会山行紀行文 2018年
5/12(土)
晴れ
(ひがしくろもりやま)
東黒森山

766m
参加者 (紀行文) 2070 S/F
No−T21 グレード:  19名 (俳句) 557 T/K
 担当リーダー 2070 S/F (男性2名・女性17名) (写真) 2070 S/F
≪コースタイム≫
新潟駅南口(6:05)=荒川胎内IC=県民の森中央広場(9:25-9:35)…大沼周回…みこくば沼(10:45)…東登山口(10:55)
…東黒森山山頂(11:35)…西登山口(12:20)…家族広場(12:25-13:20)…ドジョウ沼(13:50)…板橋沼(13:55)
…中央広場(14:20-14:30)=往路=新潟駅南口(18:00)
≪紀行文≫
〜〜〜美しい新緑に癒されながら〜〜〜

 今日一日は天気の崩れが無いとの予報に安堵しながら、一路山形県山辺町にある県民の森を目指す。
 県境付近は山間をのどかに走る米坂線と並行し、気分もゆったりとしてくる。

  (俳句)県境の一両電車若葉縫う

 少し賑やかな長井の街を過ぎると緑豊かな山間部に入り、目的地の“県民の森”に到着。
 県民の森“中央広場”駐車場で準備を整え出発。

  (俳句)スタートの中央広場若楓

 先ずは、名の如く大きな“大沼”未だ時間も早いのか釣り人は居なく、静かな佇まいを見せてくれた。湖面にはこれから目指す黒森山が逆さに映っていた。

歩いた行程(クリックで拡大)
山形県民の森到着 準備を済ませ出発 先ずは大沼(後方は東黒森山)

 大沼に周回路に入りすぐに赤い鳥居が目に入る。くぐって沼に張り出すような階段を登って行くと小さな祠が建っている。名称は大沼神社らしいが、周辺には地域の生活環境がうかがい知れる石碑が建っていた。また、八重桜なのだろうか満開の桜が迎えてくれた。

 (俳句)若さぎの碑のある社遅ざくら

 新緑を楽しみながら大沼を周回し“井守沼”へ、残念ながら水面は無くかつての広さは伺える窪地のみだった。
 名からして以前はイモリも住んでいたのだろうか。
大沼にせり出すように小さな祠がある 大沼を周回するように進む 井守沼(殆ど涸れている)

 井守沼と別れてまた大沼の周回路歩く。
 足元や周りの木々を観ると大きく育ってしまったショウジョウバカマや、スミレ、白鮮やかな木苺の花等楽しみながら歩く。そして丁度大沼の対岸まで来ると、家族広場への分岐点となる。

  (俳句)沼の辺の木苺の花ひそと咲

 分岐点からは少し急な山道になるが、新緑の美しさと上がり切った地点での涼風がたまらない。後は急坂を下って行くと突然開けた“家族広場”に到着。

 家族広場を左手に観ながら足を進め“みこくぼ沼”へ。この沼は手入れが良いのかとても美しい佇まいを見せてくれた。
大沼湖畔を離れ家族広場に向かう 幾つかのアップダウンが続く 周りの新緑と一体化して美しいみこくぼ沼

 みこくぼ沼を後にして、いよいよ今回のメインルート東黒森山への登りとなる。
 登山道は危険な場所は無いものに結構な登りが続くが、ここも様々な花々が、先ずは色鮮やかなヤマブキやツツジ、しばらく登るとイカリソウやチゴユリ等が癒してくれた。

 (俳句)急登の続き折々山つつじ

 急な坂も終わり、穏やかな登りになると間もなく避難小屋が建つ山頂に到着。

 (俳句)漸くに辿りつく峯風涼し

 展望は良くないが明るい山頂で記念写真を撮り下山開始となった。
結構急な登りが続く
稜線に出て道が緩やかになると山頂が近い 東黒森山山頂に到着 

 新緑や小さな花に送られるように九折の道をどんどん下って行くと西登山口に降りる。
 

 (俳句)松笠の転げし下山山すみれ

 (俳句)若笹のにょきにょきにょきと下山道

 
登山口から舗装された道を横切り明るく清々しい緑いっぱいの林の中へに入る。
 林の向こうに“家族広場”が観えてくる。
新緑に囲まれた九折の下山道 西登山口に下山 家族広場に向かう明るい林の道

 “家族広場”は駐車場がある中央広場から離れている為訪れ人も少なく緑一色の広い広場が貸し切り状態で使わせてもらった。
 この広場、足元には小さな花が一面に咲いており踏み場に困るほど、また大きな木もあり、その木陰で思い思いに昼餉のひと時を楽しむ事が出来た。
 広場の上にある建屋からリズムよい太鼓の音が流れてきたので、覗いてみたら若い男女が練習に励んでいた。

 (俳句)和太鼓の流るる昼餉若葉草

 時間の関係であまり長居はできなかったが、TKさん野点も楽しむことが出来た。
 
家族広場に到着(後方は東黒森山) T/Kさんの野点も頂きました
美しく広い家族広場の木陰の下、貸し切り状態で昼食タイム さあ!昼食も終わり出発だ!!

 もっとゆっくりしたかった家族広場を後に、ドジョウ沼に向け出発
 車道に出るまでの道も緑のトンネル状態で、とても身体に良い歩きをしているようだった。

 少し車道を歩き“ドジョウ沼”に。周回路は藪になっているので入口から眺めるのとどめた。

  (俳句)若葉してどじょうの見えぬどじょう沼

 その後は”板橋沼”を右手に見て、少しの登りで丘を越えるとバスが待つ中央平場に出る。

 中央広場で遊ぶ子供たちを観ながら駐車場に無事到着。ご苦労様でした。
家族広場を後に広い道を進む ドジョウ沼 板橋沼

 前回は紅葉時で今回は新緑時、どちらが良いかは人それぞれ、また時期に応じて楽しみ方も異なるので良し悪しの判断は野暮なことと思う。
 ただ言えることは本当に“ゆったりとした場所”であることで、一日のんびりと自然を楽しみたい方には最高の場所て言える。

 今回も楽しいメンバーに恵まれ、変化に富んだ山散歩を楽しむことが出来感謝しています。

≪出逢えた花々≫出逢えた順