会山行紀行文 2018年
11/01(木)
曇り時々晴れ
十日町の棚田と美人林
400m(松之山)
参加者 (紀行文) 1862 Y/I
No-T63 グレード:E 22名 (俳句) 557 T/K
 担当リーダー 1862 Y/I (男性7名・女性15名) (写真) 1862 Y/I
≪コースタイム≫
新潟駅(8:00)=越後川口IC=松代道の駅ふるさと会館(10:00-20)=星峠の棚田散策(10:45-11:15)=儀明の棚田(11:30-45)=美人林(昼食・散策12:00-13:15)=松代芝峠温泉雲海(入浴13:40-14:45)=ふるさと会館(15:00-15)=越後川口IC=新潟駅(17:30)
≪紀行文≫
~~~秋空の下、日本の原風景を堪能~~~

 十日町市松之山・松代は日本の原風景が広がるエリアです。 日本の里100選にも選ばれています。棚田のビューポイントは15箇所ほどありますが、今回、星峠と儀明の棚田2ヵ所に行きました。

  (俳句)雲北へ流れ魚沼秋晴るる

 棚田は、ダムの役割り、地滑り防止、水や空気をきれいにするろ過フィルターの役割り等人々の生活にとって大切なものですが、何と言っても、感動と安らぎを感じさせてくれる風景が一番なのです。たびたび訪れている方も居られましたが、初めての方も多く、皆さん日本の原風景に見入っていました。晩秋の棚田は、張られた水が空を映す「水鏡」となるので、その美しさは格別で、心癒やされました。

  (俳句)背丈ほど伸びし秋草星峠
松代の道の駅からは大地の芸術祭の名残も見れました。
(俳句)水玉のアートきらりと芒原
星峠の棚田に見入る仲間たち。 日本の原風景棚田、規模的には星峠が一番です。
(俳句)不揃ひの棚田見下ろす葛(くず)の道
少し高いところからも眺めました。 儀明の棚田、水鏡に映える紅葉が美しい。
(俳句)水張りし棚田紅葉を大映(うつ)し
道路端から見下ろします。車には気を付けてね。

 次に、ぶなが池自然公園でお昼にする予定でしたが、訪れる人が少ないせいか草ぼうぼうの藪状態でしたのでパス、「美人林」に直行しました。

  (俳句)落葉浮き美人林を映す池
 樹齢80年のブナ林、その立ち姿が美しいことから「美人林」と呼ばれるようになりました。今年は温暖のせいか、黄葉はまだ早かったようでしたが、落ち葉を踏みしめゆっくりと散策を楽しみました。

  (俳句)すっきりと伸びし橅林(ぶなりん)天高し

 最後に、雲の上にいるような不思議な感覚の芝峠の温泉で疲れを癒しましたが、連なる山々と人の気配を全く感じさせない大自然そのままの眺めは、幻想的で素晴らしかったです。帰路、バスの窓からくっきりと虹が見えました。心配した雨には当たらず、ご褒美に七色の虹までも、ゆったり、まったりのトレッキングでした。

  (俳句)山旅の楽しさ祝ふ秋の虹
 
美人林、ここに立つと皆、美人になったように感じます。 
紅葉はまだ五分咲きくらいかな、今年は少し遅いようです。 水面に映るブナの森。 おいしい空気を吸いながらゆっくりと散策です。
進んでは立ち止まり、またゆっくりと歩きだす。 人里から隔絶された不思議な空間。
(俳句)紅葉して古き峠のうとう道
皆さんお元気で、高いところへどんどん登って行きます。
登ったら今度は下りで、なだらかな丘陵
これぞ美人林。 美人林に負けず劣らずの美人たち。