≪紀行文≫ |
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〜〜〜羨望の思いで山々の連なりを眺める〜〜〜 |
今朝は初秋を思わせる涼しさ、半袖一枚では肌寒い。お盆の暑さから三日ほどしか過ぎていないのにこの気温。
バスの車窓から観える温度表示は19℃。今日は涼やかな絶好の山行き日和。
バスが八方尾根方面に曲がると、道路の両側一面白いソバの花盛り。10月には美味しい新ソバがと、食いしん坊の虫が蠢く。
美しい森の中にログのロッジ群がお洒落に佇む。白馬和田野の森を抜け、北尾根高原到着。道中、耳がキィーンとする。
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標高1200m、目前広がる視界に残雪の北アルプス。「あれは白馬三山、万年雪だよ。」と教えて頂く。
真夏に雪を頂いた山々を、こんなに間近で観るのは初めて。感激!たなびく雲の上に残雪の山々が聳える。
北尾根クワッドリフト、1台に4人で乗る。爽やかな涼風に吹かれて登る。凄い!大人の遊園地みたい等と嬉しがり、10分のリフトを楽しむ。
ブナ林入口から、熊除けベルを鳴らしながら進む。白っぽい樹皮の樹木はダケカンバ、樹皮に横縞が入って、少し皮が剥けているのが特徴。ブナは樹肌に斑が入る由。う〜んなるほど。
明るい文字通り木漏れ日の森は広葉樹のしなやかな枝に抱かれ涼しい。
ふかふかの腐葉土に被われた山道、中央に60cm位の木道が敷かれた游歩道、ガレキの多い凸凹道、ウッドチップの敷き詰められた歩道と、歩みを進めるうちに、すっかり暑くなる。 |
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アルプホルンを吹く男の子 |
北尾根高原テラス |
白馬連峰 |
フリーデッキ、キャノピーウォーク、展望台の設営も私達を楽しませてくれる。
陽の当たる山道には一面にススキの花穂。秋の気配に夏の終わりを感じ、熊除けベルを鳴らしながら進む。
森を抜けると牛が居た。白黒の子牛(小学生位?)20頭ほど寝そべり、白いお姉さん牛1頭は見守るように傍らで皆優しい目をしていた。幸せなんだろうと勝手に思う。
リフト乗り場への道中は山野草の花壇。今夏の猛暑にお花を観られないと歩みを進めていると小さな蛙池。
周辺には高原の野花が秋を告げていた。“ワレモコウ”吾亦紅と書くのですね。山々の紅葉に負けないよう!スッキリした美形のサラシナショウマ。春の花かと考えていたユメバチソウの白い花。シナノナデシコ、サワヒヨドリ等、高原の花は色が鮮やか。私が雑草と見なしていた草にもノコンギクと言う名があった。
蛙池は本当に小さな池なのにオタマジャクシが沢山居る。手が出ている。9月には蛙になるのかな?大人になったら直ぐ冬眠だね。
美しい幾種かのトンボ達も僅かな水辺で生命を継ぐ恋をしている。高原の夏は短いのですね。
帰りのリフトは2人で1台。ゴールが目前に見えるせいもあるのか短く感じられる。 |
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キャノピーウォーク |
キャノピーウォークを歩く |
高原牧場 |
北尾根高原テラス、パラソル付きテーブルとベンチの下、7名でランチ。
屋外のランチは自分で用意した食事しか食べられないはずなのに皆様からおかず、フルーツやデザートまで分けて頂きとても豪華。ご馳走様でした。
テラスでソフトクリームを食べる。濃いミルク味の、今迄食べた中で一番ジャンボな美味しいソフト。また食べたいと思う。 |
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ほっぺに蝶々が |
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集合写真 |
足湯 |
皆さんを真似て私もホルンを吹く。音を出すことが出来ない。ショック。幼児が上手に吹いているのだから、力でなくコツが問題。
山を眺めながら「あれが小蓮華、糸魚川から観える形と少し違って観えるけど新潟県の最高峰。」「あの左に観える3っつの峰が“不帰の嶮”、登ったら帰れないと昔の人は考えたみたい」とお話を伺う。
何時か自分で目の前の山へ登られる日が来るのだろうかと、羨望の思いで山々の連なりを眺める。
白馬オリンピックギャラリーへは、またリフトで登る。今度は1台に一人ずつ乗り、ブランコのように時々揺れながら登って行く。
標高851m、更にエレベーターで昇る。
3Fから全長385mもあるというラージヒルのレーンが一番よく見渡せる場所へ階段で移動。下方がよく覗け、高所が少し怖い。
今回は選手の練習を見ることが出来ず少し残念。
今回も素敵な山行でした。リーダー、皆さん、大変有難うございました。 |
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アルプホルンを吹く会員 |
アルプホルンを吹く女の子 |
白馬ジャンプ競技場 |
≪出逢えた高山植物≫ |
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