会山行紀行文 2018年
6/3(日)-4(月)
両日晴れ
(とびしま)
飛島

高森山69m・柏木山57m
参加者 (紀行文) 2044 S/H
No−T28  グレード:D  18名
 担当リーダー 2044 S/H (男性6名・女性12名) (写真) 2044 S/H
≪コースタイム≫
≪6/3≫
 新潟駅(4:50)=(日東道・国道7号)=酒田港(7:40-9:00)〜飛島港(10:15)…宿(10:20-10:30)…鼻戸崎(昼飯11:20-12:00)
 …高森山(12:10)…八幡崎展望台(13:00)…舘岩(14:30)…宿(14:50)
≪6/4≫
 宿(7:50)=小松浜(8:00)…犀の河原(8:20)…荒崎カンゾウ群生地(9:00)…柏木山(9:50)…宿(10:20-12:50)…飛島港(13:00-13:30)
 〜酒田港(14:45-15:00)=新潟駅(18:30)
≪紀行文≫
〜〜〜それはずっと昔の世界に訪れた〜〜〜

 昨年のリベンジの会トレッキングだった。昨年は雨も風もそれほど強くないのに酒田港まで行って船の欠航を知らされた。そんなこともあってか今年の申し込みは20名と昨年を大幅に下回った。でも当日に近づくにつれて、文句のいいようがない晴天が約束された日程になった。昨年の雨男、雨女が今年は参加しなかったのが原因だろうか。2人のキャセルがあって18人でのトレッキングになった。

<一日目>
 当日は朝4時40分前にバスが新潟駅南口に到着したときには、ほぼ全員がそろっていた。時間前に出発、酒田港には随分と早く着いた。
 船の出発まで自由時間、船も予定通りの出発、船内は3分の1くらいな乗船数か空いていた。波のない日本海、北には鳥海山がその全容を現していた。山頂より中復までは、まだまだ雪の山だった。
 屋上デッキで波風にあたりながら暫し潮の香りを楽しんでいた。そして一時間と少し、船は予定通り鳥島に到着した。

 桟橋を出たところに宿の美人若女将が宿の名前入りの旗を持って我々を出迎えてくれた。とりあえず宿に入り余分な荷物を置いて島を反時計周りで歩き出した。
飛島定期船 鳥海山 宿で出発前

 まずは港から続く島のメインストリート、この通りに島の公共施設がそろっているらしい。民宿も多く、車も走っていた。が空き屋も多いようだ。 この島の人口は約200人、でも住民票は島にあっても酒田市などの老人施設に入所している人が50人以上いるので、実際には140人ほどの人口らしい。
 道端には海藻や魚の干しているのが多く見られた。漁業の町、何か古い映画に出てきた場面が思いだされた。
島のメインストリート クルマユリの群生
岩のある海岸 干し魚 クルマユリ

 やがて大きな建物の横を通った。島のたった一つの小中学校だった。何人の生徒がいるのか、その日は日曜日だったこともあり静かだった。その先、階段を登り鼻戸崎展望台に到着、そこで昼食タイムとした。

 昼食後は島の内陸部に入った。
 巨木の森、たぶんそれがタブの木だろう大きな木をたくさん見ることができた。遊歩道は整備され、コンクリート道路の上は落ち場がぎっしりで歩きやすい。
 ヘリポートからは自動車道路、そして塔台のある高森山(標高69M)に登る。
 そこがこの島の最高点だ。次に訪れたのが島の北東部の八幡崎展望台。そこで集合写真を撮ってもらい遊歩道を港に向って歩き出す。

 四谷展望台に寄って、また自動車道に出た。道の左右に小さな畑がところどころにあった。海鳥から野菜を守るためか、ネットが張られその下でジャガイモやタマネギが成長していた。
 大きなヤギが雑草を食べていたのも風流に感じられた。

 そして宿の近く舘岩(40M)に登って向いの百合島のウミネコ繁殖地とたくさんのウミネコを見てこの日の島巡りを終えた。
階段を登る 高森山
海水浴場
八幡崎展望台にて 舘岩
 
 夕食まで近くの食堂で生ビールを飲んだり、小さな風呂に交代で入ったり、部屋で飲み直したりと自由時間を楽しんだ。
夕食前のビール談義 夕食風景 夕食
  

<二日目>
 この日も快晴。朝、宿の近くの海岸を散歩してみた。たまたま小さな漁船がカワハギを大量に捕って接岸していた。

 30センチほどの大きなカワハギだった。網からカワハギを外す様子を12匹ほどのネコと一緒に見ていた。

 「ネコに取られないですか。」と聞くと、ネコは皮の付いたカワハギには目もくれず、小さな小魚が網に付いているのを待っているとのこと、この島のネコは鮮度のいい魚しか食べないとのこと、環境のせいか贅沢なネコである。
 朝食  二日目の朝 宿にて 
  
 この日は宿から時計周りで海岸を歩く。遊歩道が整備され歩きやすい。

 サンゴ類もあるらしく、きれいな海岸だ。

 きれいな海水と奇怪な岩の連続、そして砂浜へと、小さな石、ほとんどが丸いカドのない石、そんな海岸をしばらく歩き、丘に上がったところに飛島カンゾウの群生地がある。 

 この時期、佐渡も飛島カンゾウの満開の時期だが、本家飛島もたくさんの飛島カンゾウが満開だった。
   海岸遊歩道を歩く
海岸遊歩道を歩く 
きれいな海岸  砂浜を歩く 飛島カンゾウ群生地

 花を充分に楽しんだ後は森の中の遊歩道を通り、この島二番目の柏木山(57M)に到着、どれが三角点なのかはわからなかった。

 そして坂を下り宿に到着、二日目のトレッキングを終えた。

 宿で用意してもらったカレーライスを食べ、まったく波のない日本海を酒田まで戻ってきた。

 
 晴れれば、どんな山行でも楽しい思い出が残る。その思い出を誰と共有するのだろう、みんなお土産をたくさん買い求めていたようだ。
砂浜より階段を登る   柏木山展望台
 飛島の港でも、酒田港でも、そして道の駅でも、美味しい海産物をたくさん買い求め、おかげで30分遅れで新潟駅に着いた。
 飛島のイメージ、それはずっと昔の世界に訪れた。いい意味でそんなふうに私は感じた。

 二日目の昼にいただいたカレーライス、それには肉の代わりにイカが入っていた。海鮮カレーか、それとも肉がないのか。そういえばこの島にはコンビニも信号も、そして肉屋、八百屋、雑貨屋などメインストリートにはなにもなかった。そういう生活環境、それは一度行ってみる価値はある。
 最後に今回はO先輩という飛島を知り尽くしたメンバーの同伴を得て、大変楽しいトレッキングでした。ありがとうございました。(終わり)

≪出逢えた花々≫