≪紀行文≫ |
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〜〜〜雨雲との競争、何とか間に合った〜〜〜 |
前日までの天気予報では15時位から雨、ならばなんとか下山まで大丈夫と信じ新潟を出発した。群馬県に入ると雲は高く部分的に青空も観え、桐生南公園公園に着くころには淡く薄日も差していた。
公園駐車場で体操などの準備を済ませ、先ずは梅林に向かった。
梅林には650本の梅が植えてあるそうだ。
梅林は白とピンクの梅が鮮やかな姿で迎えてくれた。
遠足なのか園児の黄色い声も飛び交い、一段と春を感じてしまった。.
このままゴザを広げて花見でもと思うも、茶臼山が待っているので梅林を後にした。
(俳句)毛の国は麦青々と広々と
(俳句)香りゐる六百本の梅八分
(俳句)園児らの花見せにくる梅林
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(クリックで拡大) |
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南公園で準備 |
白梅と紅梅が迎えてくれた |
思い思いに梅を楽しむ |
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まだ8分咲き位かな、でも鮮やか(2277) |
集合写真じゃ無いけれど「ハイポーズ」 |
名残惜しくも梅林を後にする |
公園南出口から車道を少し歩き籾山峠登山口へ、ここからは階段を含め急な登りが少し続く。
落ち葉が目立つも木々の新緑はもう少し先かなと思いながらゆっくりと足を進める。「もう少しだよ!」
(俳句)芽吹き待つ雑木の続く登山道
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籾山峠登山口 |
いきなり階段状の登り |
落ち葉を踏みしめ急坂を登る |
急坂をほぼ上がり切ると、根本山に着く。
ここからは晴れた日には赤城山、榛名山、浅間山が望めるのだが、今日は“観えたつもり”とした。
緩やかなアップダウンの尾根を道を進むと立派な“庚申塔”が建っていた。ここは帰路の分岐点になるところ。
(俳句)見えるはず赤城と榛名春霞 (俳句)三叉路の庚申塔に春の風
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本来ならば榛名山や冠雪した浅間山がみえるのだが(昨年11月撮影) |
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根本山山頂にて休憩 |
歩き易い穏やかな尾根道 |
立派な庚申塔が建っていた(2277)
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庚申塔を過ぎてしばらく進むと小高い部分に出る。ここが“八王子山”で嘗ては此処から南の方角にある金山城の北の砦があった場所。
古井戸の後や、千日講で建てられた石碑があり、晴れ散れば此処もまた展望の良い場所と言える。
(俳句)山城の北の砦や春浅し (俳句)千日講あとの碑もあり芽吹きまだ
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八王子山の一角にある道標 |
古井戸の後 |
山頂に建つ千日講あとの碑 |
八王子山から登山道に戻り、少し登ると大きな木が目立つ丘に出る。ここが茶臼山山頂への分岐路となっている。
木々の向こうに鉄塔が建つ山頂が観えるも「えっ!あの坂登るの?」との声が聞こえてくる。
山頂直下の急坂を登ると早咲きの桜が迎えてくれた。美しさに疲れが吹っ飛んでしまう。
山頂からも北の方向に赤城山が大きく見える筈なのだが今日は霞が掛かってかすかなシルエットのみ。
(俳句)早咲きの桜待ちゐる峰に立つ
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目立つ大きな木が山頂への分岐点 |
桜が迎えてくれた |
本来なら山頂の絹笠稲荷の向こうに赤城が |
山頂の一角に咲く水仙も春を感じさせてくれる中、雲が空を覆っているも風も無く穏やかなので、各自展望の良い場所、東屋の下など思い思いの場所で昼食を摂った。 昼餉中にT/Kさんの野点でお茶も頂いた。
(俳句)桐生市を見おろす昼餉野水仙
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展望を楽しみながら昼餉 |
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東屋でも |
昼餉を終え出発前に集合写真 |
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山頂を後に下山口の宝珠院に向かうが、小さくも足元に注意が必要な下りが何箇所かあり互いに注意喚起をしながら足を進めた。
ツツジの新芽が少しだけ顔を出している下山路は、山頂から馬蹄形のように巻いて降りるため下山道から山頂が良く望めた。
(俳句)つつじの葉小さく芽吹きし下山道
(俳句)振り向けば登りきし峰山笑ふ
山頂が観えなくなってくると下山口は近い。 が、顔に細かな雨滴が当たってきた。
「頼む!バスまで待ってくれ!」願いながらやっと宝珠院裏手の登山口に降りた。
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下山開始(山頂直下はやや急) |
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穏やかな尾根もある |
尾根から山頂が望める |
宝珠院裏手の登山口に降りる |
ほほに微かな小雨を感じながら駐車場を目指すも、歩き疲れた足には少々きつかったようだった。
車道脇の歩道を緩やかに登って行くと南公園に到着した。この頃には雨は上がっていた。
(俳句)春雨にバスまでの道まだ遠し
帰り準備をして車中の人になってしばらく走ると予報通り雨となった。
今回はDコースの軽登山ではあったが、参加された方がの脚力に若干差があったと言える。
それでもほぼ計画通りに歩いて頂けたことに感謝感謝の一日だった。 (終わり)
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