会山行紀行文 2018年
2/19(火)
晴れ
(かみねやま)
神峰山

598m
参加者 (紀行文) 1866 S/T
No−T4  グレード:D  15名 (俳句) 557 T/K
 担当リーダー 1866 S/T (男性2名・女性13名) (写真) 1866 S/T
≪コースタイム≫
新潟駅南口(6:05)=磐越道=郡山(8:10)=いわき=常磐道=日立中央IC(9:45)=向陽台登山口(10:10)…登山口(10:20)
…きららの里分岐(10:45)…鉱山遺跡(10:55)…かみね公園分岐(11:05)…山頂(11:15-12:15)…往路を戻る…登山口(12:50)
…向陽台(13:10)=吉田正記念館(13:30-14:30)=日立中央IC(15:00)=いわき=郡山=新潟駅南口(18:45 解散)
≪紀行文≫
〜〜〜小春日和の山頂を楽しんで〜〜〜

 今年の冬は雪の日が多く、なかなか山に向かえない日々が続いています。こんな時は関東の日だまりがとても恋しくなります。
 前日まで雪が降り続き、途中の道路状況が大変気になりましたが、なんと!磐越高速道は圧雪がなく凍ってもおらず、夏道と同じペースで走れたのです。
 時々ちらついていた雪も、郡山からは陽も射す好天気!
 順調に走って、予定の時間に日立中央ICに到着!

 (俳句)トンネルを抜けてまぶしき春日和

 今回の参加者は15名、駐車場で身支度を整えて出発です。
 最初の10分ほどは舗装の車道を歩いてから、登山道に入ります。この辺りの日陰には凍った雪が張り付き、大変危険です。滑らないように気を付けながら通過。

 (俳句)下総に雪まだ残る登山口   (俳句)鉱山の大島桜芽吹きまだ

向陽台の駐車場を出発 登山口の日陰には雪、滑らないように気を付けながら オオシマザクラ、煙害に強く320万本植えられた。

 そして登山道に入れば、落葉を踏む絶好の登山道歩きとなりました。
 樹間からは眩しい太陽が輝き、しばらく歩けば暑くなって、新潟からの防寒着を脱いで身軽となって先へ進みました。
 所々によく見られる「あおき」や「しきみ」の実、冬枯れの山に清々しい彩りとなって慰めてくれます。

 (俳句)色の無き山にあおきの紅の濃し
快適な道、陽だまりハイクを楽しみながら… しきみの実 あおきの実、常緑のあおきの木が多い

 危険のない歩きやすい道を楽しい会話を交わしながら進むうちに、「きららの里」との分岐を過ぎ、更に進んだ先の山頂近くになってくると羽黒山経由「かみね公園」への縦走路との分岐となります。今年秋には、3〜4時間かけてこの縦走路を歩く会山行の予定もあります。
殆んどが平坦な道 木々のトンネルを潜るのも楽しい かみね公園への分岐を右へ

 少し急坂を登った先の山頂にある神峰神社に参拝の後、陽当りと眺めの良い山頂広場で昼食としました。 

 ここから見える日立の海は眩しく輝いています。この山頂から望む水平線から日が立ち上がる姿が荘厳で素晴らしく、日立市と命名されたと言われる展望の山頂です。

 また眼下には、日鉱金属の工場や煙突が見えています。かっては、この煙突の場所に世界一の155.7mの大煙突があったとのこと。説明板がありました。今は、煙害も解決されて低くなった煙突が望めます。

 (俳句)山頂の小さき社春残し

 また、傍らには神峰山観測所があり、気象観測と同時に大煙突の観測をしており、時には煙の抑制指示をしていたというから、産業の歴史を感じます。

 (俳句)鉱山の煙突春の青空へ
 
山頂の神峰神社に参拝
日立の街越しに太平洋を望む 
山頂での集合写真 海を背にして神峰山の標識。

(クリックで拡大します)
8442・8128 大煙突のモニュメントと説明。アップすると説明文が読めます。 8465 神峰山観測所

 見晴らしを楽しみながら楽しい会話と共に昼食を摂り、いつもながらのT/Kさんのお点前を戴きました。新潟では考えられない小春日和の山頂を楽しんでから下山しました。

 (俳句)太平洋見おろす野点春うらら
 
穏やかな太平洋を眺めつつ昼食 T/Kさんの野点を戴く。いつもいつも有難く頂戴します。

 下山後は、この地が生んだ歌謡界の大御所である作曲家の吉田正氏の記念館を見学しました。
 太平洋や街並みを一望する高台のかみね公園に建てられた五階建ての記念館は、市の経営であり入館料は無料です。
 館内には、氏の作曲したレコードジャケットが壁一面に飾られていたり、「異国の丘」に始まる作曲家人生のあゆみや、三浦洸一、鶴田浩二、フランク永井、松尾和子、橋幸夫、吉永小百合、三田明、古都清乃、由紀さおり・・・名だたる歌手との交流が映像で見られます。

 (俳句)春日差す昭和歌謡の記念館
 
記念館外観、公園の芝生との対比が素晴らしい  数々の有名歌手とのエピソードが映像で観られます。  
 
 生涯作曲数2400曲といわれる吉田正に関する資料の他に、いろんな曲が聞けたり、作曲の手ほどきがあったり、叙勲や国民栄誉賞など顕彰に関する展示など飽きさせません。
 最上階には太平洋を望む展望の良いカフェもあって、しっかり楽しませてくれました。
大壁に飾られた690枚のレコードジャケット   氏に関する思い出の品がたくさん展示 H16年、開館のテープカット。有名歌手もたくさん

 冬晴れの山を楽しみ、名作曲家の記念館を巡る今回のトレッキング、久しぶりの陽光の下での歩きに参加の皆さんからも大変喜んで戴けて良かったです。やっぱり冬は関東ですね!
 帰路の道路事情もたいへん良く、予定通りの時間に帰る事が出来ました。


(冬の教訓)
 当初予定では19人参加となっていましたが、雪道で滑って転び骨にひびや骨折2名、風邪の為1名など4名の方がキャンセルされました。
 高齢になって転ぶと大変!互いに転ばないように気をつけましょう。風邪にも気をつけましょう! (おわり)