会山行紀行文 2018年
7/21(土)〜22日(日)
晴れ
(しろうまだけ)
白馬岳

2932m
参加者 (紀行文) 2044 S/H
3名
(男性3名) (写真) 2044 S/H
≪コースタイム≫
≪一日目≫
五泉(5:00)=(北陸道)=糸魚川IC=白馬村駐車場(8:00)=猿倉(8:25-8:45)…白馬尻(9:50〜10:15)…雪渓上部(12:15-12:35)…白馬山荘(15:30)
≪二日目≫
白馬山荘(6:00)…白馬岳(6:15)…小蓮華山(7:50)…白馬大池(9:15-9:45)…栂池山荘(12:30〜13:00)≒栂池高原駅(13:40)=(入浴・昼食)=五泉(18:00)
≪紀行文≫
〜〜〜重量級の山旅でした〜〜〜

 白馬の大雪渓を登る。大学2年のとき以来だから実に約半世紀ぶりだ。登る前から楽しみになってきた。そしてあまり下調べをせずに当日を迎えた。天気は快晴、M君は喪中だったので3人での山行になった。

 当日は朝5時に家を出て、白馬第五駐車場に、ここにあらかじめ予約していたタクシーに来てもらう、これが我々の縦走のスタイル。そして猿倉へ、時刻は8時30分、トイレに入ったりと、歩きだしたのは8時45分。
 この日に限って私が先頭、広い自動車道を歩き、勾配がきつくなる頃白馬尻の山小屋に。
猿倉荘 正面に雪渓が現れる 白馬尻小屋

 ここでしばし休憩、そしてアイゼンをはいて雪渓に出る。先ほどまで暑くて汗をダラダラ出していたが、雪渓の上は寒い、雨具は寒さを防ぐため必須だ。
 大勢の人が雪渓を歩いていたが、みんな一列、予想していたより急な斜面だった。誰も途中で休もうとせず、ゆっくり、ゆっくりと、でも急斜面の直登は実に疲れる。

 疲労困憊で葱平、ここで昼食、でも疲れすぎてあまり食欲がない。周りには大勢の休む登山者、見ると周りの登山者はみんな若い。なぜか自分たちだけが突出して老人だ。何か来てはいけないところに来てしまったみたい。
さあ、大雪渓へ 雪の上はガスがかかっていた 前には若い山ガール

 しばらく休憩の後、歩きだす。ここからは急登が続く。小雪渓のトラバースでまたアイゼンを着ける。その後はまたまた急登、しばし休み地図を広げる。
 スタート地点の猿倉が標高1200M、そして白馬岳が標高2932M、すると今日は1700Mを登らないといけない。これは想定外だった。最近、一日でそんなに登ったことはない。疲れるはずだ。老人がここにいないわけがわかったような気がした。
 このあたりは一面お花畑、でも疲労困憊の体ではカメラを撮る余裕などない。ひたすら一歩一歩登るだけ。
 やがて白馬村営の山小屋に到着、今日の宿、白馬山荘も見えてきた。
雪渓を登り切り下を見る 小雪渓のトラバース まだ続く急登

 一歩一歩、白馬山荘に到着したのでした。

 この日の食事は6時40分、それまでテラスでビールを飲んで宴会です。たまたま聖籠から来た単独行の人も一緒になって、盛り上がるのでした。だって彼も50歳台前半、周りに打ち解けるには無理、それで我々のところに。

 その前の3連休が満員だったので、この日は天気もいいのに山小屋は一人布団一枚でした。

 明日も晴れることを願って夕食後は早めに寝たのでした。 
杓子岳
白馬山荘 山荘のテラスで談話タイム 夕食

 二日目も快晴、白馬岳の山頂に登って、アルプスの景色を満喫する。360度の雲のない景色、これが見たくて白馬に登った。
 6時15分だというのに大勢の登山者、若い大勢の登山者の中に老人が3人、ここでも違和感を感じた。
左より立山と剱岳 白馬岳頂上 杓子岳、白馬槍、鹿島槍

 暫し休憩ののち小蓮華山を目指す。歩きやすい稜線の道、雪倉岳も大きく見えて、いつかあの山へも、あそこなら年代はもう少し上かもと、勝手に想像する。確か「NHKの坂の上の雲」のオープニングシーンはこのあたりだがと、よく見ていたがわからず。やがて白馬池に急降下。
雪倉岳方面
小蓮華山 手前より白馬岳、白馬槍、鹿島槍
振り返ると白馬岳 小蓮華より白馬大池 小蓮華を振り返る

 ここまで来れば、もう登山口は近いと缶ビールを飲んだのでした。これが、甘かった。この先、乗鞍岳への登りは想定内だったが、そこからの下りには閉口した。また雪渓があり多くの人はアイゼンを着け、我々はアイゼンなしで滑るように降りた。
 そして岩がゴロゴロした長い道、やっと木道に出たと思ったら、木道の先はジグザグの急な下り坂。どこまでも続くような、そんな感じの道なのでした。

 ようやく12時30分、栂池山荘に到着、生ビールで乾杯したのでした。   
 ここからロープーウェーに乗り、第二リフトに乗り換えるときにタクシー会社にTEL、下に降りたときには、すでにタクシーが待っていて、昨日の朝の駐車場まで送ってもらったのでした。タクシー料金は前の日が3000円、この日が2900円、予約がないと、白馬、猿倉間が3900円と書いてあった。
白馬大池山荘 缶ビール、これが美味しかった 白馬大池のヘリコプターでの荷揚げ

 その後、いつものように道の駅「小谷」で日帰り温泉と遅い昼食、そして家まで帰ってきたのでした。

 いやいや重量級の山旅でした。でも天気がよくてよかったなあ。
この雪渓をくだったのです 栂池山荘に到着

≪出逢えた花々≫極一部です。