≪紀行文≫ |
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福島県郡山市郊外の高旗山は、その昔、八幡太郎義家が東北征伐の折に高く旗を掲げたところから「高旗山」と命名されたとされる山であり、山頂には一等三角点と天測点が設置された展望抜群!の山です。
この日は、日本海側は雨の予報ですが福島県中通りは曇りの予報となっています。
新潟から会津地方までは小雨模様でしたが、猪苗代湖を過ぎる頃から明るくなり、雲の陰に太陽がボンヤリ見える天気となってきました。
郡山市街を離れた源田湯温泉から林道を30分ほど走り、鳥居のある登山道から登り始めます。
(俳句)草紅葉一の鳥居の登山口
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登山口の鳥居をくぐって登山開始 |
登山路紹介の札 |
葉の落ちた雑木林を登ります |
緩い斜面の歩き易い登山道、木々の葉は殆んど落ちて見通しも良くなっています。落葉をカサコソと踏みながらの歩きは大変気分のいいもの、快調に歩きました。
葉の落ちた雑木林の間には低い緑の笹原が続き、目に優しいコントラストとなっています。
市民に親しまれている高旗山、所々にオシャレでユーモアのある看板があって、楽しませてくれます。「クマ出没、この付近で昼寝」の看板、熊に警戒を促すのでしょうが、楽しい看板のせいであまり緊張しません。元気復調処の看板も嬉しい!
(俳句)熊昼寝していたと札冬木立
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雑木の間は見通しもあり、低い笹原が気持よい |
元気復調処、元気出ます! |
熊が昼寝していたって、本当? |
途中の湧水が期待された水場は枯れていましたが、ここにも「和気水」の看板、山頂の神社が「宇奈己呂和気神社」とありますので、神社名と重ね合わせたのでしょうが、ここでも楽しいトンチが嬉しい。
(俳句)和気水と書かれし水場水涸るる
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湧き水の水場は涸れていた |
和気水…湧き水ね |
段々と空も明るくなってきました |
更に、登り続けて30分、鉱山跡コースとの分岐となっている尾根に出ました。ここは中間点、予定通りの進行です。
山頂までほぼ一直線に延びる緩く傾斜する尾根道は幅が広くて歩き易く、100m毎に「残り○m」の表示があります。
林間から見える麓の風景も楽しみながら登っていくと、道脇に「こぐまの小太郎」とした熊の彫り物が置いてあり、疲れた身体を慰めてくれます。
(俳句)木の実積む木彫りの熊は小太郎と (俳句)笹の原紅鮮やかに冬紅葉
直下の鳥居をくぐった先が山頂です。 |
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可愛い小熊の像が愛嬌を見せます |
広くて歩き易い道が続きます |
鳥居をくぐればもうすぐ山頂 |
ここまでは風もなく寒さも感じずに快適に登ってきたのですが、山頂は北側からの冷たい風が強い!、そして生憎の曇り空とあって、期待の展望もあまりありません。それでも、北側の猪苗代湖や安達太良山の山裾のみが見えました。
風を避けて昼食をとり、いつもお世話いただくT/Kさんからお点前を戴き、集合写真を撮ってから下山しました。
下山口では、カエルの置物が「無事カエル」と迎えてくれました。
(俳句)見晴らしの峯の野点や風寒し (俳句)無事下山蛙の像の落葉道
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山頂の祠と一等三角点 |
風を避けての昼食風景 |
いつもの結構なお点前を戴きます |
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北側には猪苗代湖が望めます |
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福島県唯一の天測点が設置されています |
山頂での集合写真 |
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楽しい会話も弾みつつ、来た道を充実に下ります |
「無事カエル」が見守ってくれました |
下山後は、林道を源田湯まで戻り、その先は来た時の反対側を走って猪苗代湖へと向かいます。
猪苗代湖畔に付けられた“湖南道路”を、少し波立つ猪苗代湖の風景を左側に楽しみながら「小平潟天満宮」に参拝しました。
北野天満宮(京都)、大宰府天満宮(福岡)と並んで三大天満宮に数えられる小平潟天満宮は学問の神様“菅原道真公”が祀られており、受験生などが沢山お参りする神社です。
私たちも、孫の受験成功を祈って神妙にお参りしました。
(俳句)絵馬並ぶ天満宮や時雨くる
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学問の神様、天神浜の小平潟天満宮に参拝しました |
天候が厳しいこの時期の山としては、「降らなかっただけ吉としましょう」との参加者の言葉を戴きながら新潟へと帰ってきました。
カタクリ、ウスバサイシン、ツツジ、タニウツギ等の花もいいという高旗山、いつかまた時期を選んで天気のいい日に訪れてみたいと思わせる山でした。 (おわり)
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