≪紀行文≫ |
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〜〜〜重量級の山旅でした〜〜〜 |
白馬の大雪渓を登る。大学2年のとき以来だから実に約半世紀ぶりだ。登る前から楽しみになってきた。そしてあまり下調べをせずに当日を迎えた。天気は快晴、M君は喪中だったので3人での山行になった。
当日は朝5時に家を出て、白馬第五駐車場に、ここにあらかじめ予約していたタクシーに来てもらう、これが我々の縦走のスタイル。そして猿倉へ、時刻は8時30分、トイレに入ったりと、歩きだしたのは8時45分。
この日に限って私が先頭、広い自動車道を歩き、勾配がきつくなる頃白馬尻の山小屋に。 |
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猿倉荘 |
正面に雪渓が現れる |
白馬尻小屋 |
ここでしばし休憩、そしてアイゼンをはいて雪渓に出る。先ほどまで暑くて汗をダラダラ出していたが、雪渓の上は寒い、雨具は寒さを防ぐため必須だ。
大勢の人が雪渓を歩いていたが、みんな一列、予想していたより急な斜面だった。誰も途中で休もうとせず、ゆっくり、ゆっくりと、でも急斜面の直登は実に疲れる。
疲労困憊で葱平、ここで昼食、でも疲れすぎてあまり食欲がない。周りには大勢の休む登山者、見ると周りの登山者はみんな若い。なぜか自分たちだけが突出して老人だ。何か来てはいけないところに来てしまったみたい。 |
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さあ、大雪渓へ |
雪の上はガスがかかっていた |
前には若い山ガール |
しばらく休憩の後、歩きだす。ここからは急登が続く。小雪渓のトラバースでまたアイゼンを着ける。その後はまたまた急登、しばし休み地図を広げる。
スタート地点の猿倉が標高1200M、そして白馬岳が標高2932M、すると今日は1700Mを登らないといけない。これは想定外だった。最近、一日でそんなに登ったことはない。疲れるはずだ。老人がここにいないわけがわかったような気がした。
このあたりは一面お花畑、でも疲労困憊の体ではカメラを撮る余裕などない。ひたすら一歩一歩登るだけ。
やがて白馬村営の山小屋に到着、今日の宿、白馬山荘も見えてきた。 |
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雪渓を登り切り下を見る |
小雪渓のトラバース |
まだ続く急登 |
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一歩一歩、白馬山荘に到着したのでした。
この日の食事は6時40分、それまでテラスでビールを飲んで宴会です。たまたま聖籠から来た単独行の人も一緒になって、盛り上がるのでした。だって彼も50歳台前半、周りに打ち解けるには無理、それで我々のところに。
その前の3連休が満員だったので、この日は天気もいいのに山小屋は一人布団一枚でした。
明日も晴れることを願って夕食後は早めに寝たのでした。 |
杓子岳 |
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白馬山荘 |
山荘のテラスで談話タイム |
夕食 |
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二日目も快晴、白馬岳の山頂に登って、アルプスの景色を満喫する。360度の雲のない景色、これが見たくて白馬に登った。
6時15分だというのに大勢の登山者、若い大勢の登山者の中に老人が3人、ここでも違和感を感じた。 |
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左より立山と剱岳 |
白馬岳頂上 |
杓子岳、白馬槍、鹿島槍 |
暫し休憩ののち小蓮華山を目指す。歩きやすい稜線の道、雪倉岳も大きく見えて、いつかあの山へも、あそこなら年代はもう少し上かもと、勝手に想像する。確か「NHKの坂の上の雲」のオープニングシーンはこのあたりだがと、よく見ていたがわからず。やがて白馬池に急降下。 |
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雪倉岳方面 |
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小蓮華山 |
手前より白馬岳、白馬槍、鹿島槍 |
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振り返ると白馬岳 |
小蓮華より白馬大池 |
小蓮華を振り返る |
ここまで来れば、もう登山口は近いと缶ビールを飲んだのでした。これが、甘かった。この先、乗鞍岳への登りは想定内だったが、そこからの下りには閉口した。また雪渓があり多くの人はアイゼンを着け、我々はアイゼンなしで滑るように降りた。
そして岩がゴロゴロした長い道、やっと木道に出たと思ったら、木道の先はジグザグの急な下り坂。どこまでも続くような、そんな感じの道なのでした。
ようやく12時30分、栂池山荘に到着、生ビールで乾杯したのでした。
ここからロープーウェーに乗り、第二リフトに乗り換えるときにタクシー会社にTEL、下に降りたときには、すでにタクシーが待っていて、昨日の朝の駐車場まで送ってもらったのでした。タクシー料金は前の日が3000円、この日が2900円、予約がないと、白馬、猿倉間が3900円と書いてあった。 |
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白馬大池山荘 |
缶ビール、これが美味しかった |
白馬大池のヘリコプターでの荷揚げ |
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その後、いつものように道の駅「小谷」で日帰り温泉と遅い昼食、そして家まで帰ってきたのでした。
いやいや重量級の山旅でした。でも天気がよくてよかったなあ。 |
この雪渓をくだったのです |
栂池山荘に到着 |
≪出逢えた花々≫極一部です。 |
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