで、とても安く(一泊2食6,500円)ていい宿だった。
 民宿故多少の不便さもあるがその点を差し引いても十分満足いくものだった。
宿に向かう途中、精進湖に立ち寄り“逆さ富士”を観る 宿(樹海荘)にて
≪1月8日(火)竜ヶ岳・新倉富士浅間神社≫ 
 今日の天気は晴れ…、しかしダイヤモンド富士が観られるか否かは神頼み。

 早朝暗い内に宿を出発し、登山口近くの本栖湖キャンプ場駐車場へ。
 満天の星空の下、バスのライトを借りて登山準備。

 真っ暗で極めて分かり辛い(初めてでは迷う)キャンプ場を抜け登山口へ。

 登山口からピークまでは九折の急登をひたすら登り、ピークから石仏展望台までは比較的楽な道を登って行く。
 石仏展望台に来て漸く富士のシルエットがカメラに収まるようになってきた。

竜ヶ岳(クリックで拡大)
キャップ場駐車場にて登山準備 キャンプ場を抜け登山口到着 石仏展望台付近から

 石仏展望台からは山頂を目指し九折の登山道を登って行く。
 ここからは終始富士が大きく姿を見せてくれ、同時にその背景の変化も楽しめる。
 登りにつれ「今日は大丈夫」と思う気持ちが強まってきた。
刻々と富士の背景が変化していく(今日は素晴らしいダイヤモンドが期待できる)

 山頂に近づくころにはヘッデンの必要もなくなり、かなり明るくなってくると同時に多少気持ちが急いてくる。「間に合うかな〜」
 山頂に上がるとその前方に南アルプスの山々(北岳〜聖岳)が冠雪した美しい姿を見せてくれた。「間に合った!」
急坂も後少し  山頂まで後僅か  山頂に立つと南アルプスがお出迎え

 山頂は例年より気温が高く(それでも氷点下)、痛いほど寒い思いはしなかった。
 山頂ではテーブルに陣取り暖かい飲み物と軽食を頂き、ダイヤモンド富士を待った。
 そのころには名古屋の団体さんを含め混雑してきた(平日なのに)。
 7時35分頃になるとそれぞれカメラポジション確保で人が固まり始め、刻々と変化する光景をカメラに収めていた。
 そして7時45分略予測通りに“ダイヤモンド富士”が現れ山頂は大歓声に覆われた。感動と感謝の瞬間だった。
山頂にて7:20(ダイヤモンドまで後25分) 出た〜!ダイヤモンド富士(7:45)
逆光が強くなる前に集合写真(7:30) ダイヤモンドの光を浴びながら(7:50)

 もっと眺めていたいが、宿に戻って朝食を摂らなくてはならず、後ろ髪を引かれるように下山開始。
  下山時も素晴らしい天気で、厳寒期とは思えない程暖かく感じた。
 下山途中にバス運転手への連絡や宿の女将さんに連絡して朝食準備をお願い。順調に下山し本栖湖の湖畔にある駐車場に無事到着した。  
青空をバックに下山開始 石仏展望台から振り返る 本栖湖が観えてきたら後少し

 宿で暖かい朝食を頂き帰路につく。
 途中、新倉富士浅間神社に立ち寄った。ここから観る富士は海外でも話題になり人気の観光スポットで外国の方の方が多いほど。
 ただ今回は富士の背景(静岡県側)に薄い雲がかかりややコントラストやシャープさに欠けた点が残念だった。
 それでもメンバー各位には満足して頂けたと思う。

 後は一新潟へ。トンネルを抜けた瞬間バスの中から悲鳴に似た歓声「夢の世界から現実の世界に戻っちゃた」。
帰路新倉富士浅間神社に立ち寄る 夢の世界から現実の世界にに舞い戻る

 今年も無事ダイヤモンド富士を観ことが叶いました。そして皆さんにも満足して頂けたと思います。
 ダイヤモンド富士は10日位が限度で毎年正月の慌ただしい中での計画で皆さんのご協力があってのことと感謝申し上げます。