≪紀行文≫ |
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〜〜〜大きな京友禅の着物を広げたような磐梯山 ! 〜〜〜 |
“ 誰にも言えない渭があった〜"2人組さわやかフォークデュオ!「 ゆず 栄光の架橋」。 彼らの歌声に迎えられ登山口を出発した。(栄光の架橋はアテネ五輪公式テーマソング
) 表登山口、猪苗代スキー場はゲレンデを走るマラソン大会の準備をしている。
美しいハーモニーは、隣のゲレンデから生演奏を思わせる大迫力で耳に飛び込んでくる。
家で聴く場合と今この場所でこのタイミングで聴く場合とでは感じ方が全く違う 。 一瞬、感動で胸が熱くなった。 |
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道の駅にて身支度 |
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磐梯山は霧の中 |
出発まえの新人自己紹介 |
新人自己紹介を聴く諸先輩 |
ゲレンデ脇の作業道を登り始める。あいにく濃い霧で見とおしは悪い。雨が降らないだけ “ 良じ"と しよう!草刈りを終えた滑りやすい足元に気をつけ進む。 |
食いちぎった栗の実が登山 道の数か所に落ちている、小動物の朝ごはんか?。
適所に休憩をとりながら、最初のがんばりどこ ろを通過する。やがて1時間ほどで作業道は終点。
林道に入り再び、左のゲレンデを登る。 霧は充満しているがゲレンデ両脇の雑木林は見える。美しい秋の色。
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最初の休憩 |
歩き始めて50分 |
最後の急坂を登り切つて グレンデをはなれる。次は石まじりの急坂。
低木の紅葉トンネルをすぎ「 天の庭 一合目」に着 く。天気が良ければ眼下に猪苗代湖、遠くにブナの美しい川桁山が見えるとリーダーのお話。
天の庭からいよいよ赤埴山を目指す。右側に大きな岩がいくつもある。磐梯山の噴火の時に飛ん できた岩か?岩 と紅葉のコントラスト が見事!「大名屋敷の庭を歩いているみたい。」と声に出
して言う 。
左側は原生林のおもかげを感じる谷。こちらも徐々に色を変える木々が黄色に色づ き、冷え込みとともに赤が鮮やかさを際立たせている。明治21年の噴火で崩壊が発生し、裏磐
梯は一本一草無くなったと聞いたことがある。こちらは表磐梯。大文夫だったかな?な どと考え ながら歩く。 |
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紅葉 |
天の庭にて |
登山道にも大小の岩。脚を岩にぶつけないように、滑らないように注意しながら進 む。やがて、分岐からざらざらした火山質のザレ場になり、藪こぎをして赤埴山山頂到着!お疲れさま。
申頂に着いても空模様は回復せず、あいかわらずガスったまま。眺望はなし。少し雨もあたつて くる。あきらめて急いで昼食をとり下山の態勢。 |
手早く荷物をザックに詰め担ぎかけると……。 ここからドラマが始まった。
登山口を出発して一度も姿を見せなかった磐梯山のお出まし ! 磐梯山を覆つていた雲が上に向かつて静かに動き出した。そして、日の前に突然!紅葉の衣装を
身にまとった磐梯山があらわれた。
大きな、大きな京友禅の着物を広げたような磐梯山 ! みんなの期待が一気に爆発。この場に立つ幸せを共有し急いでカメラのシャターを押した。
リーダーの話では、この時期に磐梯山を真横から、これだけハッキリ見ることが出来るのは めずらしいとのこと。
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磐梯山 |
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集合写真1班(左)、2班(中)、3班(右) |
間近に途方もなく大きい磐梯山の横顔を見ることができ喜びを胸に下山開始!
スキー場登山口を目指し来た道を引き返す。 |
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天の庭(一合目)での休憩 |
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傾斜が緩むとおしゃべりも弾む。いつもの楽しい仲 間の風景。
ゲレンデを降りていくと「 逆走マラソン大会」競技中の選手に出会つた。ゲレンデの 下から上に向かつて走るらしい。かなリハード 。
選手に声援を送り、私達は気持ち良く下山口に 向かつた。
リーダーさん、ご一緒してくださつたみなさん、ありがとうございました。(終わり) |
スキーリフトを背景にこれから作業道を下る |
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