会山行紀行文 2018年
10/12(金)
曇り時々小雨
磐梯山ゴールドラインと
裏磐梯探勝路散策岳
参加者 (紀行文) 2327 K/A
No−T55 グレード:D  22名 (俳句) 557 T/K
 担当リーダー 1341M/N (男性6名・女性16名) (写真) 1341 M/N
≪コースタイム≫
新潟駅南口(6:45)=磐梯山ゴールドライン八方台(9:20)=道の駅裏磐梯(9:40)=桧原周回コース(10:00)=磐梯山サイトステーション(10:55)…レンゲ沼探勝路散策(11:00-11:11:30)…サイトステーション(ランチタイム11:40-12:50)=裏磐梯レークライン経由道の駅猪苗代(13:50-14:30)=磐越道猪苗代磐梯高原IC(14:35)=新潟駅南口(16:20)
≪紀行文≫
〜〜〜雨に濡れた木々は美しく輝いていて〜〜〜

 朝、玄関を開けたら土砂降りの雨。近頃5:30はまだ暗いのだばかり、外気の様子を気にもせず、ひたすら昨晩の天気予報を自己都合に合わせて解釈した挙句の悪天候。雨雲は朝の内だけなんてこと無さそうな雨脚。
 雨着をしっかり着込んでの山歩きは憂鬱に思え、朝の足取りが重くなる。
 バスに乗り込んでも晴れる気配は無い。

 少し小雨になった山の坂道を、バスはひた走る。紅葉は華やかに山々を染めはじめているのに霧が濃い。

  (俳句)会津路は薄紅葉して霧深し

 磐梯ゴールドライン八方台で散策の為途中下車。
 雨はほぼ止んでいるが霧で10m先はよく観えない。霧がスーっと流れると美しいブナ林が姿を現す。
 
 ちょっと待って!ひょっとしたら私達を覆ている霧は雲であるのだ。1200mも登ってきているのだから、私達は雲上人でありますね。

  (俳句)霧に浮く木の実は赤き八方台  

  (俳句)霧晴るる紅葉明るき峠道

霧の八方台 紅葉の八方台休憩所

 檜原湖を周遊しつつ10:30に裏磐梯サイトステーション(素敵な別名は“森の駅”とのこと)に到着。  

  (俳句)道の駅山の茸のあれこれと  

  (俳句)トンネルを抜け霧晴るる湖(うみ)めぐり  

  (俳句)檜原湖に浮く屋形船霧流る


 霧の晴れたレンゲ沼・中瀬沼探勝路を歩く。
 散策路は落ち葉で薄化粧された広葉樹の明るい林道。
 樹間に紅葉よりひときわ鮮やかな赤い実の房、ガマズミの実かな?、ルビーみたいに紅く輝く艶やかな実。   
レンゲ沼 
レンゲ沼探勝路 案内図 広葉樹林

 山道を飾るように淡い青紫のノコンギク。林間では、野を彩る花々に代えて草の実と茸。

 水辺を周り、雨上がりの整備された遊歩道を進む。所々、せせらぎを渡る木製の橋がある。
 湿原の倒木に茸の群生発見、野生のナメコ!。横たわった木一面に点々と10本づつの塊になって、大小様々なナメコが生えている。野生の食べられる茸をはじめて観た。感激!金茶色にツヤツヤと輝いている。
 春の山で野の花を沢山みたいと願っているけど、豊穣の秋は別な楽しさに出逢える。

  (俳句)倒木にぞくぞくと山なめこ   (俳句)浮草の薄紅葉して湖凪ぎし  (俳句)雨あとの湖岸あちこち野紺菊
ナメコ発見 ヒラタケゲット レンゲ沼広場

 一時間近く歩き、また裏磐梯サイトステーションへ。
 木組みの清潔で爽やかな建物内でお昼を食べる。
 なんと皆で抹茶をごちそうになる。こんな山歩きにお茶のご用意をして下さったんだ。柔らかな香り高いおうすと栗羊羹を頂き胸が熱くなる。ありがとうございます。

  (俳句)蔦紅葉からむ館の昼餉かな
真っ赤な木の実
裏磐梯サイトステーションでランチタイム サイトステーション前で集合写真

 帰路バスに乗ると、また雨が。途中でまた雲の中へ入。
 サッと霧(雲)の晴れた車窓から、白い雲と光に浮かんだ優美な磐梯吾妻のシルエットが望めた。

 会津路は稲刈りが半分近く残っている。今日はず〜っと13℃有るか無しかの寒さ、標高の高い山の気温のせいだけじゃなく、会津は新潟より寒いのかもしれない。早く稲刈りが終れますように。

 磐梯吾妻スカイラインと浄土平へは行けなかった雨のトレッキングでしたが、雨に濡れた木々は美しく輝いていて、車窓からの眺めは彩り豊かでした。

 リーダー、皆様、今日は 一日有難うございました。そして次回の山行は晴れますように。