会山行紀行文 2018年
7/18(水)
晴れ
(ひがしだて)
東館山高山植物園

参加者 (紀行文) 2052 M/T
No−T39  グレード:E  38名 (俳句) 557 T/K
 担当リーダー 2052 M/T (男性10名・女性28名) (写真) 2051 S/T
≪コースタイム≫
新潟駅南口(6:10)=高天ヶ原サマーリフト山麓駅(9:55)≒高天ヶ原サマーリフト山頂駅(10:20)…武衛門平…東館山山頂・昼食(12:00-13:00)…高天ヶ原サマーリフト山頂駅(13:20)≒高天ヶ原サマーリフト山麓駅(14:00)=JA中野市農産物産館オランチエ(14:50-15:20)=新潟駅南口(18:10)
≪紀行文≫
〜〜〜青い空に白い雲、黄色に染まる草原を歩く〜〜〜

 標高2,000mの東館山山頂にある東館山高山植物園には、開発などによって失われてゆく志賀高原の貴重な植物が移され守り育てられています。その数、500種類とも言われています。その東館山高山植物園に涼風と花を求めての山行でした。

 バスを降り立つと、さわやかな高原の涼風が私たちを出迎えてくれました。早速、サマーリフトで山頂へ向かいます。サマーリフトは8月1日が開業で、今日は我々のために臨時運行です。「ザックは前に、帽子は飛ばないように!」と注意受けて、いよいよ空中散歩。
 咲き始めたヤナギランを眼下に高原の風を満喫することができました。

  (俳句)高原の花渡りくる風涼し  (俳句)リフト下一かたまりのやなぎらん

高天ヶ原サマーリフト山麓駅 リフトに乗り出発 爽やか空中散歩

 高天ヶ原サマーリフト山頂駅からニッコウキスゲの咲く武衛門平へはしばらく登り下りになります。
 今年は2週間ほどニッコウキスゲの開花が早かったそうですが、武衛門平には一面群落をなしていました。からっと晴れた青空に岩菅山、一面に広がるニッコウキスゲの草原、寺子屋スキー場までの木道歩きは、高原の夏そのものの風景でした。

  (俳句)木道の左右きすげの花明かり  (俳句)茂る木の揺らぎて猿の親子とぶ
 今日の登りは80m  早やニッコウキスゲのお出迎え  武衛門平への木道
ニッコウキスゲとバイケイソウのコラボ 一日花ニッコウキスゲ 生命力溢れるニッコウキスゲ草原

 その他にもウツボグサ、バイケイソウ、ハクサンフウロウ、シモツケソウ、タカネナデシコ、ハクサンオミナエシ、シガアヤメ、クガイソウなどなどたくさんの高山植物が咲いていました。特に、小さな花を房状に付けたバイケイソウの群落は珍しく、その緑白色の花は美しく「初めて見た!」という方が多かったです。後で分かったことですが、バイケイソウは毒草だそうです。


  (俳句)草原にほつほつほつと花風露  (俳句)木下闇岩間にきらり光り苔
  (俳句)つつましく蕾一列くがいそう    (俳句)植物園まだ紅薄き赤とんぼ 
  (俳句)夏蝶のをちこちに舞う植物園
 
 花を写真に収め
 写真も撮りたいけど登らないと!
東館山山頂にて集合写真    山頂展望台で昼食をとりました
バイケイソウの群落 房になった緑白色の花序 名の由来になった梅の花に似た小花

 サマーリフトの乗車も、わくわくと気持ちを弾ませてくれました。
 涼風に吹かれ、たくさんの高山植物の花々に出会え、高原の夏を楽しめた一日でした。

 (俳句)リフト降り乾く下界は日の盛り
ゴンドラの下を潜り 青い空に白い雲、高原の夏! 早や秋の気配も…
山麓駅で集合写真

 ≪東館山高山植物園に咲いていた花々≫